実際の治療例【便が細くなった原因はまさかの大腸がん|受診の目安や治療を専門医が解説】
「最近なんとなく便が細い」
「出し切れず残った感じが続く」
——こうした症状は、便秘だけでなく大腸がんのサインであることもあります。
今回は、残便感と便が細くなる症状から受診され、S状結腸の進行がんが見つかった60代男性の実例をもとに、症状・必要な検査・考えられる病気・治療について、患者さんにもわかりやすく解説します。
早期発見につながる重要なポイントもまとめていますので、同じ症状のある方はぜひ参考にしてください。
▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。お気軽にご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|60代男性「便が細くなってすっきり出ない」
【症状:便が出にくい・残便感・便が細い】
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便秘の既往なし
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2か月前:便が出にくい/排便後にすっきりせず「残便感」
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1週間前から:便が細くなってきた
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改善しないため来院
便が細くなる、残便感が続くといった症状は、腸のどこかが狭くなっているサインであり、器質的疾患を疑うべき症状です【1】。
【診察:鑑別疾患】
診察では腹部診察・問診を行い、以下の疾患を考えました
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大腸がん
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サイズの大きな大腸ポリープ
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狭窄を伴う炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
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過敏性腸症候群
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直腸瘤・骨盤底筋障害
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その他の腸閉塞性疾患
便が細くなる場合、最優先で除外すべきは大腸がんなどの腫瘍性病変です。
正しく状態を把握し、治療方針を立てるため大腸内視鏡(大腸カメラ)を行いました。
【検査:大腸内視鏡でS状結腸の進行がんを発見】
大腸内視鏡ではS状結腸に 狭窄を伴う腫瘍を認めました。
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病変部で腸が狭くなり、便が細くなっていた
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残便感も腫瘍による狭窄が原因と考えられた
生検で大腸がんと診断しました
実際の大腸内視鏡の画像
【治療】
すでに進行がんの状態であり、速やかに高次医療機関へ紹介。
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外科手術
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術後補助化学療法(抗がん剤)
が行われ、その後も再発なく経過観察中です。
便が細くなる原因とは?
便が細くなるのは、腸のどこかに「狭い部分」ができている状態を示します。
代表的な原因
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大腸がん・進行した大腸ポリープ
腫瘍が腸管内腔を圧迫し、細い便しか通れなくなる【1】 -
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
炎症で腸が狭まることがある -
憩室炎後の狭窄
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便秘による一時的な便通異常
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骨盤底筋障害
“便が細い”という症状は、特にS状結腸〜直腸付近の病気で起こりやすいとされています【2】。
院長からのコメント
便が細くなる、残便感が続くといった症状は、「しばらく様子を見る」では最も危険な症状のひとつです。
過敏性腸症候群や一時的な便通異常でも起こることはありますが、進行がんの初期サインのことも多く、実際に今回の患者さんでも大腸がんが見つかりました。
2週間以上症状が続く際は大腸内視鏡(大腸カメラ)を受けることを強く勧めます
当院の大腸カメラの特徴
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鎮静剤や独自の低痛挿入法による苦しくない内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
- 土日対応、事前診察は原則不要
当院ではWEB予約・電話予約を受け付けています。池袋周辺での検査をご希望の方はぜひご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 便が細いと大腸がんですか?
A. すべてが大腸がんではありませんが、重要な警告サインの一つです【1】。
Q2. 過敏性腸症候群でも便は細くなりますか?
A. 一時的に細くなることはありますが、持続する場合は他の病気を除外すべきです。
Q3. 便が細いときは何科を受診すべき?
A. 消化器内科・胃腸内科を受診してください。
Q4. 残便感はストレスのせい?
A. ストレスによる過敏性腸症候群でも起こりますが、腫瘍や炎症でもみられます。
Q5. 便が細くなる症状はどのくらい続いたら検査すべき?
A. 2週間以上続く場合は検査推奨です。
Q6. 便が細いだけでも大腸内視鏡をしたほうがいいですか?
A. はい。腫瘍性病変を除外する目的で行うべきです。
Q7. 大腸内視鏡は痛いですか?
A. 鎮静剤を使うため、多くの方が眠っている間に終わります。
Q8. 大腸内視鏡の検査時間はどれくらいですか?
A. 10〜20分ほどです。
Q9. 便秘ではないのに便が細いのはなぜ?
A. 腫瘍や炎症で腸が物理的に狭くなるためです。
Q10. どんな人が要注意?
A. 40歳以上、家族歴がある方、便に変化がある方は早めの受診を推奨します。
まとめ
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便が細くなる・残便感は腸の狭窄を示す重要なサイン
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大腸がん・ポリープ・炎症性腸疾患などが原因
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今回の60代男性ではS状結腸の進行がんを発見
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40代以降で症状が続く場合は、早めの大腸内視鏡を強く推奨
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
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医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。
アクセス
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東京都豊島区池袋2丁目66-10
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参考文献
【1】日本消化器病学会. 大腸がん診療ガイドライン 2023
【2】Strate LL, et al. Gastroenterology. 2015.
文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
