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40歳・自覚症状なしでも要注意|大腸カメラで20mm扁平ポリープ(鋸歯状腺腫)を早期発見・切除した実例

[2025.11.13]

「お腹の症状が全くないのに、本当に大腸の検査は必要なのだろうか……?」

40歳前後で、このような迷いを感じる方は多くいらっしゃいます。

今回ご紹介するのは、自覚症状が一切なかった40歳男性の症例です。

大腸内視鏡(大腸カメラ)を受けて頂くと、鋸歯状腺腫という、放置すれば将来的に大腸がんへ進展する可能性のある病変が見つかりました。

症状が現れる前に検査を受けられたことで、早期の段階で完全切除できたケースです。

 

大腸内視鏡を受けるかどうか検討されている方がいっらしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。

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WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|40歳を契機に家族に勧められ大腸内視鏡を希望され来院

【症状】
  • 自覚症状なし

  • 腹痛、便通異常、血便いずれもなし

  • 健診でも特に指摘なし

※大腸ポリープは症状が出にくく、進行するまで本人は全く気づかないことが多い病変です。

 

【大腸内視鏡】

大腸内視鏡を実施したところ、 上行結腸に20mm大の扁平ポリープを認めました。

通常の腫瘍に比べて色調の変化が乏しく、壁に張り付くような“扁平形態”で、見逃されやすいタイプでした。

通常の状態では視認しづらく詳細な観察や切り取る範囲の設定ができないため、特殊な薬液で病変を表出させます。当院ではこのような工夫も行い正確な診断・治療しております。

 

その場で内視鏡的切除を行い、出血などの合併症なく終了。

術後の 病理診断は鋸歯状腺腫といって放置すると大腸がんへ進行する可能性がある“前がん病変”でしたが、がんにはなっておらず治療終了となりました。

1年後を目途に経過観察を行っていく方針です。

 

鋸歯状腺腫とは

鋸歯状腺腫(SSL)は、近年注目されている大腸がんの原因病変で、
右側大腸(上行結腸)に多く、扁平形態で発見が難しい点が特徴です【1】。

以下のリスク因子を持つ方は、とくに早めの大腸カメラが推奨されます。

① 年齢(40歳以降で増加)

鋸歯状腺腫は 40歳を過ぎると増えることが分かっています。
今回の症例でも、症状がなくてもリスク年齢に入っていました。

② 家族に大腸がんがいる(家族歴)

とても重要なリスク因子です。

  • 家族に大腸がんがいる

  • 若い年齢で発症した親族がいる

  • 鋸歯状腺腫やポリープが多い家系

などは、鋸歯状腺腫の発生率が上昇します。

③ 喫煙(最も強い生活習慣リスク)

多くの研究で喫煙者は鋸歯状腺腫のリスクが2〜4倍というデータがあります。

タバコは鋸歯状病変との関連性が特に強いとされています。

④ 肥満・内臓脂肪の増加
  • BMI上昇

  • 内臓脂肪型肥満は、腺腫型ポリープだけでなく鋸歯状腺腫のリスクも高めます。

⑤ 糖尿病・インスリン抵抗性

糖尿病やメタボの方は腸の発がんリスクが上がり、鋸歯状腺腫の発生率も高くなる傾向があります。

⑥ 食生活(低繊維・高脂肪食)
  • 食物繊維の不足

  • 脂肪の多い食事

  • 加工肉の摂取も鋸歯状病変を増やす方向に働きます。

⑦ 多量飲酒

大量飲酒は腸の炎症や代謝異常を引き起こし、鋸歯状腺腫のリスクを高めます。

⑧ 腸の基礎疾患(憩室症・慢性腸炎など)

腸に慢性的な炎症を持つ方はポリープができやすく、鋸歯状腺腫の発生率も高くなると言われています。

⑨ 鋸歯状腺腫症候群(SPS)

遺伝的にポリープが多数できる特殊な病態で、大腸がんリスクが極めて高いため半年毎の大腸内視鏡など積極的なフォローが必要です。

院長からのコメント

鋸歯状腺腫は、近年大腸がんの重要な発生源として注目されていますが、見つけにくく、症状も出ないため、検査を受けなければ存在に気づけません。

とくに40歳以降、または家族に大腸がんがいる場合は、症状がなくても一度は大腸カメラを受けることを強くおすすめします。

今回のように、“症状ゼロの段階で”発見・治療できることが、大腸がん予防における最大のポイントです。

当院の大腸カメラの特徴

  • 鎮静剤や独自の低痛挿入法による苦しくない内視鏡検査

  • 高解像度スコープで小さな病変も発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

当院ではWEB予約・電話予約を受け付けています。池袋周辺での検査をご希望の方はぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

よくある質問(FAQ)

Q1. 症状がなくても大腸カメラは受けるべきですか?

A1. はい。大腸がん・鋸歯状腺腫は無症状で進行するため、40歳以降は推奨されます【1】。ただし近親者に大腸がんの既往がある方は35歳での検査を勧めています。

Q2. 鋸歯状腺腫はがんになりますか?

A2. 放置すると大腸がんへ進行することがあります【1】。

Q3. 鋸歯状腺腫は見つけづらいのですか?

A3. 扁平で色調変化が乏しく、見逃されやすい病変です。

Q4. 内視鏡でそのまま切除できますか?

A4. 多くは可能ですが、形状や大きさによって方法が変わります。

 Q5. 切除後の食事制限はありますか?

A5. 当日は消化の良い食事とし、翌日から通常食が多いです。

Q6. 家族に大腸がんがいる場合、何歳で検査すべき?

A6. 当院では35歳を目途に、または家族の発症年齢の10年前が推奨されます【2】。

Q7. 便潜血が陰性でもポリープはありますか?

A7. はい。鋸歯状腺腫は便潜血が陰性のことが多い病変です。

Q8. 扁平ポリープはCTでわかりますか?

A8. 通常はわかりません。大腸内視鏡検査が望ましいと考えます。

Q9. 内視鏡切除後に運動はできますか?

A9. 数日は激しい運動を避けますが、すぐに日常生活は可能です。

Q10. 大腸内視鏡(大腸カメラ)の検査時間はどれくらいですか?

A10. 大腸カメラは15~20分程度です。ただしポリープを切除した場合はさらに時間が狩ります

 まとめ

  • 症状ゼロでも重大な病変が潜むことがある

  • 今回は40歳男性で、30mmの扁平“鋸歯状腺腫”を発見

  • 鋸歯状腺腫は見逃されやすいが、放置すると大腸がんに進行

  • 大腸カメラで安全に完全切除

  • 40歳を迎えたら、自覚症状がなくても一度は大腸カメラを

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。

初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)

  • JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
  • 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
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参考文献

【1】NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology: Colon Cancer Screening.
【2】日本胃腸病学会 大腸がん診療ガイドライン 2023.

 

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

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