エコー検査
エコー検査ご希望の方はWEBで「診察」で予約を頂くか、お電話にてご予約頂けます。
また当日検査ご希望の場合は、8時間以上の絶食の上お電話にてお問い合わせください。03-5953-5903
1.エコー検査ってなに?
エコー検査は別名「超音波検査」とも言います。
体の外から超音波を発生するプローブを当てて病気や異常を探す検査です。
2.特徴は?
①準備がいらず、すぐできる
プローブをあてるだけなので、当日すぐに検査が出来ます。
※ただし腹部エコーは空腹時か食後8時間以降が理想です。(食後は胃が見にくくなったり、胆のうが収縮して観察しづらくなります。)
②痛くない、苦しくない
・外からプローブをあてるだけなので、痛みはありません。
③いろんな臓器が見れる
・上腹部 の臓器:肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、大動脈、脾臓、胃⦅一部⦆、リンパ節
・下腹部の臓器 :前立腺※1、膀胱※1、子宮※1、卵巣※1、虫垂※2、大腸※2、小腸※3、腹水
・頸動脈
・甲状腺
などが観察できます。
※1 条件等により見えない場合もあります
※2 炎症がある場合のみ
※3 炎症・拡張がある場合のみ
④結果がすぐわかる
・画像を見ながらすぐに診断をするので、結果を当日すぐにご説明出来ます。
※「診察」で予約を頂ければ検査をお受け頂けます。
3.費用は?
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項目 1割負担 3割負担 腹部エコー検査
¥530 ¥1,590 甲状腺エコー検査
¥350 ¥1,050 頚動脈エコー検査
¥350 ¥1,050 ※ 診察代などが別途かかります。
※いずれも保険適応可能ですが、1回の診療で1部位のみの検査となります。
腹部・甲状腺・頸動脈エコーをすべて観察するには3回の受診が必要です。
4.腹部エコー
肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・腸・膀胱・前立腺・婦人科臓器を検査します。
▽こんな方にお勧めの検査です
①腹部症状のある方
✅上腹部痛
✅胃痛
✅下腹部痛
✅背部痛
✅下痢・便秘などの便通異常
✅腹部の違和感、張りなど
②検診や血液検査で異常を指摘された方
✅肝機能
✅腎機能
✅腫瘍マーカー
✅血尿、蛋白尿
✅コレステロール、中性脂肪
✅以前指摘されたエコー異常の経過観察
③がんの早期発見
がんは症状が出てからでは手遅れのこともあり、症状が出る前に見つけることが大切です。
早期発見のためには定期的な検査が重要ですが、エコーは簡単に痛みなく受けれるため定期検査に向いています。
特に膵臓がん・肝臓がんなどは症状の出にくいため、定期検査でしっかりと観察することが大切です。
5.頸動脈エコー
頸動脈の動脈硬化の状態をみる検査です。 全身の動脈硬化の程度や脳梗塞のリスクの評価が出来るので、必要に応じて予防治療が行えます。
▽こんな方にお勧めの検査です
①動脈硬化・脳梗塞のリスクのある方
高血圧高コレステロール・中性脂肪、糖尿病・集患喫煙があると脳梗塞のリスクが高くなります。
②めまいやふらつき・失神などがある方
③過去に脳梗塞(症状がない人も含む)と言われた方
6.甲状腺エコー
甲状腺の腫大や癌などの腫瘍がないかをみます。
甲状腺は、首の前側の喉ぼとけの下のところにあり、ホルモンを分泌し、代謝を正常に保つ役割を持った臓器です。
▽こんな方にお勧めの検査です
①首の前面が腫れている方
②健康診断などで甲状腺の数値の異常を指摘された方
③症状のある方
動悸 眼球の飛び出し 手の震え 異常な暑がり・寒がり 体重減少・体重増加 とても疲れやすい 便秘 顔や手足のむくみ など
④のどの違和感が気になる方
※「診察」で予約を頂ければ検査をお受け頂けます。
7.エコーで見つかった病気
①胃がん
60代の男性。食欲不振と体重減少のため来院されました。
エコーでは胃の壁が約7㎝の範囲で著明に肥厚し、胃がんを疑う所見です(矢印)。
実際に胃カメラを行うと、進行がんが見つかり、手術を行いました。
早期がんをエコーで見つけることは困難ですが、進行がんであればエコーで指摘できることも多く、エコーは体に負担をかけず簡単にできるので、症状のある方はまずエコーを受けてみるのもいい方法だと思います。
②大腸がん
60代の女性。最近、便が細くなってきた、お腹が張りやすくなった、とのことで来院されました。
エコーでは、大腸の一部に約4㎝の範囲で不整な壁の肥厚を認め、同部分が狭窄していました。(矢印)。
この狭窄によって便が細くなり、通過が悪くなってお腹の張りが出ていたのです。
大腸がんによる狭窄を考え、大腸カメラを行ったところ、やはり大腸がんを認めました。幸いにも転移がなく、手術で完治できました。
③膵臓がん
50代の男性。特に症状はありませんでしたが、知り合いが膵臓がんで亡くなったとのことで心配され来院されました。
エコーでは膵臓内に約2㎝の腫瘍を認め(矢印部分)、主膵管の拡張を伴っています。
症状が出る前の早期の発見で、周りの臓器や血管への浸潤がなかったため、手術による根治ができました。
※膵臓がんは症状が出た時には進行していることが多いため、定期的にエコーを受け早めに見つけることが重要です!
文責:神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)