エコー検査のQ&A
エコー検査についてよく受けるご質問をまとめております。
検査体制について
A:月-金は予約なしでも対応させていただきます!
当日検査ご希望の場合は、8時間以上の絶食の上お電話にてお問い合わせください。03-5953-5903
なお、ご予約はWEB予約、お電話で承っております。
A:腹部エコーは事前の食事制限があります。
検査前は8時間の絶食が必要になります。(頚動脈・甲状腺エコーは食事制限不要です。)
また検査後の食事制限はありません。
A:月~金の診療時間内となります。
土日は対応不可となっております。
※「診察」で予約を頂ければお受け頂けます。
エコー検査自体について
A:体の外から超音波を発生するプローブを当てて病気や異常を探す検査です。
エコー検査は別名「超音波検査」とも言います。
A:腹痛などの症状がある方、検診で異常がある方などに行います。
部位別にエコーを受けた方がよい方をご説明します。
腹部エコー
肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・腸・膀胱・前立腺・婦人科臓器を検査します。
▽こんな方にお勧めの検査です
①腹部症状のある方
- ✅上腹部痛
- ✅胃痛
- ✅下腹部痛
- ✅背部痛
- ✅下痢・便秘などの便通異常
- ✅腹部の違和感、張りなど
②検診や血液検査で異常を指摘された方
- ✅肝機能
- ✅腎機能
- ✅腫瘍マーカー
- ✅血尿、蛋白尿
- ✅コレステロール、中性脂肪
- ✅以前指摘されたエコー異常の経過観察
③がんの早期発見
がんは症状が出てからでは手遅れのこともあり、症状が出る前に見つけることが大切です。
早期発見のためには定期的な検査が重要ですが、エコーは簡単に痛みなく受けれるため定期検査に向いています。
特に膵臓がん・肝臓がんなどは症状の出にくいため、定期検査でしっかりと観察することが大切です。
A:辛くなく検査をお受け頂けます。
エコー検査は体外からプローブと呼ばれる超音波を発する探触子を当てるだけなので痛くなく苦しくない検査です。
そしてプローブを当てるだけなので、当日すぐに検査が出来、結果もすぐわかるのも特徴です。
Q:エコー検査はどのくらい時間がかかりますか?詳しい流れも教えて下さい。
A:検査時間は10~15分程度です。
腹部エコーの流れは下記のようになります。
- 検査室へ入るシャツは胸のあたりまで持ち上げ、ズボンやスカートは腰骨あたりに下げ、ベッドに仰向けになる
- 検査部位にゼリーを塗り、を当てながらモニターで臓器の形態などを観察。
- 観察しやすくするため、検査担当者の声に合わせて息を吸ったり吐いたり、体の向きを変えたりする。
- 検査終了
A:下記の通りとなります。
-
項目 1割負担 3割負担 腹部エコー検査
¥530 ¥1,590 甲状腺エコー検査
¥350 ¥1,050 頚動脈エコー検査
¥350 ¥1,050 ※ 診察代などが別途かかります。
Q:1度の受診で腹部・甲状腺・頚動脈エコーをまとめて受けれますか?
A:保険適応での検査は1度の受診でどれか1つとなります。
保険上は複数の箇所を同日にはできないという定めがあります。
ですので、腹部・甲状腺・頸動脈エコーをすべて観察するには3回の受診が必要です。
※「診察」で予約を頂ければお受け頂けます。
エコー検査関連の病気について
Q:検診で肝臓の血管腫と言われたのですが、どうすればいいですか?
A:一度は胃腸・消化器専門病院でエコーの再検査を受けることをお勧めします。
肝臓の血管腫とは肝臓内にある毛細血管が増殖して絡み合い、塊になる(腫瘍)ことで発生します。
基本的には良性で治療が必要ないのものですが、
「血管肉腫」という悪性の腫瘍であったり、増大する場合は治療が必要になりますので、
まずは良性の血管腫である確定診断をつけ、その後定期的に経過を見る必要があります。
※エコー検査で確定診断が得られない場合はCT検査を行うこともあります。
Q:胆のうにポリープがあると言われましたが、治療は必要ですか?
A:基本的には定期的な経過観察で問題ありません。
胆のうポリープは90%以上が良性ポリープであり治療は必要ない場合がほとんどです。
ただ中には悪性化を来すものや、実際に悪性のポリープもあるので以下の場合は注意が必要です。
- サイズが10㎜以上あるもの
- 経過観察中に大きくなってくるもの
サイズにもよりますが、おおむね以下のように経過を見ます。
・5㎜以下;1年毎に経過観察
・5-9㎜;ポリープの形を加味して半年-1年毎に経過観察
・10㎜以上;精密検査 ※10㎜を超えると1/4程度にガンが含まれていると言われています。
Q:膵臓にのう胞があると言われましたが、どうすればいいですか?
A:膵臓ののう胞は要注意なので慎重に経過を見ましょう。
「のう胞」とは水の塊を指し、肝臓や腎臓に出来るのう胞は単なる水の塊のことが多く様子見で問題ないことがほとんどですが、
膵臓に出来るのう胞は腫瘍性の性質をもつ「のう胞性腫瘍(IPMN)」のことがあり、慎重に経過を見る必要があります。
のう胞性腫瘍は、
- 分枝型
- 主膵管型
- 混合型
に分類され、特に2,3は悪性化のリスクが高いため、治療の対象になってきます。
当院ではエコー検査で半年-1年毎に状態を評価し、必要に応じてMRIなどの検査・治療の目的に高次医療機関へのご紹介を行っております。
A:尿管結石にならないように水分を多くとりましょう。
腎結石とは尿の中に含まれているシュウ酸とカルシウムが結合して結晶化し大きくなったものです。
石が腎臓内にあるうちは無症状ですが、尿管に落ちるとわき腹や下腹部腰の後ろ側などに激痛が走ります(尿管結石)。
尿管結石とならないように普段から水分をしっかりと摂取し予防をしつつ、定期的なエコー検査(半年-1年毎)で状態をみましょう。
また実際に尿管結石となった場合は、薬物治療や結石破砕術を行って治療します。
※「診察」で予約を頂ければお受け頂けます。
文責:神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)