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実際の治療例【右下腹部の激痛の正体は?|急性虫垂炎(盲腸)についての症状・診断・治療を解説】

[2025.09.07]

「お腹の右下がズキズキ痛む」「歩くと響いて激痛になる」

そんな症状があるとき、「急性虫垂炎(盲腸)」の可能性があります。

今回は当院で実際に診断した患者さんのケースをもとに、虫垂炎の症状・検査・治療について詳しくご紹介します。

症状でお困りの方は我慢せずにご相談ください。

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症例|20代男性 動くと響く下腹部の激痛

【症状】

前日の夜からみぞおち付近に鈍い痛みを感じ、痛みがどんどん増悪し眠れず。

朝からは右下腹部に限局した痛みなり、動くと痛みが響くとのことで来院。

【診察】

  • 歩く・咳をする・体をひねると強く響く
  • 微熱(37.8℃)、吐き気あり
  • 右下腹部に強い圧痛

  • 反跳痛(押して離すと強い痛み)があり、急性虫垂炎を強く疑いました。

【検査・診断】

  • 血液検査:炎症反応(白血球・CRP)高値

  • 腹部エコー:10㎜大の虫垂腫大(※正常5㎜以下)を確認

→ 急性虫垂炎の診断となりました。

実際のエコー画像です。虫垂が短径10㎜大に腫大しています(黄色部分)

【治療】

急性虫垂炎の治療は下記のようになります。

 ①内科的治療:抗生剤 8-9割くらいは改善しますが、悪化時は緊急手術になる可能性もあります

 ②外科的治療:手術 疼痛強い時・重症時・穿孔(腸に穴が開くこと)を来した際に考慮します。

今回はエコー検査では虫垂の穿孔の所見はなく、ご本人と相談し抗生剤の点滴で炎症を散らすこととしました。

翌日には痛みは半分ほどに減少、翌々日にはかなり改善し、血液検査でも炎症反応は低下。

その後3日間抗生剤を続け、最終的に痛みの改善・エコーや血液検査でも炎症の鎮静化を確認し、5日間で治療終了としました。

急性虫垂炎とは?

虫垂(大腸の一部)が炎症を起こす病気で、日本では年間8万人以上が発症すると言われています。

今回のように発症初期の軽症の状態で診断すれば抗生剤治療でほとんどの場合が改善しますが、

放置すると破裂して腹膜炎へ進行し、命に関わる場合もあります。

下記のような症状がある場合にはなるべく早く医療機関を受診しましょう

  • みぞおちやおへその痛み → 数時間後に右下腹部へ移動

  • 歩く・走る・咳をすると響く痛み

  • 発熱、吐き気

  • 下痢や便秘

▶さらに詳しい情報は【虫垂炎】のページでご確認いただけます

院長からのコメント

抗生剤で改善した虫垂炎の患者さんについて、解説させていただきました。

薬で散らした場合は15~30%程度の再燃リスクもあるため※1、落ち着いた後に1-3か月をめどに予防的に虫垂を切除する手術を行うケースもあります※2

また、糞石などの重症化のリスクがある場合痛みが激しい場合穿孔が疑われる場合などは緊急OPEになる可能性があり、

そのような場合は速やかに高次医療機関にご紹介し、緊急OPEにも対応してもらえる医療体制で治療を行っております。

腹痛でお困りの方はお力になれますのでご相談ください

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

まとめ

  • 「右下腹部のズキズキする痛み」「歩くと響く痛み」は急性虫垂炎の典型症状

  • 早期に受診すれば抗生剤で改善できることが多い

  • 放置すると穿孔・腹膜炎へ進行し命に関わる危険性もある

  • 抗生剤で改善しても再発リスクがあるため、必要に応じて手術を検討する

👉 下腹部痛や吐き気・発熱を伴う場合は、自己判断せず早めにご相談ください。

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よくある質問FAQ

Q. 虫垂炎は自然に治ることはありますか?

A. ごく軽症の一部で一時的に症状が軽快することもありますが、放置すると悪化・穿孔リスクが高いため、症状がある際は必ず医療機関を受診してください。

Q. 抗生剤だけで治した場合、再発の可能性は?

A. 文献によると15~30%程度の再燃リスクがあるとされています。症状が落ち着いても、医師の判断で予防的に手術を行う場合があります。

Q. 手術はどんな方法で行われますか?

A. 一般的には腹腔鏡手術が選択されます。傷が小さく回復が早いのが特徴です。

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

WEB予約は【こちら

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

📌 参考文献:

1)Tekin A, Kurtoglu HC, Can I, et al: Routine interval appendectomy is unnecessary after conservative treatment of appendiceal mass. Colorectal Dis 10:465-468,2018

2)前田 大,藤崎真人,高橋孝行ほか:成人の虫垂膿瘍に対する interval appendectomy.日臨外会誌 64:2089-2094,2003

・日本消化器外科学会「虫垂炎診療ガイドライン」2021

・厚生労働省 e-ヘルスネット「急性虫垂炎」

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