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大腸カメラ検査

当院の大腸カメラの特徴

「痛くない、苦しくない、おなかの張らない無痛大腸カメラ」

痛みの出にくい挿入法

当院の大腸カメラの挿入方法は、大腸を無理矢理に押すことなくそのままの形を維持しながら挿入する軸保持短縮法をベースに、圧迫法潜水法といった疼痛の出ない挿入法を組み合わせた独自の低痛挿入法での検査を行っています

鎮静剤を用いた苦痛のない検査

当院では痛みのない挿入法で検査を行っておりますが、腸の中に空気を入れるため“張り”や“吐き気”などを感じる方がおられ、鎮静剤を使用することでそのような症状も和らげてくれます。鎮静剤にも種類があり、一人お一人の腸の状態に合わせて、最適な鎮静環境で検査を行っております

下剤(前処置薬)の工夫

大腸カメラが大変と言われる要因の一つが前処置薬の下剤です。当院では少しでも楽な環境楽な方法で前処置を行えるように「前日夜の下剤の廃止」「液体が苦手な方には錠剤を用意」などの工夫をしております。

炭酸送気

大腸カメラの際には腸の中に空気を送り、膨らませた状態で観察するため、空気による張りが起こってしまいます。当院では空気の100倍吸収が早い炭酸ガスを用いて検査を行っており、検査後のお腹の張りが劇的に少なくなり、検査後もスムーズにご帰宅頂けます

 

 

 

大腸カメラってどういう検査?

『下剤を飲んで腸の中を綺麗にし、お尻から細いカメラを入れていく検査』です。

 

大腸の中をカメラで直接見ることで、腹痛や下痢・便秘・血便などの原因となる疾患の有無を確認することが出来、またポリープやがんが見つかった場合には生検や切除が出来るため、病気の診断や治療に非常に有効な検査と言えます。

 

お尻からカメラが入ったら、まず肛門から大腸の一番奥まで進め、抜きながら全大腸を観察します。

(一番奥に達するのに1-3分程度、抜いてくるのに5-10分程度です。)

大腸カメラは無理矢理押したりすると痛みの出る検査なので、鎮静剤を使用したり、カメラを押さずに奥まで挿入する専門的な手技で検査を行い、苦痛なく楽に受けて頂くことを心掛けております。

 

 

大腸カメラを受けた方がいい人は?

①症状のある方

大腸カメラで大腸の中を直接見ることで症状の原因をさぐり、病気に合わせた治療を行うことができます。

  • 腹痛・違和感
  • お腹の張り
  • 便通異常(下痢・便秘・残便感・便が細い)など
  • 便の回数が多い
  • 血便

 

②がんのリスクがある方

大腸カメラの目的の一つにがんの早期発見があります。

大腸がんは部位別のがん死亡率で男女ともに上位にくる疾患ですが、大腸がんも早期発見することで、ほぼ完全に治療することが可能になってきました

また、大腸がんはポリープが大きくなりガン化するケースが大多数を占めるため、ポリープを切除することで将来的ながんの予防につながります。

ですので、症状はなくともがんの早期発見・予防のため、特にがんのリスクがある方は大腸カメラを1度は受けることが大切です。

 

大腸がんのリスク:

大腸がん検診陽性の方(※1)

大腸がんの家族歴がある方

肥満、高身長などの体格が良い方

飲酒が好きな方

赤肉(牛・豚・羊の肉)・加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)をよく食べる方

※1

現在行われているがん検診は便潜血検査ですが、陽性の方に大腸カメラを行うと3%程の方に実際に大腸がんが見つかっております

がん以外にも、痔やポリープなどでも陽性が出てしまう検査ではあるのですが、数%でもがんのリスクが潜んでいるため、やはり大腸カメラを受けることをお勧めしています。

 

関連ページ:なぜ便潜血陽性になったら大腸カメラが必要なのか?

 

 

大腸カメラを受ける時の流れ・かかる時間

<前処置について>

大腸カメラの際には前処置と言って腸管洗浄剤(前処置下剤)を使ってまず大腸をきれいにしてから検査を行います。

基本的には液体の前処置下剤を用いますが、液体を飲むのが苦手な方には錠剤のタイプも選択頂けます。
 
◆液体と錠剤の前処置下剤のメリット・デメリット◆
前処置薬1

 

<前処置の実際>

当院ではご自宅で前処置下剤を服用していただいております。

ご自宅からクリニックまでの移動中の便意が心配だと思いますが、下剤の内服を開始して2〜3時間経ちひとしきり便が出てしまうと、後はあまり便意を感じなくなるので、電車などで来院できるようになります
 
前処置(在宅)
 
※ご自宅での前処置をご予約の方は、検査2日前までに前処置薬を取りに来て頂きます。
 
 
 

腸の洗浄が終わりクリニックに来ていただいて大腸カメラとなります。

 
【受付・診察】

 来院頂きましたら、受付を済ませてお待ちください。

(診察:初診の方はまず診察となります)

     ↓  検査室へ

 【着替え】 

大腸カメラの検査着にお着換え頂きます。

     ↓

 【点滴・鎮静剤】

ご希望の方には点滴しながら鎮静剤(静脈麻酔)を行います。

鎮静剤は2-3分で効いてきますので、しっかりと効いた状態になったことを確認して検査を開始します。

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      ↓

【大腸カメラ検査】

検査時間は10-15分前後です。

ポリープを切除する場合は、ポリープ1個につき追加で3-5分程度かかります。

鎮静剤を使用した場合には体にモニターをつけ全身状態をチェックしながら安全に検査をお受け頂けます。

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               ↓

 【検査終了】

静脈麻酔をした方は20-30分程度リカバリールームにてしばらく安静にして頂きます。(静脈麻酔をしない方は診察までお待ちいただきます)

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             ↓

【診察】

鎮静剤から覚めた後に、実際の大腸カメラ画像をお見せしながら検査結果をご説明致します。

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■所要時間■

カメラが入っている時間はだいたい10分~15分程度です。

(ポリープ切除などを行うと多少長くなります。)

 

大腸カメラの検査は、まず一番奥まで入れてしまって、抜きながらしっかりと観察してくる検査となります。

奥に入れる際には素早くなるべく苦痛なく挿入し(1-5分程度)、病変がないかをじっくりとみながら抜去してきます(6-10分程度)です。

 

トータルでの所要時間は、前処置終了から診察終了まで60~90分程です。

 ※混雑時には+30分程度かかることがあります。

 

 

当院の大腸カメラの工夫~なぜ当院の検査が選ばれるのか?~

◆検査を楽に受けていただくための工夫◆

 
 

◆質の高い検査(小さな病気を見つける・見逃しをしない)ための工夫◆

 
 

■楽に受けていただくために■

①下剤(前処置薬)の工夫
前日夜の下剤の廃止
飲む量が少なくて済む新しい前処置薬の採用
液体が苦手な方には錠剤を用意
 
大腸カメラが大変と言われる要因の一つが前処置薬の下剤です。
当院では患者さんの声を伺い、少しでも楽な環境楽な方法で前処置を行えるよう工夫をしています。
 
②鎮静剤(静脈麻酔)
・鎮静剤(静脈麻酔)を用いて苦痛のない状態で検査
・患者さんの希望に応じて鎮静の程度を調整。
 
大腸カメラを楽に受けるための方法の一つに鎮静剤(静脈麻酔)があります。
当院では痛みのない挿入法で検査を行っておりますが、腸の中に空気を入れるため“張り”や“吐き気”などを感じる方がおられ、鎮静剤を使用することでそのような症状も和らげてくれます。
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鎮静の程度は、
不安が強い方・検査が怖い方は、「ぐっすりと眠った状態」
検査画面を見たい方は、「苦痛を取り除いて、画面を見ながらの状態」
など患者さんとご相談しながら調整します。
 
※鎮静剤の安全性について
鎮静剤(静脈麻酔)は量を多く使いすぎると、呼吸抑制などの副作用がありますが、当院では患者さんお一人お一人の性別・体重・年齢と緊張の強さなどに合わせての薬の量を調整し検査を行っております。
 
さらに、アレルギーなどの副作用に対してもすぐに対応できるように、検査中は全身状態を把握するモニターをつけております。
これにより必要最小限の薬の量でも無痛で、かつ副作用の頻度も少なく安全に検査を行うことができます。
 
③軸保持短縮法=痛みの出にくいない挿入法
『大腸カメラ=痛い』
というイメージを持たれている患者さんも多いと思いますが、大腸カメラは挿入法を工夫することで、痛みなく受けられるケースが大多数なのです。
 
そもそも大腸の粘膜には痛覚がありません。ですから大腸カメラが入るだけでは痛みを感じないのです。
だた、スコープを挿入する際に無理に押したりすると、腸管が引っぱられることで腸を支える周辺の筋肉などの神経が刺激され、痛みを感じます。
 
 
当院の大腸カメラは、腸を押さずにそのままの形を維持しながら挿入する軸保持短縮法をベースに、圧迫法や潜水法といった疼痛の出ない挿入法を組み合わせた独自の低痛挿入法で行っております。
 
腹部の手術歴のある方や便秘症の方、大腸憩室炎などの腸の炎症を繰り返している方で、今まで大腸カメラが苦痛だった方も是非ご相談ください。
 
④カメラの種類の選択
患者さんの腸の形や病歴に合わせてカメラの種類を選ぶ
大腸カメラと一口に言っても、実は使用するカメラの種類はたくさんあります。
柔らかくて細いもの、コシがあり少し太いもの、など色々です。
 
当院は数種類のカメラをそろえており、患者さんの腸の状態によってカメラを選択して検査を行っております。
例えば、手術歴があり癒着などが予想される方には痛みが出にくいように柔らかくて細いカメラを用いたり、また、過去に大腸カメラを行い痛みが強く挿入が出来なかった方には胃カメラ用の細いスコープを使うこともあります。
 
⑤炭酸ガス送気

大腸の中は普段はペタンとした状態ですが、検査中は大腸内に空気を送り、腸を膨らませた状態で隅々まで観察します。

そのため空気によるお腹の張り感や、場合によっては吐き気が起こってしまうこともあります。
 
当院ではこのような検査後の張りによる苦痛を減らすため、空気の100倍吸収が早くお腹の張りが少ないと言われる炭酸ガスを用いて検査を行っております。
これにより検査後のお腹の張りが劇的に少なくなり、検査後もスムーズにご帰宅頂けます。
 
⑥リカバリールーム
検査後に鎮静剤やガスが体から抜けるまでゆっくりお休み頂けるスペースを用意しております。
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■質の高い検査(小さな病気を見つける・見逃しをしない)のために■

①ハイビジョンスコープ
いくら小さな病気を見つけようとしても、画面に映らなければ見つけられません。
当院ではオリンパス製の最新システムと高精度の拡大内視鏡スコープを使用し、小さな病変や粘膜の異常までしっかりと観察を行います。
 
②色素散布(インジゴ・クリスタルバイオレット)
ポリープの中には通常観察ではその存在や広がりがわかりにくいものがあり、色素を散布することで範囲がよくわかります。
 
大腸インジゴ
 
また、大腸ガンが疑われた際にはNBI(後述)という方法や、クリスタルバイオレットという色素を撒いてがんかどうかやその深さなどを詳細に観察することが出来ます。
 
ピオクタニン
 
③NBI 
NBIという色調を変えて観察する方法があります。
この観察法により、ポリープの表面の性状を観察して切除必要な病気かどうかを見極めることが可能になります。
NBI観察2
 
また、当院のNBI観察は従来の画質をさらに向上させた第2世代のNBIを用いております。通常の観察ではわかりづらく見落とされやすいタイプのポリープも見つけやすくなり、検査の精度がさらに向上しました。
 
NBI観察1
 
 
④先端フード
“隠れポリープ” “びっくりがん” 
毎年検査しているのに、ある時の検査で突然見つかる病気に対して、私たち内視鏡専門医は時々このような言葉を使います。
通常がんやポリープは数年かけて徐々に大きくなってくるので、毎年検査をしていればいきなり大きな病気になることはまずありません。
ただ、大腸カメラの検査はいわゆる「死角」が出来やすい検査でもあります。
 

ひだの裏にあるポリープは、通常観察で死角になりやすい

ひだの裏にあるポリープは、通常観察で死角になりやすい

 
この死角をなくすための工夫の一つとして先端フードがあります。
エンドカフ
 
当院では大腸カメラの先端にフードを装着し、襞を丁寧にめくりながら検査することで、見落としを減らし、精度の高い検査を行っております。

フードを装着し、ひだを伸ばす(めくる)ことで 死角を無くす

 

フード+NBI

 
⑤反転法
検査の「死角」を減らすための方法のひとつです。
フードで襞をめくったりしても「死角」になりやすい角の部分や直腸の入り口の部分を、大腸カメラを反転させて反対方向から観察します。

スコープを反転しひだ裏の死角を観察する

スコープを反転しひだ裏の死角を観察する

 大腸反転

 

 

 

ポリープ切除について

ポリープ治療は大腸癌の予防に直結!
大腸癌は、ポリープが大きくなり癌化するというパターンがほとんどの発症原因であり、発ガンのリスクのあるポリープを早めに切除することが大腸がんの予防につながるのです。
実際に大腸カメラ(内視鏡)でポリープが見つかった場合は、画像強調システム(NBI)や色素観察などを用いて詳細な観察を行い、必要があればその場で切除を行います。
 
大腸ポリープ切除の合併症として、出血や穿孔(腸に穴があくこと)などがありますが、当院では合併症のリスクが低いcold polypectomy(コールドポリペクトミー)という方法でポリープ切除を行っており、日帰りで安全にポリープ切除が受けられます。
 
<実際のコールドポリペクトミー>

cold polypectomy

 
ただ、出血のリスクは0%ではないため、出血予防のため2日~5日程度の間は激しい運動・飲酒・遠方への旅行などを控えて頂いております。
また、ポリープの大きさなどによっては入院が必要になる場合もあり、そうした場合は連携先の病院やご希望の病院にご紹介いたします。
 

 

大腸カメラの費用

保険診療における負担額は下記の通りとなっております。

大腸カメラ費用

生検やポリープ切除時にかかる費用は切除数や部位によって異なります。 詳しくはお電話(03-5953-5903)や診察時におたずねください。

 

大腸カメラのQ&A

大腸内視鏡(大腸カメラ)についてよく受けるご質問をまとめております。 

 

 

 

 

※リンク先は本院の巣鴨駅前胃腸内科クリニックと共有のページとなります。

 

検査体制について

 

Q:大腸カメラの検査は予約が必要ですか?

A:基本的には予約制です。

ただし予約なしの場合でも、当日の診療状況によっては対応できることもありますので一度お電話にてお問い合わせください。(03-5940-3833)

(当日の状況はトップページのお知らせよりご確認いただけます)

ご予約はWEB予約、お電話で承っております。

 

 

 

Q:下血しているのですが、当日すぐ大腸カメラを行ってもらえますか?

A:状況を確認してからの判断となります。

当院では下血の方への当日緊急内視鏡や、止血術なども行っております。

まずは診察や血液検査で下血の状況や原因を見極め、当日の緊急内視鏡が必要かどうか判断し、その上で検査を行います。

(下血があっても、痔核出血や虚血性腸炎など、緊急で内視鏡を行う必要のない病気が原因のこともあります。)

 

 

Q:土日も検査を受けられますか?

A:はい、大丈夫です。

※土日は非常勤の医師が対応いたします。

 

 

Q:大腸カメラを受ける前にクリニックを受診する必要はありますか?

A:便秘のない方は特に受診は必要ありません。

大腸内視鏡を予約した方へをお読み頂き、前日のお食事などに注意いただければ事前の診察なしでも検査可能です。

ご不明点があられる方はお電話にてお問合せ頂ければご説明させていただきます。

(※便秘の方は必ず事前に診察をお受けください。当日の下剤だけでは前処置が完了しない場合があります。またご不安な点がある方は一度受診して頂くとより安心して検査をお受けいただけると思います。)

 

 

Q:検査前日に下剤は必要ですか?

A:基本的には不要です

当院では当日朝に前処置薬を飲んで頂ければ検査がお受け頂けます。

検査の前日はお食事を注意して頂くだけで構いません。

※ただし便秘の方は事前に下剤を服用して頂く必要があります。

 

 

Q:大腸カメラの前日の食事の注意点を教えてください

A:下の表をご参考にされてください。

大腸カメラ前日の食事

検査前日は、野菜やキノコなどの繊維質の多いものは避けるようにします。繊維質は腸内の残渣の原因になってしまいます。

また、夕食はなるべく早めに済ませ(19時頃まで、遅くとも21時まで)、食べ過ぎないようにしてください。

 

 

Q:大腸カメラの際に前処置の下剤を飲む必要があると聞いたのですが、どのようなものになりますか?

A:当日の検査開始時間の3-4時間前から、1.0~2.0リットルの腸管洗浄液か錠剤(約50錠)を服用していただきます。

下剤の飲み方は、

①来院してクリニックで飲む、②お家で飲んでからくる、

のどちらでも選択いただけます。

 

関連ページ:

大腸カメラの実際(前処置・検査の流れ・所要時間など)

 

大腸カメラの検査自体について

 

Q:大腸カメラってどんな検査ですか?

A:簡単に言うと、『下剤を飲んで腸の中を綺麗にし、お尻から細いカメラを入れていく検査』です。

「大腸カメラ」は文字通り大腸を見る検査で、別名「下部消化管内視鏡」とも呼ばれます。

大腸の中をカメラで直接見られるので、腹痛や下痢・便秘・血便などの原因となる疾患がないかを見て確認することが出来、またポリープやがんが見つかった場合には生検や切除が出来るため、病気の診断や治療に非常に有効な検査と言えます。

お尻からカメラが入ったら、まず肛門から大腸の一番奥まで進め、抜きながら全大腸を観察します。(一番奥に達するのに1-5分程度、抜いてくるのに5-10分程度です。)

その際、ポリープやがんが見つかった場合は詳細に観察し、生検を行ったり、切除可能な病変はその場で切除します。

 

 

 

Q:無痛で大腸カメラを受けられると聞いたのですが、本当ですか?

A:本当です。

軸保持短縮法という痛みの出ない挿入法や、ご希望の方には鎮痛剤(静脈麻酔)で眠った状態での検査や、さらに個々の患者さんの体型や腸の状態に合わせて使用するカメラの種類を選択しており、基本的には無痛で受けて頂けます。

実際に以前に受けた検査が痛くて苦痛が強かった方痛みのため途中で断念してしまった方からもご相談を頂き、苦痛なく検査を受けて頂いております。

ただ極まれではありますが、過去の手術により激しい癒着がある方や大腸憩室炎などにより腸管が狭窄を来している方は、痛みが出る場合があります。その場合も、胃カメラ用の細いスコープを用いたり鎮静剤の量や種類を調整し、少しでも苦痛なく検査を受けて頂けるように工夫しております。

 

関連ページ:当院の大腸カメラの工夫

 

 

 

Q:大腸カメラはどのくらい時間がかかりますか?詳しい流れも教えてください。

A:検査自体の所要時間は10-15分程度になります。

詳しい流れは「大腸カメラの実際」をご参照ください。

 

 

Q:大腸ポリープは検査当日その場でとれますか?また、すぐに帰宅できますか?

A:その場で切除出来ます。ご帰宅も可能です。

当院では、cold-polypectomy(コールドポリペクトミー)という出血などの合併症の頻度の低い手技でポリープを切除していますので、ほとんどの場合は入院も必要ありません。

(※20㎜を超える大きいものやがんの疑いがあるもの、ご本人の内服薬によってはすぐには切除できない場合もあります。)

 

 

Q:血をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んでいるのですが、大腸カメラは受けられますか?また、ポリープを切除しもらえますか?

A:大腸カメラ検査自体は支障なくお受けいただけますが、ポリープに関してはお薬の種類やポリープの大きさ・ご本人の基礎疾患によっては検査当日には切除できないことがあります。

抗血栓薬は主治医の指示なしに勝手にやめてしまうと危険ですので、くれぐれも自己判断での中止はお控えください

 

※当院での抗血栓薬ごとのポリープ切除時の対応は下記表をご参照ください。いずれもお薬は飲んだままの場合の対応です。

一般名(主な商品名)

ポリープ切除について

アスピリン(バファリン、バイアスピリン)

ポリープの大きさや形態にもよりますが、要相談となります。

(※ただし抗血栓薬を2種類以上服用中の方は切除できないことが多いです。)

クロピドグレル硫酸塩(プラビックス)

プラスグレル硫酸塩(エフィエント)

チクロピジン塩酸塩(パナルジン)

シロスタゾール(プレタール)

イコサペント酸エチル(エパデール)

通常通りのポリープ切除が可能です。

ジピリダモール(ペルサンチン)

サルポグレラート塩酸塩(アンプラーグ)

ベラプロストナトリウム(ドルナー、プロサイリン)

リマプロストアルファデクス(オパルモン、プロレナール)

ワルファリンカリウム(ワーファリン)

コールドポリペクトミーで切除出来るポリープであれば、当日に日帰り切除も検討します。

(但し出血のリスクがあるため、検査当日にポリープ切除を希望の方は事前のご相談が必要です。)

ダビガトラン(プラザキサ)

リバーロキサバン(イグザレルト)

アピキサバン(エリキュース)

エドキサバン(リクシアナ)

 

 

Q:大腸検査の後はどれくらいで食事ができますか?

A:検査終了後からお食事は可能です。

ただしポリープを切除した場合はアルコールや食物繊維などを2-3日控えて頂くことがあります。

 

 

Q:胃カメラと同時に受けることは出来ますか?

A:はい、同時に受けることは可能です。

ただし時間によっては対応していない検査枠もありますので、ご希望の方は予約の際にお電話で確認頂ければと思います

 

 

Q:費用はどのくらいかかりますか?

A:検査だけの場合だと、3割負担で約5000円、1割負担で約1600円となります。

ポリープを切除したり生検をおこなうと、追加で費用がかかります。

詳細はこちらをご参照ください

 

 

Q:便秘があるのですが、検査は受けられますか?

A:もちろん検査可能です.

ただし便秘の方(毎日排便がない方)は、前処置に工夫が必要なことがあり、事前の下剤や前処置薬の量・種類の調整をおこなっております。

 

 

大腸カメラ関連の病気について

 

Q:大腸のポリープは切除した方がいいのですか?

A:ポリープの種類にもよりますが、発ガンのリスクのあるポリープは切除した方がよいです。

大腸がんはごく一部のケースを除いて、ほとんどが腺腫とよばれる大腸ポリープから発生します。(良性の大腸ポリープの遺伝子にキズが重なり、大腸がんになると考えられています。)

ですから、そのようなポリープを切除することは大腸がんの予防につながりますので、切除が望ましいと考えられています。

 

 

Q:他院でポリープが見つかり、ポリープを切除するには「入院が必要」と言われたのですが、日帰りで切除してもらえませんか?

A:20㎜以下の大きさのポリープであれば、基本的には日帰り切除可能です。

大腸ポリープを切除した際の合併症として出血や穿孔(腸に穴が空いてしまうこと)があり、この合併症のリスクが高い病変(※)については入院が必要なことがあります。

ただ、大腸のポリープ切除時の合併症の発生率は全国調査では0.2%強かなり低い割合です。ですから、ほとんどの場合は入院の必要はなく、外来で切除出来ます

また当院では従来の切除術より合併症のリスクが低いcold-polypectomy(コールドポリペクトミー)という最新の手技を導入しており、より安全に切除が行えます。

 

※以下の場合は合併症のリスクを考え入院切除を勧めることがあります。

①20㎜以上の大きさの時

②がんの疑いがあるとき

③血をサラサラにする薬を飲まれているとき(詳しくは次項をご参照ください)

 

Q:大腸ポリープを切除する時に痛みはありませんか?

A:痛みは全くありません。

もともと大腸の粘膜には痛覚がないため、ポリープを切っても全く痛みはありません。

 

 

大腸カメラに対しての不安について

 

Q:鎮静剤(静脈麻酔)は少し怖い気がするのですが、大丈夫でしょうか?

A:大丈夫です。

鎮静剤(静脈麻酔)は量を多く使いすぎると、呼吸抑制などの副作用がありますが、当院では患者さんお一人お一人の性別・体重・年齢などに合わせての薬の量を調整して検査を行っております。

また、アレルギーなどの副作用に対してもすぐに対応できるように、検査中は全身状態を把握するモニターをつけております。

これにより必要最小限の薬の量でも無痛で、かつ副作用の頻度も少なく安全に検査を行うことができます。

また、鎮静剤(静脈麻酔)も「眠る作用が強いもの」「痛みをとる作用が強いもの」などいくつか種類があり、『楽に受けたいけど検査の画面は見たい』『完全に眠るのは怖い』と言った方には、痛みをとる作用が強い鎮静剤をメインに用いボーっとしたような状態で受けて頂くことも可能です。(もともと軸保持短縮法という痛みの出ない挿入法で大腸内視鏡検査を行うため、鎮静剤なしでも楽に受けて頂けます。)

 

 

Q:以前に検査を受けた際、前日の下剤でお腹が痛くなったのですが、大丈夫でしょうか?

A:前日の下剤はないので心配いりません。

検査前日には腸管を刺激するような下剤(ラキソベロン)を飲んで頂く施設もありますが、強い刺激により腹痛や下血を来すことがあるため、当院では用いておりません。

その代わり前日のお食事や当日の前処置薬を工夫しており、前日の下剤なしでもスムーズに検査が受けられる体制を整えております。

 

 

Q:以前に大腸内視鏡(大腸カメラ)の検査ですごく痛かったのですが、大丈夫でしょうか?

A:心配いりません。

前述したように、鎮痛剤(静脈麻酔)や軸保持短縮法、カメラの種類を選択などで痛まない検査を行えるようにしております。ご心配だとは思いますが、任せて頂ければと思います。

 

 

Q:初めてなので不安です。

A:不安だとは思われますが、一緒に頑張って検査をやっていきましょう!

予約の際にご不安なことは何でも相談してください。直接外来に来ていただいてご相談して頂いても大丈夫です。

また大腸カメラに理解の深いスタッフがそろっていますし、相談しやすくリラックスできるような雰囲気作りも心掛けておりますので安心して検査をお受けください。

 

文責:神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

 

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