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実際の診療例【吐き気とめまいがあり熱中症かと思ったら感染性腸炎だった】

[2026.06.28]

この記事はこのような方におすすめです

  • 吐き気・めまい・ふらつきがあり、熱中症か食あたりか迷っている方
  • 夏場に下痢・軟便・腹痛が出ている方
  • 水分を取っても体調不良が改善しない方
  • BBQ・外食・旅行後から胃腸の調子が悪い方
  • 池袋周辺で胃腸症状を相談できる消化器内科を探している方

吐き気とめまいがあり「熱中症かも」と思っていたら...

夏の時期に「吐き気がする」「めまいがする」「体が熱っぽい」と感じると、多くの方がまず熱中症を心配されます。

もちろん熱中症は注意が必要な病気ですが、同じような症状で受診され、実際には感染性腸炎、いわゆる食あたり・急性胃腸炎が原因だったというケースもあります。

特に、吐き気やふらつきに加えて、軟便・下痢・腹痛・お腹の違和感がある場合は、暑さだけでなく胃腸の感染症も考える必要があります。

今回は、池袋上田胃腸クリニックを受診された30代男性の実際の診療例をもとに、熱中症と感染性腸炎の違い、診察・検査の流れ、治療、受診の目安について、患者さんにもわかりやすく解説します。

吐き気やめまいでお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

💡本記事でお伝えしたいポイント

✅ 吐き気・めまい・だるさは、熱中症でも感染性腸炎でも起こります。

✅ 下痢・軟便・腹痛を伴う場合は、感染性腸炎の可能性も考えます。

✅ 感染性腸炎では、食事をしてすぐではなく、数日たってから症状が出ることもあります。

✅ 脱水があると、感染性腸炎でもめまい・ふらつきが出ます。

✅ 血液検査や腹部エコーで、炎症や腸のむくみを確認できることがあります。

✅ 水分が取れない、下痢が続く、強い腹痛や血便がある場合は早めの受診が必要です。

 

吐き気・めまい・下痢・腹痛でお困りの方へ

池袋上田胃腸クリニックでは、吐き気・下痢・腹痛などの胃腸症状に対して、診察、血液検査、腹部エコーなどを組み合わせて原因を確認しています。

「熱中症か食あたりかわからない」「数日たってもよくならない」という方は、無理に我慢せずご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

 

吐き気・めまいを起こす主な原因

吐き気・めまい・熱っぽさがあるとき、原因は熱中症だけではありません。胃腸の炎症や脱水、ウイルス・細菌感染などが関係していることもあります。

代表的には、以下のような原因が考えられます。

原因 主な症状 見分けるポイント
熱中症 めまい、頭痛、吐き気、だるさ、大量発汗、体温上昇 暑い環境、運動、屋外作業、水分不足がきっかけになりやすい
感染性腸炎 吐き気、下痢、腹痛、発熱、だるさ 食事歴、外食、BBQ、生もの、家族内感染などが手がかりになる
食中毒 腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱 加熱不十分な肉・魚介類・弁当・生ものなどの摂取後に起こることがある
脱水 ふらつき、口の渇き、尿量低下、だるさ 下痢・嘔吐・発汗で水分と電解質が失われる
胃炎・胃腸炎 吐き気、胃もたれ、腹部不快感、食欲低下 飲酒、暴飲暴食、感染、薬剤などが関係することがある
胆のう・膵臓などの病気 吐き気、みぞおち痛、背部痛、発熱 脂っこい食事後の痛み、強い持続痛、血液検査異常が手がかりになる

感染性腸炎について

感染性腸炎とは、ウイルスや細菌などの病原体が口から体内に入り、胃腸に炎症を起こす病気です。一般的には「食あたり」「急性胃腸炎」「嘔吐下痢症」と呼ばれることもあります。

主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、だるさです。感染性胃腸炎では、発熱が先に出て、その後に吐き気や下痢などの腹部症状が出ることもあります[1]。

また、下痢や嘔吐が続くと水分と電解質が失われます。その結果、感染性腸炎であってもめまい・ふらつき・頭がぼーっとする感じが出ることがあります。

熱中症と感染性腸炎の違い

熱中症でも、めまい・吐き気・だるさ・頭痛などがみられます[2]。そのため、夏場は「熱中症だろう」と自己判断されやすいのですが、下痢や腹痛がある場合は感染性腸炎も疑います。

項目 熱中症で多い特徴 感染性腸炎で多い特徴
きっかけ 暑い場所、屋外作業、運動、発汗、水分不足 外食、BBQ、生もの、加熱不十分な食品、家族内感染
吐き気 起こることがある よくみられる
めまい・ふらつき よくみられる 脱水を伴うと起こりやすい
下痢 主症状ではないことが多い よくみられる
腹痛 目立たないことも多い しばしばみられる
水分摂取後 軽症なら改善することがある 下痢・吐き気が続くと改善しにくい

ただし、症状だけで完全に見分けることは難しいため、症状の経過、食事歴、脱水の有無、腹部所見、血液検査、腹部エコーなどを組み合わせて判断します。

実際の治療例|30代男性「前日から吐き気・めまいが続いている」

【症状】

  • 前日から吐き気・ふらつきがある

  • 発熱はないが、体がだるく少し熱っぽく感じる

  • 頭がぼーっとしており、軽いめまいもあり

ご本人は「熱中症か食あたりかも」と心配されて来院されました。

【診察と検査】

問診と身体診察からは、やや脱水気味であることがわかりました。

体温は37.4℃と微熱。下腹部に軽い不快感と痛みがあり、軟便も数回あったとのことでした。

熱中症に矛盾しない症状ではありますが、感染性腸炎も否定できないため、以下の検査を行いました。

  • 血液検査(炎症の有無、脱水の程度を確認)

  • 腹部超音波検査(腸管に異常がないか)

結果として、血液検査では炎症反応(白血球とCRP)がやや上昇しており、腹部エコーでも小腸に炎症があり、小腸の感染性腸炎と診断しました。

感染性腸炎により小腸下部のむくみと水分貯留を認めた腹部エコー画像

実際のエコー画像です。小腸の下部に浮腫みと水分貯留を認め(黄色部)、小腸炎と診断しました。

▶関連ページ

  • エコー検査|実際の流れや検査で分かる病気の詳細がご確認いただけます

【診断と治療方針】

感染性腸炎は「食あたり」で起こることがほとんどで、今回の方は症状が出る数日前に屋外でのBBQに参加していたとのことで、その際に食事が原因と考えられました。

感染性腸炎は食べてすぐ発症することもあれば、数日-1週間ほど経って発症することもあります。

状態としては軽症で、入院や強い薬は必要ありませんでしたが、以下の治療を行いました。

  • 整腸剤の内服

  • 十分な水分・電解質補給の指導(OS-1など)

  • 食事制限(脂っこいもの・刺激物を避けて消化の良いものに)

【その後の経過】

翌日には下痢が改善し、3日後には吐き気もほとんどなくなりました。

てっきり熱中症だと思っていたので驚きました」とおっしゃっていました。

受診の目安

吐き気・めまい・下痢は、軽症で自然に改善することもあります。しかし、以下のような場合は、自己判断で様子を見すぎず医療機関を受診してください。

早めの受診をおすすめする症状

  • 吐き気や下痢が2〜3日以上続く
  • 水分を取ってもすぐ吐いてしまう
  • 尿の量が少ない、口が強く渇く
  • ふらつきが強い、立っていられない
  • 血便がある
  • 38℃以上の発熱がある
  • 強い腹痛がある
  • お腹を押すと強く痛む
  • 高齢者、妊娠中、基礎疾患がある方
  • BBQ・外食・旅行後から症状が出ている

特に、意識がぼんやりする、受け答えがおかしい、ぐったりしている、けいれんがある、高体温がある場合は、熱中症の重症化も考える必要があり、救急受診を検討してください。

院長コメント

夏場は、吐き気・めまい・だるさがあると「熱中症」と考えがちです。もちろん熱中症は重要な病気ですが、胃腸症状を伴う場合は感染性腸炎もよくみられます。

今回の患者さんも、症状だけを見ると熱中症に近い印象がありました。しかし、軟便と下腹部の違和感があり、血液検査と腹部エコーで小腸の炎症を確認できたことで、感染性腸炎と診断できました。

感染性腸炎では、下痢や嘔吐による脱水のため、めまいやふらつきが出ることがあります。そのため「めまいがある=熱中症」と決めつけず、食事歴、腹痛、便の状態、発熱の有無を丁寧に確認することが大切です。

池袋周辺で、吐き気・下痢・腹痛・胃腸の不調が続く方は、無理に我慢せずご相談ください。

📞池袋で胃腸の不調にお悩みの方は当院へ

池袋上田胃腸クリニックでは、吐き気・下痢・腹痛など胃腸の症状に対して、専門医が丁寧に診察・必要な検査・治療を行っています。

「これって何科に行けばいいの?」というお悩みでも大丈夫です。どうぞお気軽にご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

よくある質問FAQ

Q1. 吐き気とめまいがあるときは熱中症ですか?

A. 熱中症のこともありますが、感染性腸炎や食中毒、脱水、胃腸炎などでも吐き気やめまいは起こります。下痢・腹痛・軟便を伴う場合は胃腸の病気も考える必要があります。

Q2. 感染性腸炎でもめまいは出ますか?

A. はい。下痢や嘔吐で水分と電解質が失われると、脱水によりめまい・ふらつき・だるさが出ることがあります。

Q3. 熱中症と感染性腸炎はどう見分けますか?

A. 暑い環境や屋外作業がきっかけなら熱中症を考えます。一方で、下痢・腹痛・軟便・食事歴がある場合は感染性腸炎も疑います。症状だけで判断が難しい場合は、診察や血液検査、腹部エコーが役立ちます。

Q4. バーベキューの数日後に下痢や吐き気が出ることはありますか?

A. あります。原因となる菌やウイルスによって、食事から数時間で発症することもあれば、数日たってから症状が出ることもあります。

Q5. 感染性腸炎は自然に治りますか?

A. 軽症であれば数日で改善することも多いです。ただし、水分が取れない、発熱が続く、血便がある、腹痛が強い、下痢が長引く場合は受診が必要です。

Q6. 下痢止めを飲んでもよいですか?

A. 自己判断で強い下痢止めを使うと、原因によっては病原体の排出を妨げることがあります。発熱、血便、強い腹痛がある場合は、使用前に医師へ相談してください。

Q7. 感染性腸炎で抗菌薬は必要ですか?

A. すべての感染性腸炎に抗菌薬が必要なわけではありません。原因菌や重症度、発熱、血便、全身状態などを確認して判断します。

Q8. 感染性腸炎のときは何を食べればよいですか?

A. 症状が強い時期は、おかゆ、うどん、スープ、豆腐、白身魚など消化のよいものがおすすめです。アルコール、脂っこい食事、刺激物、生ものは一時的に控えましょう。

Q9. 腹部エコーで感染性腸炎はわかりますか?

A. 腸のむくみ、腸管内の水分貯留、腸の動き、腹水などから腸炎が疑われることがあります。ただし、原因菌まではエコーだけでは確定できないため、症状や血液検査と合わせて判断します。

Q10. 池袋で吐き気・下痢・腹痛を相談できますか?

A. 池袋上田胃腸クリニックでは、吐き気・下痢・腹痛などの胃腸症状について、消化器内科専門医が診察を行っています。必要に応じて血液検査や腹部エコーなどを組み合わせて原因を確認します。

まとめ

吐き気・めまい・熱っぽさがあると、夏場は熱中症をまず考えます。しかし、下痢・軟便・腹痛を伴う場合は、感染性腸炎や食中毒が隠れていることがあります。

今回の症例では、熱中症のような症状で受診されましたが、血液検査と腹部エコーで小腸の炎症を確認し、感染性腸炎と診断しました。

水分を取っても改善しない、下痢が続く、腹痛がある、食事後やBBQ後から体調が悪いという場合は、自己判断で様子を見すぎず、早めにご相談ください。

池袋上田胃腸クリニックでは、吐き気・下痢・腹痛などの胃腸症状に対して、患者さんの症状に合わせた診察・検査・治療を行っています。

 

💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。

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※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

WEB予約は【こちら

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

参考文献

  1. 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト:感染性胃腸炎(詳細版)
  2. 厚生労働省:職場でおこる熱中症/熱中症の症状と分類
  3. 厚生労働省:感染性胃腸炎、特にノロウイルスについて
  4. 東京都感染症情報センター:感染性胃腸炎とは
  5. CDC:Food Poisoning Symptoms

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