【実際の治療例】食べ物が飲み込みにくい…原因は食道カンジダ?|リスクある方は要注意
A4. 飲み込みにくい、胸の違和感、喉の痛み、胸焼けなどが見られます【4】。
「最近、食べ物が引っかかる」「喉に違和感があるのに、耳鼻科では異常なし」
このような症状の裏に、“食道のカンジダ感染”が隠れていることがあります。
今回は、喘息の吸入薬が原因で発症した食道カンジダ症の実際の治療例をご紹介します。
池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例:40代女性「食事が飲み込みにくい、引っかかる感じ」
【症状】
2か月前から食事が飲み込みにくい感覚が続き、特に固形物で引っかかるような違和感が出現。
耳鼻科では異常なしといわれたため、食道の病気を心配して当院を受診されました。
【診察・検査】
問診で、患者さんは喘息で吸入ステロイドを使用していることが判明。
食道の病気として、以下のような鑑別疾患を考えました。
-
食道カンジダ症
-
食道炎(逆流性食道炎、薬剤性食道炎)
-
食道狭窄
-
食道がん
症状の原因を明らかにするため、胃カメラ検査(上部消化管内視鏡)を行いました。
【胃カメラ】
胃カメラにて、食道粘膜に白い斑点状の付着物を多数認め、カンジダ性食道炎と診断。
症状の原因と考えられました。
■実際の胃カメラの画像■
【食道カンジダとは?】
食道カンジダ症は、真菌(カビ)の一種であるカンジダ菌が食道の粘膜で増えて炎症を起こす病気です。
カンジダ菌は健康な人の口や腸内にも存在する常在菌ですが、免疫力が下がったり、吸入ステロイドや抗生物質の使用で菌のバランスが崩れると発症することがあります【1】【2】。
主な原因やリスク
-
吸入ステロイド薬の使用(喘息・COPD治療など)
-
抗菌薬の長期使用
-
糖尿病・免疫抑制剤の使用
-
高齢・口腔乾燥
-
がん化学療法・放射線治療中
症状
-
食べ物が飲み込みにくい
-
胸の違和感・痛み
-
のどの痛みや異物感
-
胸焼け・食欲不振
これらの症状は、逆流性食道炎や食道がんなどと似ているため、胃カメラでの正確な診断が欠かせません。
【治療と経過】
抗真菌薬(フルコナゾール)を投与したところ、約1週間で飲み込みづらさが改善。
その後の胃カメラでも病変は消失しました。
また、再発予防のために吸入後はうがいを徹底するよう指導しました。
院長コメント
食道カンジダは、免疫が低下している方や吸入ステロイドを使用している方に多い病気です。
食道の軽い違和感でも、長引く場合は早めに胃カメラで確認することが大切です。
耳鼻科で異常がなくても、消化器内科で原因が見つかることは少なくありません。
池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 食べ物が引っかかるのに耳鼻科で異常がないのはなぜ?
A1. のどの奥(下咽頭〜食道)の病気は耳鼻科では確認しづらく、胃カメラで初めて発見されることがあります【1】。
Q2. 食道カンジダはうつりますか?
A2. 通常はうつりません。もともと口の中などに存在する常在菌が増えて起こる感染です【2】。
Q3. 吸入ステロイドでカンジダが起こるのはなぜ?
A3. 吸入ステロイドは口や食道の粘膜の免疫を抑えるため、真菌(カビ)が繁殖しやすくなります【3】。
Q4. 食道カンジダの症状は?
A4. 飲み込みにくい、胸の違和感、喉の痛み、喉のつまりなどが見られます【4】。
Q5. 食道カンジダはどのくらいで治りますか?
A5. 抗真菌薬の内服で1〜2週間ほどで改善することが多いです【5】。
Q6. 再発を防ぐには?
A6. 吸入後のうがいを習慣にし、免疫力を保つ生活を心がけることが大切です。
Q7. 胃カメラ検査は痛いですか?
A7. 当院では鎮静剤を併用するため、眠っている間に検査が可能です。
Q8. 放置するとどうなりますか?
A8. 症状が進行すると潰瘍や出血を起こすことがあります。
Q9. 胃カメラはどれくらいの時間がかかりますか?
A9. 検査自体は5〜10分ほどで終了します。
まとめ
-
食べ物が飲み込みにくい原因は、耳や喉ではなく食道の炎症のことも
-
吸入ステロイド使用中の方は、食道カンジダ症に注意
-
胃カメラで正確な診断と治療が可能
当院の胃カメラの特徴
-
ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない無痛内視鏡検査
-
高解像度スコープで小さな病変も発見
-
土日対応、事前診察は原則不要
- 池袋駅徒歩5分でアクセス良好
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
関連ページ
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。
アクセス
〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10
上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)
- JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
- 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
- その先の十字路を越え、左手4軒目が当院です(迷ったら 03-5953-5903)
▶お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
▶WEB予約は【こちら】
参考文献
-
日本消化器病学会「食道カンジダ症 診療ガイドライン2023」
-
Pappas PG, et al. Clin Infect Dis. 2018;66(6):e1–e50.
-
Hidaka H, et al. Intern Med. 2019;58(2):165–170.
-
国立感染症研究所 感染症情報センター
-
厚生労働省 e-ヘルスネット「真菌感染症」
文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
