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機能性ディスペプシアの原因と治療|「異常なし」なのに胃痛・胃もたれ・吐き気が治らない方へ

 

💡本記事でお伝えしたいポイント

✅ 胃カメラで「異常なし」と言われたのに、胃痛・胃もたれ・吐き気・食後すぐ満腹になる感じが続く場合、機能性ディスペプシアが関係していることがあります。

✅ 機能性ディスペプシアは、胃がんや胃潰瘍のように目に見える病変がある病気ではなく、胃の動きの乱れ・胃酸の影響・胃の知覚過敏・ストレスや自律神経の乱れなどによって症状が出る状態です

✅ ただし、症状だけで機能性ディスペプシアと決めつけるのは危険です。胃がん、胃潰瘍、胆石、膵炎、逆流性食道炎などでも似た症状が出るため、必要に応じて胃カメラ・腹部エコー・血液検査などで確認することが大切です。

本記事では機能性ディスペプシアと関係する可能性のある疾患や、受診のタイミングについて、消化器専門医の東海林院長がわかりやすくお伝えします。

 

池袋で胃痛・胃もたれ・食後の不快感にお悩みの方へ

症状が続く場合は、自己判断で市販薬を続けるよりも、原因を確認したうえで治療方針を立てることが大切です。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

 

機能性ディスペプシアとは?

・慢性的に胃が痛い・もたれる・胃が気持ち悪い。

・食べるとすぐお腹いっぱいになってしまう。

・ストレスがあると胃痛を感じる

・胃の症状があるのに検査を受けても異常がなく、精神的なものと言われた

このような症状は機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)かもしれません。

機能性ディスペプシアとは、胃痛・胃もたれ・食後の張り・早期満腹感などの症状があるにもかかわらず、胃カメラなどの検査で症状を説明できる明らかな異常が見つからない状態を指します【1】【2】。

以前は「神経性胃炎」「慢性胃炎」「胃が弱い」などと言われることもありましたが、現在では、胃や十二指腸の動き、知覚過敏、胃酸、ストレス、自律神経、感染後の変化などが関係する病気として考えられています【1】【3】。

大切なのは、「異常なし=気のせい」ではないということです。胃の粘膜に傷やがんがなくても、胃の働きや感じ方に異常があると、つらい症状が続くことがあります。

機能性ディスペプシアは日本人の10%程度に見られ、実際に胃痛・胃もたれなどの胃の症状を訴えて受診する方の約半数が機能性ディスペプシアが原因と言われています1)

機能性ディスペプシアの原因は?

ストレスや疲れ・不規則な生活(アルコール・不眠・疲れ)などの外的な要因が加わると、自律神経の乱れが生じたり胃の粘膜に負担がかかることで胃が機能異常を来し、

胃酸分泌過多胃の排出機能の低下や膨らみの低下といった運動異常が起こります。

また、胃や腸の粘膜は非常にデリケートなので、ストレスなどの外的要因によって知覚過敏になることもあり、通常の胃酸の刺激や腸の動きを違和感・痛みと誤認してしまうこともあります。

このような胃酸分泌過多胃の運動異常知覚過敏によって機能性ディスペプシアが発症します。

機能性ディスペプシアと似た症状を起こす病気

機能性ディスペプシアはよくある病気ですが、胃痛や胃もたれがあるからといって、最初から機能性ディスペプシアと決めつけることはできません。

似た症状を起こす病気として、以下のようなものがあります。

胃・十二指腸の病気

  • 胃炎
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃がん
  • ピロリ菌感染

食道の病気

  • 逆流性食道炎
  • 食道裂孔ヘルニア
  • 食道がん

胆のう・膵臓の病気

  • 胆石
  • 胆のう炎
  • 膵炎
  • 膵臓の腫瘍

その他の原因

  • 薬剤の影響
  • 甲状腺疾患
  • 糖尿病による胃の動きの低下
  • 過敏性腸症候群の合併
  • 不安・緊張・睡眠不足

特に、体重減少、黒い便、貧血、飲み込みにくさ、繰り返す嘔吐、強い痛みがある場合は、機能性ディスペプシア以外の病気を確認する必要があります。

機能性ディスペプシアの症状の特徴

機能性ディスペプシアの症状は、大きく分けると「食後に悪くなるタイプ」と「みぞおちの痛みが目立つタイプ」があります【2】。

食後につらくなるタイプ

食後に胃もたれ、胃の張り、吐き気、すぐ満腹になる感じが出るタイプです。医学的には、食後愁訴症候群に近い状態です。

  • 食べるとすぐお腹いっぱいになる
  • 普通量の食事が食べきれない
  • 食後に胃が重くなる
  • 食後に気持ち悪くなる
  • 食事量が減って体重が落ちてきた

みぞおちの痛みが目立つタイプ

みぞおちの痛み、焼ける感じ、胃酸がしみるような不快感が目立つタイプです。医学的には、心窩部痛症候群に近い状態です。

  • みぞおちが痛い
  • 胃がキリキリする
  • 空腹時や食後に痛む
  • 胃酸が強い感じがする
  • 制酸薬で少し良くなるが、すっきりしない

両方が重なることもあります

実際の診療では、胃痛も胃もたれもある、吐き気もある、げっぷも出るなど、複数の症状が重なる方も少なくありません。

検査は?

機能性ディスペプシアは、症状の原因となる他の病気がないことをしっかり調べたうえで初めて診断されます

(例えば、胃痛・胃もたれといった症状であれば、機能性ディスペプシアの他に胃潰瘍や胃がん、膵臓や胆のう疾患などの可能性もあります。)

まずは問診でしっかりと症状や状況を確認し、以下の検査を組み合わせて診断を行っていきます。

胃カメラ

胃カメラでは、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察します。逆流性食道炎、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、ピロリ菌感染の有無などを確認します。

池袋上田胃腸クリニックでは、鎮静剤、経鼻内視鏡、細径スコープなどを患者さんに合わせて選択し、苦痛をできるだけ抑えた胃カメラを目指しています。

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腹部エコー

腹部エコーでは、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などを体の外から確認します。胃痛や胃もたれのように感じていても、実際には胆石、胆のう炎、膵炎などが関係していることがあります。

腹部エコー検査について詳しくはこちら

血液検査

炎症、貧血、肝胆膵の異常、甲状腺機能、栄養状態などを確認します。症状や診察所見に応じて必要な項目を組み合わせます。

ピロリ菌検査

ピロリ菌感染は胃炎、胃潰瘍、胃がんリスクと関係します。機能性ディスペプシアのような症状がある場合にも、必要に応じてピロリ菌の確認を行います【6】。

 

💡当院は苦痛なく検査をお受け頂ける無痛胃カメラを行っております。お悩みの方はぜひご相談ください。

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

治療は?

検査をして異常がなければ、機能性ディスペプシアと考え治療を行います。

■内服薬■

①胃酸の分泌過多を正常化するような制酸剤

②胃の動きを改善し、お腹の張りやもたれを改善するような消化管運動改善薬を使います。

■漢方薬■

粘膜の知覚過敏を抑えたり、動きを健全化させてくれる作用のある漢方を使います。また「胃が弱い」といったような体質を改善するのにも役立ちます。

生活習慣の改善■

食生活の見直し、ストレスが多い場合は休養など

高脂肪食を避ける

脂肪分は胃の動きを低下させる作用があるため、もたれ感や張り・違和感などの要因になります。

特に揚げ物やクリームの多いデザートなどは避けたり、2食連続して食べないように心がけましょう。

アルコール、香辛料、高カフェイン(ブラックコーヒーなど)

胃の粘膜を刺激して酸の分泌が強くなるため、症状が出ている際には避けるようにします。

早食いをしない

食事が形が大きいまま胃の中に入れたり、胃の中に入ってくる量が多いと、とどまる時間も長くなり消化に時間もかかるため、張りや胃もたれの要因になったり、胃酸の分泌も増加し胃痛の要因になります。

また、胃は食事開始後15~20分で動きが強まってくるため、胃の動きに合わせて早食いをせずゆっくり食べることで、症状が出にくくなります。

さらにしっかりとよく咀嚼することで、迷走神経という自律神経が刺激され、胃が動きもよくなるというよい循環が生まれます。

回数を分ける

ゆっくり食べてもすぐ満腹になったり、食欲が出ない場合は、一回の量を抑えて回数を増やす方法もあります。

無理矢理食べることで、胃に負担になったり、そのことがストレスになりさらに機能性ディスペプシアを悪化させることもあるため、症状が安定するまでは1日5-6食に分けて頂くこともあります。

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なぜ「治らない」のか?その3つの理由とは?

機能性ディスペプシアは冒頭のように治療を受けても治らないというケースが多く見受けられますが、「治らない」のにも理由があります。

理由①薬があっていない

機能性ディスペプシアの直接的な要因としては

  • 胃と十二指腸の運動異常
  • 胃酸分泌過多
  • 内臓知覚過敏 

が挙げられます。

ご自身の胃の症状が上記のどの状態によって引き起こされるのかをしっかり把握した上で投薬を行わないと症状を治すことができません。

実は同じ「胃もたれ」の症状についても、胃の動きが落ちて食事が滞留しておこるのか、胃酸の分泌過多によってもたれが生じるのか(胃酸は出すぎても粘膜を刺激して胃もたれ感を感じます)によって使う薬が全く変わります。

同じ「胃もたれ」でも原因が違う

治療ガイドラインでもまず最初の治療と位置づけされる制酸剤は、胃酸分泌過多の症状には効きますが、動きが落ちて胃もたれが出ている方には全く効果がない薬となります。

ですので、ただ漫然と投薬を行うのではなく、症状から胃の状態を考え検査を行い、機能性ディスペプシア症状をもたらす直接的要因を把握して適切な薬を使用することが大切です。

理由②外的因子が解決していない

機能性ディスペプシアの症状の原因となる胃の運動異常・胃酸分泌過多などは、外的因子(ストレスやライフスタイルなど)によって引き起こされます。

適切な薬を使い胃の機能のコントロールを行っても、強いストレスがつづく場合や機能性ディスペプシアの引き金になっているライフスタイルを変えないと、症状が中々取れなかったりぶり返しやすくなります。

当院では投薬治療を行うと同時に、適切な食事指導ライフスタイルの改善指導なども治療の一環として合わせて行い、治療の効率化・再発予防にも取り組んでいます。

理由③そもそも診断が間違っている

機能性ディスペプシアは「検査しても何も異常がないにも関わらず、胃の症状で悩まされる状態」を指しますが、実際に機能性ディスペプシアと診断されている方の中に、別の病気の方がおられることがあります。

当院でも他院で機能性ディスペプシアと診断され治らないと受診された方で、調べてみると胃がんが見つかったり膵炎がみつかったりすることもあります。

これは機能性ディスペプシアの診断にあたり症状や年齢だけで判断されてしまい、きちんと検査をしないことが原因であり、胃カメラ・腹部エコー・レントゲン・血液検査などを行い病気が潜んでいないかを見極めることが重要です。

当院での治療の考え方

池袋上田胃腸クリニックでは、胃痛・胃もたれ・早期満腹感などの症状に対して、まずは危険な病気が隠れていないかを確認し、そのうえで症状のタイプに合わせた治療を行います。

たとえば、食後の胃痛が強い方では、胃潰瘍・胆石・膵炎などを確認したうえで、胃酸や知覚過敏を考えた治療を行います。

また、食べるとすぐに満腹になる方では、胃の動きや適応性弛緩の低下を考え、消化管運動改善薬、漢方、食事指導を組み合わせることがあります。

症状が同じように見えても、原因は人によって異なります。そのため、当院では「胃薬を出して終わり」ではなく、症状の出方・検査結果・生活背景を踏まえて治療を調整します。

 

池袋で胃痛・胃もたれ・食後の不快感にお悩みの方へ

胃カメラで異常なしと言われた方も、症状が続く場合はご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

実際の治療例

ケース① 20代 女性 食後の胃痛

【症状】

以前から何となく胃が痛くなることが多かったが、社会人になり環境が変わってから胃痛の頻度が増え、最近は食事をとると痛みが出て、あまり食事をとれず体重も減ってきたとのことで当院を受診されました。

【診察】

診察上は心窩部(みぞおちの辺り)を押すと痛みを感じ、食後に増強するとのことから胃潰瘍胆石・膵炎、環境が変わったことを契機に症状が悪化したとのことから機能性ディスペプシアなどが鑑別として考えました。

【検査】

腹部エコーにて肝胆膵の状態を、胃内視鏡検査を行い胃の状態の検査を行いました。

腹部エコーでは、肝胆膵などの上腹部の臓器に痛みの原因となるような異常は認めませんでした。また、胃カメラでも幸いなことに、胃の中に病変はなく、ピロリ菌もなく異常所見はない状態でした。

正常な胃の所見

【治療】

以上のように検査では特に疾患はなく、機能性ディスペプシアと診断しました。

機能性ディスペプシアは、心因的ストレス・疲労などの身体的ストレスなどが原因となり胃酸分泌過多胃の粘膜の知覚過敏を来し、胃痛が生じます。

治療としては、制酸剤・粘膜保護剤を飲んでいただきました。

①制酸剤胃酸分泌過多を抑えることで、胃痛が出ないようにします。

②胃粘膜保護剤胃の粘膜を刺激から保護し、痛みを抑えます。

【経過】

内服開始してしばらくすると胃痛は6割くらいになったものの、完全には取れない状態でした。

胃酸分泌過多だけではなく粘膜の知覚過敏も関与していると考え、知覚過敏を抑えるような漢方薬を追加したところ、痛みは徐々に改善しました。

今回の胃痛は環境の変化によって悪化しており、今後変化に体が順応することで落ち着くと考えますが、しばらく時間がかかりそうとのことで、そのまま薬と漢方を継続し経過を見ています。

 

機能性ディスペプシアの胃痛は、胃酸分泌過多の他に粘膜の知覚過敏も関与しているといわれ、

制酸剤があまり効かない場合に知覚過敏に有効な漢方などを使用すると症状が改善するケースがよく見られ

当院では漢方を組み合わせる治療も積極的に行っております。(漢方も保険診療にて処方できます。)

お悩みの方はお力になれますのでご相談ください。

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ケース② 30代 女性 食べるとすぐに満腹になってしまう

【症状】

 2-3か月前から家庭内でのストレスがあり、その頃から食べるとすぐに満腹になってしまい、食事量が減り、病気ではないかと心配になり来院されました。

【診察】

触診上は腹部特に問題なく、ストレスを契機に症状が悪化したとのことから機能性ディスペプシアなどを考えました。

ただ、胃がんなどで胃の内腔が圧排されたり、胃の伸展が悪くなった場合や、胃の周囲の臓器からの圧迫でも同様の症状が起こるため、まずは腹部エコーや胃内視鏡(胃カメラ)で胃や周りの臓器の状態を確認しました。

【検査】

腹部エコーでは、胃の周囲からの圧迫などの異常は認めませんでした。また、胃カメラでもガンなどの病変はなく、ピロリ菌もなく異常所見はない状態でした。

【治療】

以上のように検査では特に疾患はなく、機能性ディスペプシアと診断しました。

食べると胃がすぐに満腹になることを「早期飽満感」といい、機能性ディスペプシアの中でも適応性弛緩や排出機能の低下といった胃の動きの異常で生じてきます

胃の中に食べ物が入ると、胃の緊張が解け、胃の筋肉が弛緩し食べ物を受け入れるため弛緩し膨らみ(適応性弛緩)、蠕動を起こし食べ物を排出します。

この弛緩がうまくいかず、緊張が続くと、胃が膨らまずにすぐに食事でいっぱいになってしまい、満腹になってしまいます。

今回もこの適応性弛緩がうまく機能していないことを考え、改善するための投薬治療を行いました。

(※蠕動がうまくいかないと、胃の中に食べ物がたまり胃もたれなどを起こします。)

 <治療内容>

①消化管運動改善薬:胃の動き(適応性弛緩)を改善するアコチアミドを使用しました。

②漢方:漢方にも胃の動きを改善させるものがあり、アコチアミドと相性の良いものを併用しました。

③食事指導:胃は食事開始後15~20分で活発に動き出すので、胃の動きに合わせゆっくりと食べることを意識して頂きました。

【経過】

内服開始3-4日目から少し和らいだ印象が出てきて、2週間目の再診時には7割くらい改善。

1か月経過した際には腹満感は消失し、食事も通常通りに食べれるようになっていました。

その後家庭内のストレスも無くなってきたとのことで、薬は徐々に減薬し、いったん終了としましたが、再発なく落ち着いた状態が維持できています。

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Q&A

Q:機能性ディスペプシアの頻度はどのくらいですか?

A:日本人の約10%程度に見られ、実際に上腹部の症状で受診された方の45~53%程度が機能性ディスペプシアと言われています。

頻度的にはよくある病気ということができますが、逆に言うと症状がある方の半分は何らかの病気が潜んでいるということであり、診察や検査を行いしっかりと診断をつけることが重要です。

Q:機能性ディスペプシアの診断に胃カメラやピロリ菌・腹部エコーの検査は必要ですか?

A:基本的には必要と考えます。

機能性ディスペプシアにみられる胃痛や胃もたれ・吐き気などの症状は、胃がんピロリ菌感染などの胃の疾患や、胆石膵炎甲状腺疾患などの他の病気でも起こりうるため、胃カメラやピロリ菌検査・腹部エコー・血液検査などを行いそれらの病気をきちんと否定しておくことが重要です。

Q:機能性ディスペプシアは家族歴や遺伝的な要因が関連しますか?

A:関連すると考えられています。

機能性ディスペプシアは家族歴があることが示唆されており、また様々な遺伝子多型が関連しているとの報告があり、発症しやすい家系や遺伝子があると考えられています。

Q:胃腸炎や食あたりを起こした後に機能性ディスペプシアになることがありますか?

A:あります。

胃腸炎による下痢や嘔吐などの症状や炎症自体が改善したにも関わらず、胃もたれや食欲不振などの症状が続くケースが報告されており、感染後機能性ディスペプシアと呼ばれています。

時に胃腸炎が治っていないと誤診されてしまい誤った治療が続けられ一向に症状が改善しないケースなどもあり、適切な治療を受けるため胃腸の専門で診察を受けることが大切です。

Q:機能性ディスペプシアは治らないと言われましたが、本当ですか?

A:しっかりした治療・習慣の改善を行っていくことで治療することは可能です!

機能性ディスペプシアによって引き起こされる胃痛・吐き気・むかつき・食欲不振などの症状は投薬治療にて抑えていくことができますが、繰り返しやすい疾患ではあります。

(実際に機能性ディスペプシアは一旦改善しても、20%程度の再発があるとのデータがあります

発症や再発にはストレスや食生活などが関わってきますので、ストレス因子の改善や生活習慣を改善することも大切です。

また、同じようなストレス環境や生活習慣であっても、機能性ディスペプシアになる方・ならない方がいるのは胃内細菌叢・遺伝的素因・胃の形などの体質が関わってきます。

そのような体質的な部分を改善するために、漢方などを使用して繰り返さないようにするための予防治療も行っております。

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医師紹介

東海林英典(しょうじひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。

初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

 

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

参考文献

1)Kawamura A, Adachi K, Takashima T, et al. Prevalence of functional dyspepsia and its relationship with

2)Song YZ, You HY, Zhu ZH, et al. The C825T polymorphism of the G-protein β3 gene as a risk factor for functional dyspepsia: a meta-analysis. Gastroenterol Res Pract 2016; 2016: 5037254(メタ)

3)Drossman DA, Talley NJ, Leserman J, et al. Sexual and physical abuse and gastrointestinal illness: review and recommendations. Ann Intern Med 1995; 123: 782-794(メタ)

4)Kusano M, Hosaka H, Moki H, et al. Cascade stomach is associated with upper gastrointestinal symptoms: a population-based study. Neurogastroenterol Motil 2012; 24: 451-e214

5)Nakae H, Tsuda A, Matsuoka T, et al. Gastric microbiota in the functional dyspepsia patients treated with probiotic yogurt. BMJ Open Gastroenterol 2016; 3: e000109

6)Henningsen P, Zimmermann T, sattel H. Medically unexplained physical symptoms, anxiety, and depression: a metaanalytic review. Psychosom Med 2003; 65: 528-533(メタ)

7)Futagami S, Itoh T, Sakamoto C. Systematic review with meta-analysis: post-infectious functional dyspepsia. Aliment Pharacol Ther 2015; 41: 177-188(メタ)

8)Duncanson KR, Talley NJ, Walker MM, et al. Food and functional dyspepsia: a systematic review. J Hum Nutr Diet 2018; 31: 390-407(メタ)

9)Helicobacter pylori infection in a Japanese population. J Gastroenterol Hepatol 2001; 16: 384-388

10)Stanghellini V, Chan FK L, Hasler WL, et al. Gastroduodenal disorders. Gastroenterology 2016; 150: 1380- 1392 6)

11)日本ヘリコバクター学会ガイドライン作成委員会(編).H. pylori 感染の診断と治療のガイドライン 2016 改 訂版,先端医学社,東京,2016

12)第105回日本消化器病学会総会 ワークショップ7「機能性消化管障害診療の科学的エビデンス」)

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