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実際の治療例【寝ているときに強い胃痛で目が覚めた…それ、アニサキスかもしれません】

[2025.10.25]

夜中、突然「胃をつかまれるような激痛」で目が覚めた――。

市販薬を飲んでも治らず、脂汗が出るほどの痛みが続く…そんな経験はありませんか?

実はこのような症状の中には、魚介類に潜む寄生虫「アニサキス」が原因のことがあります。

特に寿司・刺身・〆サバを食べた翌日に発症するケースが多く、痛みは胃潰瘍や心筋梗塞と間違われるほど。

今回は、当院で実際に診断・治療を行った「アニサキス症」の実例をもとに、その特徴的な腹痛のサイン治療の流れをわかりやすく解説します。

池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。夜間の激しい胃痛でお悩みの方はぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

症例|40代男性「突然起こった夜中の胃の激痛」

【診察】

「夜中に突然、胃がつかまれるような強い痛みで目が覚めた」とのことで当院を受診されました。

痛みは波のように数分おきに繰り返し、脂汗が出るほどの激痛とのことでした。

前日の夕食で寿司屋にて鯖を食べたとの情報から、アニサキス症を疑いました。

 

【診察・検査】

腹部の圧痛を認め、緊急で胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を実施しました。

その結果、胃粘膜に白い線状の虫体(アニサキス)を確認し、鉗子で除去しました。

■実際の胃カメラの画像■

胃の粘膜に白いひも状のアニサキス虫体を認めました。

鉗子でアニサキスを挟み除去しました

除去後は痛みが急速に軽減し、数時間後には症状がほぼ消失し、治療完了となりました。

アニサキスによる腹痛の特徴

アニサキスは、魚介類(特に生のサバ・イカ・サンマなど)に寄生している線虫で、

人が生で食べると胃の粘膜に噛みつき、アレルギー反応を起こし強烈な痛みを引き起こします。

特徴的な症状は以下の通りです:

症状 特徴
発症時期 食後数時間〜数十時間以内(就寝後の夜中に起こることも多い)
痛みの部位 みぞおち(心窩部)〜上腹部中心
痛みの性状 「胃をつかまれる」「刺すような」強い痛みが間欠的に起こる
その他症状 吐き気、嘔吐、冷や汗
治療は?

当院では、アニサキスが疑われる場合には即日で胃カメラ検査を実施し、虫体を直接除去することで迅速に症状を改善させます。

ただし、食事をして間もない場合(胃の中に食べ物が残っているとき)は、胃カメラがすぐに行えないため、アニサキスによるアレルギー性の痛みを抑えるステロイド鎮痛薬などで一時的に症状を緩和させることもあります。


院長からのコメント

アニサキスによる痛みは「胃潰瘍や胆石の痛みと間違われるほど強烈」です。

夜中に突然みぞおちが締め付けられるように痛む場合、「まさか魚の虫が原因とは思わなかった」という方がほとんどです。

寿司・刺身・〆サバ・カルパッチョなどを食べた翌日に強い胃痛が出たら、自己判断で市販薬を使わず、早めに受診してください。

当院では即日内視鏡での除去対応が可能です。

当院の胃カメラの特徴
  • ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない無痛内視鏡検査

  • 高解像度スコープで小さな病変も発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

  • 池袋駅徒歩5分でアクセス良好

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

まとめ

  • 夜間に突然起こる激しい胃痛の原因としてアニサキスは要注意。

  • 特に鯖・イカ・サンマ・アジなどの生食後はリスクが高い。

  • 胃カメラによる除去が最も確実で、症状もすぐ改善。

  • 当院では即日検査・除去に対応しています。

池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。

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📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

よくある質問(FAQ)

Q1. アニサキス症の痛みはどのくらい続きますか?

A1. 胃に噛みついたままだと数日続くことがありますが、内視鏡で除去すればほとんどの方は数時間で痛みが消えます。

Q2. 薬で治せますか?

A2. 現在、アニサキスを殺す薬はありません。鎮痛薬で一時的に和らげることはできますが、基本的には除去を考えます。

Q3. 胃カメラは食後でもできますか?

A3. 胃の中に食べ物が多いと視野が悪くなるため、食後すぐは難しいことがあります。その場合は時間をおいて実施します。

Q4. アニサキスは胃以外にも寄生しますか?

A4. まれに腸に達して「腸アニサキス症」を起こし、腸閉塞のような症状を起こすこともあります。

Q5. 再発することはありますか?

A5. 再感染はあります。同じ魚を食べれば再び発症するため、加熱調理や冷凍処理された魚を選ぶことが大切です。

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)

  • JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
  • 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
  • その先の十字路を越え、左手4軒目が当院です(迷ったら 03-5953-5903

▶お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

▶WEB予約は【こちら

参考文献

  1. 厚生労働省「アニサキスによる食中毒」

  2. 国立感染症研究所 感染症疫学センター「アニサキス症とは」

  3. 日本消化器内視鏡学会「消化管寄生虫疾患の内視鏡診断と治療」

関連リンク

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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