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【要注意】黒い便が2日続く…それ「胃からの出血」かも?痛み止めで起こる胃びらんと胃カメラの必要性|50代男性の実例

[2026.01.19]

黒い便が出ると、「食べ物のせいかな」「様子を見ても大丈夫かな」と迷う方が少なくありません。

でも、黒い便(タール便)は“胃や十二指腸など上部消化管からの出血”のサインのことがあります【1】【2】。

出血量が増えると貧血、ふらつき、場合によっては入院や輸血が必要になることもあるため、放置は危険です【1】。

今回は、市販の痛み止めがきっかけで胃に多発びらん(ただれ)ができ、黒い便が出た50代男性の実例をもとに、受診の目安と検査・治療を専門医の東海林院長がわかりやすく解説します。

 

黒色便が出た方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。ぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|50代男性「2日前から黒い便が続いている」

症状

2日前に黒い便が出始め、本日朝になっても改善しないため心配になって当院を受診。

 

診察

黒い便が出たとき、次のような原因を幅広く考えます。

1)上部消化管からの出血

  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍(ピロリ菌や痛み止めなどの薬が関与することが多い)【4】

  • びらん性胃炎(胃のただれ)【4】

  • 胃がん(まれでも否定が必要)

  • 食道炎、食道静脈瘤、マロリーワイス症候群 など

2)“黒く見えるだけ”のケース(出血ではない)

  • 鉄剤、ビスマス製剤、活性炭など【3】

  • 食事(海苔・イカ墨など)による着色

正しく状態を把握し、治療方針を立てるため血液検査胃カメラ(内視鏡検査)を行いました。

✅ポイント:「黒い便=全部が出血」とは限りませんが、出血を見逃すほうが危険なので、医療機関で判断するのが安全です【1】【2】。

 

検査
① 血液検査

・軽度の貧血を確認。

② 胃カメラ(上部消化管内視鏡)

胃の中には出血による血糊が多発しており、

胃の出口付近(前庭部)に多発びらん(浅い傷)を確認し、出血源と診断しました。

黒い便の原因が上部消化管出血かどうかを判断するうえで、内視鏡は重要です【1】。

 

💡当院では最短当日に胃カメラがお受け頂けますので、お気軽にお問い合わせください。

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  • 関連ページ:無痛胃カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤・スコープ選択による無痛胃カメラの詳細がご確認いただけます

 

治療

今回の患者さんは、1週間前からの市販痛み止めを服用していたとのことで薬剤性の胃の粘膜障害が原因とが疑われました。

痛み止めを中止し胃薬で治療開始したところ、翌日には黒色便は正常化し、その後は胃の傷を治すため胃薬を2週間継続し治療終了となりました。

痛み止めが原因の「薬剤性胃粘膜障害(NSAIDs胃障害)」とは?

市販の痛み止めには、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が含まれていることが多く、これが原因で

  • 胃の粘膜が弱り

  • びらん(ただれ)や潰瘍ができ

  • 出血→黒い便につながる

ことがあります【4】【5】。

痛み止めを服用する際には胃の粘膜保護剤や制酸剤などの胃薬を合わせて飲んで胃の粘膜障害を予防することが大切です。

院長からのコメント

黒い便は、体が出している重要なサインです。

痛み止めは便利ですが、胃の粘膜を傷つけて出血することがあります【4】【5】。

特に次の方は要注意です。

  • 痛み止めを連日飲んでいる

  • 胃が弱い/過去に胃潰瘍がある

  • 高齢、抗血栓薬を飲んでいる、貧血を指摘された など

「たぶん大丈夫」と自己判断せず、早めに血液検査+胃カメラで原因を確認しましょう。

 

💡池袋上田胃腸クリニックでは無痛胃カメラを行っております。黒い便が出た際にはぜひご相談ください。

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

よくある質問(FAQ)

Q. 黒い便が出たら、必ず消化管からの出血ですか?

A. 必ずではありません。鉄剤やビスマス製剤などで黒くなることもあります【3】。ただしタール便は上部消化管出血のサインのことがあるため【1】【2】、原因が不明なら受診が安全です。

 

Q. どんな黒い便が危険ですか?

A. 真っ黒でネバつき、強い臭いがある便はタール便の可能性があります【2】。ふらつき・動悸・息切れがある場合は貧血が進んでいることもあり、早めの受診をおすすめします【1】。

 

Q. 黒い便が1回だけでも受診した方がいい?

A. 1回でも「タール便っぽい」「原因が思い当たらない」場合は相談をおすすめします【1】【2】。繰り返す、量が多い、体調不良がある場合は特に早めに受診してください。

 

Q. 痛み止め(市販薬)を飲んでいます。中止していいですか?

A. 市販の痛み止めが原因で胃びらん・潰瘍が起きることがあります【4】。まずは医療機関へ。処方薬を自己判断で中止するのは危険な場合もあるため、服用状況を医師に伝えてください。

 

Q. 黒い便のとき、まず何の検査が必要ですか?

A. 血液検査で貧血の有無を確認し、必要に応じて胃カメラで出血源(びらん・潰瘍など)を確認します【1】。

 

Q. 胃カメラで「びらん」だけなら大丈夫?

A. びらんでも出血して黒い便が出ることがあります。原因(NSAIDsなど)を止めて、胃薬で治療し、再発を防ぐことが大切です【4】【5】。

 

Q. 便の色が戻ったら、もう放置でいいですか?

A. 出血が一時的に止まっただけのこともあります。黒い便が続いた・貧血がある・痛み止めを飲んでいた場合は、原因確認のため受診をおすすめします【1】。

 

Q. 黒い便+めまいがあります。救急に行くべき?

A. はい。大量出血や重い貧血の可能性があります。めまい、冷や汗、息切れ、動悸、吐血、意識が遠のく感じがあれば救急受診を検討してください【1】。

 

Q. 予防のためにできることは?

A. 痛み止めは連用を避け、必要なら医師に相談し胃薬(PPI等)の併用も含めて検討します【4】【5】。胃に負担の少ない鎮痛薬の選択が可能なこともあります。

 

Q. 胃が痛くないのに黒い便が出ることはありますか?

A. あります。NSAIDsによる胃障害は痛みが目立たないこともあり、出血が先に見つかる場合があります【4】。黒い便が出たら、痛みの有無に関わらず早めに相談してください。

まとめ

  • 黒い便(タール便)は上部消化管出血のサインのことがあります【1】【2】

  • 鉄剤・ビスマスなどでも黒くなるため見分けが必要です【3】

  • 市販の痛み止め(NSAIDs)で胃びらん・潰瘍→出血が起こり得ます【4】【5】

  • 検査は主に血液検査(貧血)+胃カメラ(出血源の確認)【1】

  • 重症化すると入院や輸血が必要になることもあるため、黒い便は早めに受診

 

💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。黒い便/貧血が心配な方は是非ご相談ください。

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関連ページ

参考文献(本文中【番号】と対応)

  1. Laine L, et al. ACG Clinical Guideline: Upper Gastrointestinal and Ulcer Bleeding. Am J Gastroenterol. 2021.

  2. MedlinePlus. Black or tarry stools (melena). Updated 2024.

  3. Wilson ID. Hematemesis, Melena, and Hematochezia (NCBI Bookshelf). 鉄剤やビスマスで黒色便となること。

  4. Becker JC, et al. Current approaches to prevent NSAID-induced gastropathy. 2004.

  5. Guo CG, et al. Potential strategies in the prevention of NSAID-related GI injury(PPIが上部消化管粘膜障害・出血リスクを低下). 2020.

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。

アクセス

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東京都豊島区池袋2丁目66-10  

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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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