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実際の治療例【その症状本当に逆流性食道炎?実は「好酸球性食道炎」だった40代女性】

[2025.11.20]

「食べ物がつかえる」

「胸の奥で止まる感じがする」。

こうした “食道の通りの悪さ” は逆流性食道炎でも起こるため、症状だけでは判断が難しいことがあります。

今回ご紹介する40代女性も、かかりつけで逆流性食道炎と診断され薬を飲んだものの改善せず、むしろ食後のつかえ感が悪化したことで当院を受診されました。

精査のために胃カメラを行ったところ、原因は好酸球性食道炎という全く別の病気で正しい診断により治療方針が変わり、投薬で症状は改善しました。

逆流性食道炎の治療をしているにも関わらず改善せずに困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

 

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|40代女性「食事が詰まった感じがして食道から胃に降りていかない感じ」

【症状】
  • 数年前から続く「食事が詰まるような感じ」

  • 食道から胃にスムーズに降りていかない

  • 食後のつかえ感が徐々に悪化

  • 胸やけは軽度〜ほとんどなし

  • かかりつけで逆流性食道炎ではないかと言われ、薬を飲んだが効果なし

 

【診察(考えられる鑑別疾患)】

食べ物のつかえ感がある場合、以下のような疾患を考えます:

  • 逆流性食道炎

  • 食道アカラシア

  • 好酸球性食道炎(EoE)

  • 食道がん

  • 食道カンジダ症

  • 食道炎(薬剤性・感染性)

  • 食道狭窄(慢性炎症後)

もちろん「逆流性食道炎」の可能性も否定はできませんが、

症状だけでの鑑別が非常に難しく、正しく状態を把握し、治療方針を立てるため胃カメラ(内視鏡検査)を行いました。

 
【胃カメラ(内視鏡検査)】

胃カメラでは以下の所見を確認:

  • 食道に多数の縦に走る溝;縦走溝

  • 段々と円を描くような同心円構造

所見からはアレルギーによって起こる「好酸球性食道炎」を疑い、生検を施行。

好酸球の増多が確認され、好酸球性食道炎の確定診断となりました。

■実際の胃カメラ画像■

好酸球性食道炎に特徴的な①線状溝(青矢印)②同心円構造(黄色矢印)を認めています。

生検結果は好酸球の出現を多数認め、好酸球性食道炎の確定診断となりました。

好酸球性食道炎とは?

好酸球性食道炎とは、食道の粘膜にアレルギー性炎症が起こり、食事の通過が悪くなる病気です【1】【2】。

原因
  • アレルギー体質

  • 食物アレルゲン(小麦・乳製品など)

  • ダニ・花粉

  • 遺伝的要因

  • 胃酸逆流によって起こる食道の好酸球に対しての防御機能の破壊
特徴
  • 喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎を持つ人に多い

  • 近年、患者数が増えている

  • 単なる逆流性食道炎と誤診されやすい

症状
  • 食事がつかえる

  • 胸のつかえ感

  • 食道の違和感

  • 胸痛

  • 食道に食べ物が引っかかる(食道閉塞)

💡なぜ診断が難しい?

症状が逆流性食道炎と似ているため、症状だけで判断すると誤診しやすく、胃カメラ+生検が必須です。

関連ページ

好酸球性食道炎について専門医の院長がより詳しく解説

 

【治療】

今回の女性には、

  • 抗アレルギー剤

  • 食道粘膜の炎症を抑える薬

  • 漢方

などを組み合わせて治療を行い、治療開始後、2週間ほどでつかえ感は改善。

現在は

  • 症状の再燃予防

  • 粘膜の改善確認

  • 食事内容調整のアドバイス

を含めて、定期フォロー中です。

好酸球性食道炎は再発しやすいため、専門医での定期的な経過観察が重要です。

院長からのコメント

食事のつかえ感は、逆流性食道炎、食道の運動機能の低下、アレルギー性の炎症、腫瘍など、幅広い原因で起こります。

特に好酸球性食道炎は、近年増えているにもかかわらず、症状だけでは逆流性食道炎と区別しにくい病気です。

今回のように、

  • 「薬を飲んでも良くならない」
  • 「症状がむしろ悪化している」

という場合は、早めに専門医で胃カメラを受けることをおすすめします。

 

当院の胃カメラの特徴
  • ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない無痛内視鏡検査

  • 高解像度スコープで小さな病変も発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

  • 池袋駅徒歩5分でアクセス良好

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

よくある質問(FAQ)

Q1. 好酸球性食道炎は珍しい病気ですか?

A. 欧米では増加傾向、日本でも認知が進み患者数が増えています【1】。

 

Q2. 逆流性食道炎との違いは?

A. 症状はともにつかえ感が出ることがありますが、原因が「胃酸の逆流による炎症」なのか「アレルギーによる炎症なのか」と全く異なります。

 

Q3. 市販薬(胃薬)では治りませんか?

A. 多くの場合、改善しません。専門治療が必要です。

 

Q4. 治療すれば治りますか?

A. 多くは改善しますが、再発しやすいため経過観察が重要です【2】。

 

Q5. 食べてはいけない食品は?

A. 乳製品・小麦などが関連することがありますが、個人差があります。

 

Q6. 食道がんになりますか?

A. 現時点でがんとの明確な関連は低いとされています。

 

Q7. 胃カメラは必ず必要ですか?

A. はい。診断には内視鏡+生検が必須です。

 

Q8. アレルギー体質だと発症しやすい?

A. 喘息・アレルギー性鼻炎・アトピーの方に多いです。

 

Q9. 子どもでもなりますか?

A. はい。小児にもみられる病気です。

 

Q10. 一度治ればもう来なくて大丈夫?

A. 再発しやすく、定期フォローが必要です。

まとめ

  • 「食事のつかえ感」は原因が多く、誤診されやすい

  • 逆流性食道炎の薬で改善しない場合は要注意

  • 胃カメラ+生検で好酸球性食道炎が診断される

  • 治療で改善し、再発予防には定期フォローが大切

  • 症状だけに頼らず、専門医で検査を受けることが重要」

 

💡当院ではWEB予約・電話予約を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない内視鏡検査(無痛胃カメラ・無痛大腸カメラ)” を心がけています。

初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)

  • JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
  • 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
  • その先の十字路を越え、左手4軒目が当院です(迷ったら 03-5953-5903

▶お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

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参考文献

【1】Dellon ES. Epidemiology of eosinophilic esophagitis.
【2】Lucendo AJ. Guidelines on eosinophilic esophagitis: diagnosis and treatment.

 

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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