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【表層性胃炎・びらん性胃炎】胃痛・胃もたれの放置は危険?原因・症状・受診の目安を専門医が解説

まずお伝えしたいポイント

・表層性胃炎・びらん性胃炎は、胃の粘膜の表面に炎症や浅い傷が起きた状態です。

・原因として、ストレス、暴飲暴食、アルコール、鎮痛薬(NSAIDs)などが関わります。

・胃痛・胃もたれ・吐き気が続くときは、胃潰瘍やピロリ菌感染、まれに胃がんなどの除外も大切です。

・黒い便、体重減少、食欲低下、症状の長期化がある場合は、胃カメラを早めに検討します。

 

「胃がチクチク痛む」「食後に胃もたれが続く」

そんな症状の原因のひとつに、表層性胃炎・びらん性胃炎 があります。

ストレスや暴飲暴食、薬の影響などで胃酸のバランスが崩れると、胃の粘膜が荒れて炎症や小さな出血(びらん)が起こります。

軽い場合は症状が出ないこともありますが、進行すると胃痛・吐き気・食欲不振などを伴ったり、また似た症状の中には胃潰瘍、ピロリ菌関連胃炎、機能性ディスペプシア、さらに胃がんなどの精査が必要な病気が隠れていることもあります。

とくに、胃痛や胃もたれが続く方、黒い便や体重減少を伴う方では、早めに胃カメラで確認することが大切です。

この記事では、表層性胃炎・びらん性胃炎の原因・症状・胃カメラ所見・受診の目安・治療法 を、実際の症例も交えて専門医の院長がわかりやすく解説します。

 

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。

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※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

表層性胃炎・びらん性胃炎とは?

胃酸の分泌過多や胃の表面の防御機能の低下により、胃の粘膜が荒れた状態です。
胃カメラで直接胃の粘膜を観察して診断します。

実際の表層性胃炎の胃カメラ所見です。 線状の発赤(黄色矢印)と点状の出血=びらん(青矢印)を認めます。

原因は?

・ストレスや不安・暴飲暴食・アルコール・辛いものや熱いもの摂取

・風邪薬やNSAIDsと呼ばれる消炎鎮痛剤の服用

▶慢性的な胃の不調や再発を繰り返す場合は、ピロリ菌感染の検査・除菌も検討が必要です。

症状は?

胃痛・胃もたれ・吐き気・食欲不振など
関連ページ
▶胃痛が続く方は、胃痛の原因と受診の目安を解説したページもあわせてご覧ください。

治療は?

胃カメラ時に偶然見つかるような軽い表層性胃炎は症状がないことも多く、そのような際には特に治療はせずに様子を見ます。
実際に胃痛などの症状がある場合には胃薬で治療を行います。

表層性胃炎・びらん性胃炎で胃カメラを考えたい症状

軽い胃炎では自然におさまることもありますが、次のような症状がある場合は、自己判断で様子を見るよりも胃カメラで確認したほうが安心です。

  • 胃痛や胃もたれが長引く、または繰り返す
  • 吐き気、食欲不振、みぞおちの不快感が続く
  • 黒い便、吐血、貧血を指摘された
  • 体重減少を伴う
  • 市販薬で改善しない
  • 鎮痛薬(NSAIDs)をよく使っている

表層性胃炎・びらん性胃炎そのものは比較的浅い炎症ですが、症状だけでは胃潰瘍やピロリ菌関連胃炎、まれに胃がんとの区別が難しいことがあります。

胃カメラでは、胃粘膜の発赤やびらんの有無だけでなく、潰瘍や出血、腫瘍性病変が隠れていないかも確認できます。

▶「自分も胃カメラを受けた方がいいのかな?」と迷う方は、胃カメラはどんな人が受けるべき??をご覧ください。

 

実際の診断例

胃痛により来院されました。

胃カメラを行ったところ、びらんと呼ばれる点状出血を多数認め、表層性胃炎・びらん性胃炎と診断しました。

実際の胃カメラの画像です。 びらん(青矢印)を多数認めています

胃薬(過剰な胃酸を抑える制酸剤と胃の表面を保護する粘膜保護剤の組み合わせ)で治療を行い、胃痛は改善しました。

表層性胃炎・びらん性胃炎と、機能性ディスペプシア・胃潰瘍の違い

胃痛や胃もたれは、表層性胃炎・びらん性胃炎だけでなく、機能性ディスペプシアや胃潰瘍でも起こります。

表層性胃炎・びらん性胃炎は、胃カメラで胃粘膜の表面に発赤や浅い傷(びらん)が見られる状態です。

機能性ディスペプシアは、胃もたれや胃痛などの症状があっても、胃カメラで明らかな異常が見つからないタイプです。

胃潰瘍は、びらんよりも深い傷が胃にできた状態で、痛みが強くなったり、出血や黒色便を伴ったりすることがあります。

このように、症状が似ていても原因や必要な治療が異なるため、症状が続くときは消化器内科での評価が大切です。

関連ページ

▶胃カメラで大きな異常がないのに胃もたれや吐き気が続く方は、機能性ディスペプシアの解説ページも参考になります。

まとめ

  • 表層性胃炎・びらん性胃炎は 胃酸過多や防御機能低下で胃粘膜が荒れた状態

  • 胃カメラで「発赤」「びらん(点状出血)」を確認して診断

  • 主な原因:ストレス・暴飲暴食・アルコール・薬(NSAIDsなど)

  • 症状:胃痛・胃もたれ・吐き気・食欲不振

  • 軽症で無症状なら経過観察、症状があれば 胃酸抑制薬+粘膜保護剤 で治療

  • 胃痛が続く場合は 胃潰瘍や胃がんの除外も必要 → 胃カメラが推奨

症状でお困りの方はお力になれますのでご相談ください。

池袋上田胃腸クリニックでは、最短で当日中に胃カメラをお受け頂ける体制を整えています。

また鎮静剤による無痛胃カメラにも対応しております。是非ご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

当院の胃カメラの特徴
  • ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査

  • オリンパス製最新システム+高解像度スコープで小さな病変も早期発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

関連ページ

▶黒い便や強い胃痛を伴う場合は、胃潰瘍の症状・検査・治療についてもご確認ください。

よくある質問

Q1. 表層性胃炎とびらん性胃炎は違う病気ですか?

A. どちらも胃の粘膜の表面に起こる比較的浅い障害という点で近い病態です。表層性胃炎は胃粘膜の浅い炎症を指し、びらん性胃炎はその表面に浅い傷や出血を伴う状態を指します。

 

Q2. 原因はストレスだけですか?

A. いいえ。ストレスのほか、アルコール、暴飲暴食、刺激の強い飲食、鎮痛薬などのNSAIDs、ピロリ菌など、さまざまな要因が関わります。胃粘膜を守る力が弱くなると、胃酸の影響を受けやすくなって炎症やびらんが起こります。

 

Q3. どんな症状が出ますか?

A. 胃痛、みぞおちの不快感、胃もたれ、吐き気、食欲低下などがみられます。一方で、軽い胃炎では症状がほとんどないまま胃カメラで偶然見つかることもあります。

 

Q4. 自然に治ることもありますか?

A. 軽症で原因が一時的な場合には、自然に改善することがあります。ただし、症状が続く場合や繰り返す場合、薬の影響やほかの病気が背景にある場合は、胃酸を抑える薬や粘膜を保護する薬などの治療が必要になることがあります。

 

Q5. 胃カメラは必ず必要ですか?

A. 症状の強さや続く期間によります。軽い症状で一時的に改善する場合は経過をみることもありますが、胃痛や胃もたれが続く場合、黒い便、食欲低下、体重減少、貧血などがある場合は、胃潰瘍や胃がんなどを除外するために胃カメラが勧められます。びらん性胃炎自体も、診断は胃カメラで行います。

 

Q6. 表層性胃炎やびらん性胃炎は胃がんになりますか?

A. 表層性胃炎やびらん性胃炎そのものが直接胃がんになるわけではありません。ただし、背景にピロリ菌感染や萎縮性胃炎などがある場合には、別の経路で胃がんリスクが高まることがあるため、必要に応じて精査やピロリ菌の評価を行います。

 

Q7. 黒い便が出たら胃炎でも様子を見て大丈夫ですか?

A. 黒い便は胃や十二指腸など上部消化管からの出血でみられることがあり、びらん性胃炎でも起こりえます。ただし、胃潰瘍や胃がんなどでもみられるため、自己判断せず早めの受診が大切です。

 

Q8. 市販の胃薬でよくなれば受診しなくてもいいですか?

A. 一時的によくなっても、症状を繰り返す場合や、飲まないとつらい状態が続く場合は受診をおすすめします。症状だけでは表層性胃炎、胃潰瘍、機能性ディスペプシア、まれに胃がんなどの区別が難しいことがあるためです。

 

Q9. 食事で気をつけることはありますか?

A. 暴飲暴食、飲酒、刺激の強いもの、熱すぎる飲食物を控え、胃に負担をかけにくい食べ方を心がけることが大切です。あわせて、NSAIDsをよく使う方は、自己判断で続けず、必要性を含めて医師に相談したほうが安心です。

 

Q10. 受診の目安を教えてください。

A. 胃痛や胃もたれが続く、吐き気や食欲低下が長引く、市販薬で改善しない、黒い便が出る、体重減少や貧血がある場合は、早めの受診をおすすめします。こうした症状では、表層性胃炎・びらん性胃炎だけでなく、胃潰瘍や胃がんなどの除外も大切です。

胃の症状でお困りの方へ

「胃痛が続いている」
「薬を飲んでも改善しない」
「健診で胃の異常を指摘された」

そんな方は一度ご相談ください。
当院では鎮静剤を使った苦しくない胃カメラも行っております。

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医師紹介:東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。

初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

WEB予約は【こちら

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

参考文献

  • 日本消化器病学会. 『胃炎診療ガイドライン 2015』南江堂

  • Malfertheiner P, et al. Management of Helicobacter pylori infection—the Maastricht V/Florence Consensus Report. Gut. 2017;66(1):6-30.

  • Iijima K, et al. Clinical features of gastric mucosal lesions associated with NSAIDs. World J Gastroenterol. 2014;20(44):16345-16354.

  • 国立がん研究センター がん情報サービス. 「胃の病気と検査」https://ganjoho.jp

  • Sugano K, et al. Kyoto global consensus report on H. pylori gastritis. Gut. 2015;64:1353–1367.

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