実際の治療例 【耳鼻科で異常なしの飲み込みづらさ、実は食道カンジダ症だった】
この記事でわかること
- のどが詰まる・飲み込みにくい症状の主な原因
- 耳鼻科で異常がなくても食道の病気が隠れている理由
- 食道カンジダ症の症状・検査・治療
- 胃カメラを検討した方がよい症状
- 実際に胃カメラで食道カンジダ症が見つかった治療例
「のどが詰まって飲み込みにくい」
「食べ物がのどの奥で引っかかる感じがする」
「耳鼻科では異常なしと言われたのに、違和感が続いている」
このような症状があると、まず耳鼻科を受診される方が多いと思います。もちろん、のど・声帯・咽頭の病気が原因のこともあります。
しかし、耳鼻科の診察や喉頭ファイバーで異常がない場合でも、のどのさらに奥にある「食道」の病気が原因になっていることがあります。
今回は、耳鼻科で異常なしと言われたものの、飲み込みにくさが改善せず、当院の胃カメラで食道カンジダ症と診断された50代女性の実際の治療例をご紹介します。
飲み込みにくさや詰まりでお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
池袋で胃カメラをご検討中の方へ
池袋上田胃腸クリニックでは、のどのつかえ感・飲み込みにくさ・胸やけ・胃痛などの症状に対して、胃カメラを含めた消化器内科診療を行っています。耳鼻科で異常がないと言われても、症状が続く場合は食道の確認が大切です。
のどの詰まり・飲み込みにくさ主な原因
「のどが詰まる」「飲み込みにくい」という症状は、患者さんご本人は“のどの症状”として感じますが、実際には大きく分けて次のような原因があります。
- 咽頭・喉頭の病気
- 逆流性食道炎・咽喉頭酸逆流症
- 食道カンジダ症
- 好酸球性食道炎
- 薬剤性食道炎
- 食道アカラシアなどの食道運動障害
- 食道がん・食道狭窄
- 咽喉頭異常感症
ポイントは、耳鼻科でのどに異常がない場合でも、食道の病気は胃カメラでないと確認しにくいという点です。
食道カンジダ症とは?
食道カンジダ症とは、カンジダというカビの一種が食道で増え、炎症を起こす病気です。
カンジダは口の中や消化管にいる常在菌の一つですが、体調不良、免疫力の低下、糖尿病、抗菌薬・ステロイド薬の使用などをきっかけに増えやすくなることがあります。
症状としては、のどのつかえ感、飲み込みにくさ、飲み込むときの痛み、胸の違和感などがみられます。一方で、症状がほとんどなく、胃カメラで偶然見つかることもあります。
診断には胃カメラが有用です。食道に白い苔のような付着物や白斑を認めることで、食道カンジダ症を疑います。
治療は、カンジダに効果のある抗真菌薬を使用します。適切に治療すると改善が期待できますが、症状だけでは逆流性食道炎や食道がんなどと区別しにくいこともあるため、飲み込みにくさが続く場合は胃カメラで確認することが大切です。
実際の治療例|50代女性「のどが詰まって飲み込みにくい感じがする」
【症状】
食べ物を飲み込むときにのどが詰まって飲み込みにくいとのことで耳鼻科を受診したところ、診察や喉頭ファイバー検査(鼻から細いカメラを入れて喉を見る検査)では異常はなく、
「気のせい」と診断され、漢方を出されましたが改善しないとのことで当院を受診されました。
【診察・検査】
耳鼻科検査で異常がなかったことから、喉より奥の食道に原因がある可能性を考え、胃カメラ(胃内視鏡)検査を行いました。
胃カメラでも喉には異常ありませんでしたが、

咽頭の内視鏡画像。異常は認めませんでした。
喉のすぐ奥の上部食道に白斑を認め食道カンジダ症と診断しました。

食道の内視鏡画像です。上部食道に白斑を認め(矢印部分)、食道カンジダと診断しました。
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【治療】
食道カンジダ症はもともと食道の中にいる常在菌のカンジダ菌が繁殖した状態です。
無症状のこともありますが、今回のように飲み込む時のつまり感などの原因にもなります。
<治療内容>
カンジダ菌に効果のある抗真菌薬の服用。
【経過】
服用開始して数日で飲み込む時のつまり感は消失し、治療は終了となりました。
受診の目安|のどのつかえ感を様子見しない方がよいケース
次のような症状がある場合は、耳鼻科で異常がなかったとしても、消化器内科で食道の確認を検討してください。
- のどのつかえ感が1〜2週間以上続いている
- 食べ物が飲み込みにくい
- 飲み込むと痛い
- 胸の奥がしみる・ヒリヒリする
- 胃薬や漢方を飲んでも改善しない
- 食事量が減っている
- 体重が減っている
- 水分も飲み込みにくい
- 症状が徐々に悪化している
- 貧血、黒い便、吐血を伴う
嚥下困難に体重減少などの警告症状を伴う場合は、食道がんなどの病気も含めた確認が重要です。[2][3]
院長コメント
飲み込みにくさや、のどの奥のつかえ感は、患者さんにとって非常に不安になりやすい症状です。
耳鼻科で異常がないと言われると、「気のせいなのかな」と思ってしまう方もいらっしゃいます。しかし、今回のように、実際には食道の入口付近に病変があり、胃カメラで初めて原因がわかることがあります。
もちろん、すべてのつかえ感が食道カンジダ症というわけではありません。逆流性食道炎、好酸球性食道炎、食道運動障害、食道がん、咽喉頭異常感症など、症状が似ている病気は複数あります。
大切なのは、症状が続く場合に「異常なし」と自己判断で終わらせず、必要な検査で確認することです。池袋周辺で、のどのつかえ感や飲み込みにくさが続いている方は、一度ご相談ください。
のどのつかえ感や飲み込みにくさは、耳鼻科領域だけでなく、食道の炎症・感染・狭窄・腫瘍などが原因になることがあります。
池袋上田胃腸クリニックでは、消化器内科専門医が症状を確認し、必要に応じて胃カメラで食道・胃・十二指腸を観察します。
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
当院の胃カメラの特徴
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お一人お一人に合わせた鎮静剤やスコープ調整
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次世代システム+高解像度スコープで小さな病変も早期発見
- 土日対応、事前診察は原則不要
よくある質問
Q1. のどが詰まる感じはストレスだけでも起こりますか?
ストレスや自律神経の影響で、のどの違和感が出ることはあります。ただし、食道カンジダ症、逆流性食道炎、好酸球性食道炎、食道がんなどでも似た症状が出ることがあります。症状が続く場合は、ストレスと決めつけずに食道の確認を検討してください。
Q2. 耳鼻科で異常なしなら胃カメラは不要ですか?
不要とは限りません。耳鼻科では咽頭や喉頭を中心に確認しますが、食道の病気は胃カメラでないと分かりにくいことがあります。飲み込みにくさや胸のつかえ感が続く場合は、消化器内科で相談することをおすすめします。
Q3. 食道カンジダ症とはどんな病気ですか?
カンジダという真菌が食道で増えて、炎症を起こす病気です。無症状のこともありますが、飲み込みにくさ、飲み込むときの痛み、胸の違和感、のどの奥のつかえ感などの原因になることがあります。
Q4. 食道カンジダ症は胃カメラでわかりますか?
胃カメラで食道を直接観察することで、白斑や白い付着物として確認されることがあります。必要に応じて、組織検査や培養検査などを行うこともあります。
Q5. 食道カンジダ症は自然に治りますか?
軽い場合や無症状の場合は経過を見ることもありますが、飲み込みにくさや嚥下痛などの症状がある場合は治療が必要になることがあります。抗真菌薬を使うことが多いため、自己判断せず医師に相談してください。
Q6. 食道カンジダ症になりやすい人はいますか?
糖尿病がある方、免疫力が低下している方、抗菌薬やステロイドを使用している方、高齢の方などでは起こりやすくなります。ただし、明らかな基礎疾患がなくても見つかることがあります。
Q7. のどのつかえ感と逆流性食道炎は関係ありますか?
関係することがあります。胃酸や胃内容物の逆流により、のどの違和感、咳、声がれ、胸やけ、げっぷなどが出ることがあります。ただし、症状だけで食道カンジダ症や好酸球性食道炎と見分けるのは難しいため、症状が続く場合は検査が必要です。
Q8. 飲み込みにくい症状で食道がんの可能性はありますか?
可能性はゼロではありません。食道がんでは、飲食物がつかえる感じ、飲み込みにくさ、体重減少、胸や背中の痛み、声がれなどが出ることがあります。特に症状が徐々に悪化している場合は、早めに胃カメラを検討してください。
Q9. 胃カメラが怖い場合はどうすればよいですか?
当院では、患者さんの状態に合わせて鎮静剤の使用を検討し、不安や反射に配慮した胃カメラを行っています。検査に不安がある方は、診察時にご相談ください。
Q10. 池袋上田胃腸クリニックでは予約できますか?
はい。WEB予約・電話予約に対応しています。のどのつかえ感、飲み込みにくさ、胸やけ、胃痛などでお困りの方は、池袋上田胃腸クリニックへご相談ください。
まとめ
- のどが詰まる・飲み込みにくい症状は、のどだけでなく食道の病気でも起こります。
- 耳鼻科で異常がなくても、胃カメラで食道カンジダ症が見つかることがあります。
- 食道カンジダ症は、飲み込みにくさ・嚥下痛・胸の違和感の原因になることがあります。
- 治療は抗真菌薬が基本ですが、薬の選択は医師の判断が必要です。
- 症状が続く、悪化する、体重減少を伴う場合は、早めに消化器内科で相談しましょう。
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東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。
アクセス
〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10
上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)
- JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
- 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
- その先の十字路を越え、左手4軒目が当院です(迷ったら 03-5953-5903)
診療時間
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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休診日:金曜日午後・祝日
診療は完全予約制です。
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▶WEB予約は【こちら】
文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
参考文献
- Pappas PG, et al. Clinical Practice Guideline for the Management of Candidiasis: 2016 Update by the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis. 2016.
- Clinical Practice Guidelines for the Assessment of Uninvestigated Esophageal Dysphagia. Journal of the Canadian Association of Gastroenterology. 2018.
- 国立がん研究センター がん情報サービス「食道がんの原因・症状について」
- American Gastroenterological Association. Management of eosinophilic esophagitis.
- American Society for Gastrointestinal Endoscopy. Guideline on the diagnosis and management of GERD: summary and recommendations.
