食後の痰がらみが続く…原因は喉ではなく“逆流性食道炎”だった|50代男性の治療例
食事のあとに痰が絡む、喉に違和感が残る、何度も咳払いをしてしまう——
このような症状が続くと、「喉の病気では?」「年齢のせい?」と不安になりますよね。
実はこの症状、耳鼻科で異常がなくても、消化器の病気が原因になっていることがあります。
今回は、数年間悩んだ“食後の痰がらみ”の正体が逆流性食道炎だった50代男性の実例をご紹介します。
食後の痰がらみ・のどの違和感でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
食後の痰がらみで考える主な原因
食後の痰がらみの原因はひとつではありません。代表的なものとして、逆流性食道炎・咽喉頭逆流症、後鼻漏、副鼻腔炎、咽頭炎、咳喘息などが挙げられます。【1】【2】【3】
なかでも、食後に悪化しやすい、耳鼻科で大きな異常がない、胸やけが目立たないのにのど症状だけが続くという場合には、胃酸の逆流が関係していることがあります。【2】【3】
「痰がからむだけだから様子を見よう」と思っていても、症状が長引く場合には原因を整理して考えることが大切です。
実際の治療例|50代男性「食後に起こる痰がらみに悩んでいる」
症状
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数年前から食事のあとに痰が絡む
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喉がスッキリせず、咳払いが増える
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胸焼けや強い胃痛は目立たない
耳鼻科を受診しましたが、喉や声帯に明らかな異常はなし。
「逆流性食道炎の可能性があるので、胃カメラを」と勧められましたが、胃カメラへの恐怖心から検査を避けていたところ、
ご友人から当院で無痛で胃カメラを受けられたという話を聞き、当院を受診。
診察
食後の痰がらみでは、以下の疾患も想定し、胃カメラを検討します。
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逆流性食道炎・咽喉頭逆流症(LPRD)
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咽頭炎・副鼻腔炎
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気管支喘息・咳喘息
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心因性(ストレス)
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食道がん・胃がん(頻度は低いが除外が重要)
耳鼻科で異常なしでも、消化器内科で胃カメラを検討する理由
食後の痰がらみや咳払いは、のどそのものの病気だけでなく、胃酸や胃内容物の逆流によって起こることがあります。
実際に、逆流性食道炎では胸やけだけでなく、のどの違和感、声がれ、咳、痰がからむ感じなどの“食道以外の症状”がみられることがあります。【1】【2】【3】
そのため、耳鼻科で「明らかな異常はありません」と言われた場合でも、それで原因が完全に否定されたわけではありません。
とくに、食後に症状が出やすい、横になると悪化しやすい、長引いている、といった場合には、消化器内科で胃カメラを行い逆流の有無を確認することが重要です。【2】【3】
当院では、症状の経過や生活習慣を丁寧に確認したうえで、必要に応じて胃カメラを行い、逆流性食道炎や食道の炎症、ほかの病気が隠れていないかを評価しています。
今回は食後に症状がでるとのことから逆流性食道炎を考える必要があり、胃カメラを行いました。
胃カメラ
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鎮静剤を使用した無痛胃カメラを実施
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苦痛なく検査終了
結果、逆流性食道炎を認めました。
黄色部分が胃酸の逆流による炎症(逆流性食道炎)です。
▶ 胃酸が食道まで逆流し、喉の違和感や痰がらみとして症状が出ていたと考えられました。
関連ページ
▶無痛胃カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤・スコープ選択による無痛胃カメラの詳細がご確認いただけます
逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎は、胃酸や胃内容物が食道へ逆流することで炎症を起こす病気です。
特徴
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胸焼けだけでなく、痰がらみ・咳・声がれ・喉の違和感が出ることがある
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これを咽喉頭逆流症(LPRD)と呼びます【1】
原因
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加齢による下部食道括約筋のゆるみ
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食後すぐ横になる習慣
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脂っこい食事・アルコール
胸やけがなくても逆流性食道炎は起こる?
逆流性食道炎というと、「胸やけ」や「酸っぱいものが上がってくる感じ」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、実際には胸やけがはっきりしないまま、のどの違和感、痰がからむ感じ、咳払い、慢性的な咳などが前面に出ることがあります。【1】【2】【3】
このようなのど中心の症状は、咽喉頭逆流症(LPRD)として説明されることもあります。
特に、食後すぐに横になる習慣がある方、脂っこい食事やアルコールが多い方、加齢により逆流しやすくなっている方では、食道からさらに上ののど側まで刺激が及ぶことがあります。【1】【3】
「胸やけがないから逆流性食道炎ではない」と自己判断せず、症状の出方や続き方に応じて検査を受けることが大切です。
関連ページ
▶逆流性食道炎について専門医の院長によるより詳しい説明はこちら
治療
診断後、
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胃酸分泌を抑える薬(PPI)と胃や食道の運動を改善し逆流を抑える漢方を開始
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生活習慣の指導
治療後、食後の痰がらみは2週間ほどで改善しました。
院長からのコメント
食後の痰がらみは「喉の病気」と思われがちですが、実際には逆流性食道炎が原因のことが少なくありません。
耳鼻科で異常がなかった方こそ、胃カメラで一度きちんと確認することが大切です。
当院では鎮静剤を使った無痛胃カメラが可能ですので、不安な方も安心してご相談ください。
池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903
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よくある質問(FAQ)
Q1. 食後の痰がらみは逆流性食道炎の症状ですか?
A. はい。胸焼けがなくても喉症状として出ることがあります【1】。
Q2. 耳鼻科で異常がない場合、次は何科を受診すべき?
A. 消化器内科・胃腸科をおすすめします。
Q3. 痰がらみだけでも胃カメラは必要ですか?
A. 症状が続く場合は必要です。原因の確認が重要です。
Q4. 胃カメラはつらいですか?
A. 鎮静剤を使えば、ほぼ眠った状態で受けられます。
Q5.逆流性食道炎 放置するとどうなりますか?
A. 炎症が慢性化し、食道潰瘍や狭窄の原因になったり、バレット食道という食道がんの発生リスクになることがあります。
Q6. 薬だけで治りますか?
A. 多くの方は薬と生活改善で改善します。
Q7. 痰がらみと咳は関係ありますか?
A. はい。胃酸刺激で咳が出ることがあります。
Q8. 市販薬で様子を見てもいい?
A. 一時的改善はありますが、長引く場合は検査が必要です。
Q9. 無痛胃カメラは安全ですか?
A. 適切な管理下で安全に行えます。
Q10. どれくらい続いたら受診すべき?
A. 2週間以上続く場合は受診をおすすめします。
まとめ|症状がある時こそ、検査が大切
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食後の痰がらみは逆流性食道炎の重要なサイン
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耳鼻科で異常がなくても、原因は胃にあることがある
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無痛胃カメラで安心して診断可能
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正確な診断+適切な治療で改善が期待できる
当院の胃カメラの特徴
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ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない無痛内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
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土日対応、事前診察は原則不要
- 池袋駅徒歩5分でアクセス良好
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
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参考文献
【1】Koufman JA, et al. Laryngopharyngeal reflux: position statement of the Academy. Otolaryngol Head Neck Surg. 2002.
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない内視鏡検査(無痛胃カメラ・無痛大腸カメラ)” を心がけています。
初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。
アクセス
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東京都豊島区池袋2丁目66-10
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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
