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食後に右の背中が痛い方へ|胆石胆のう炎が見つかった20代女性の実例

[2026.04.06]

「背中の痛みだから整形外科かな」と思っていたら、実は胆のうの病気だった、ということがあります。

とくに、食後しばらくして右の背中が痛む、何度も同じような痛みを繰り返す、以前より痛みが強くなってきたという場合は、胆石や胆のう炎も考える必要があります。

胆石による痛みは、食後に胆のうが収縮したときに起こりやすく、右上腹部だけでなく、背中や右肩に響くように感じることがあります。

胆石発作は食後に起こりやすく、一度起こると再発しやすいことも知られています。

今回は、食後の右背部痛を繰り返していた20代女性で、胆石胆のう炎が見つかった実例をもとに、

池袋でこのような症状を相談したい方へ向けて、原因、検査、治療の考え方を専門医の院長がわかりやすくまとめます。

食後の背中の痛みでお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

 

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。

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実際の治療例|20代女性「食後に右の背中の痛みを繰り返す」

症状

1年ほど前から、食後数時間してから右の背中が痛くなる発作をたびたび繰り返していました。

痛みはかなり強いものの、しばらくすると落ち着くため、市販の痛み止めで様子を見ていたとのことでした。

しかし前日は、これまでで最も強い痛みが出て、完全には引かず、背中に響くような違和感が残ったため来院されました。

胆石による痛みは、突然強く出て数十分から数時間続くことがあり、背中や右肩に放散することがあります。食後に起こりやすいのも特徴です。

 

診察で考えた病気

右の背中の痛みという症状だけを見ると、筋肉痛や姿勢、肩こりなどをイメージしやすいかもしれません。

ただ、今回のように食後に起こる・右側に限局する・繰り返すという経過からは、胆のうや胆道系の病気をまず疑います。

実際の診察では、次のような病気を考えます。

  • 胆石発作(胆道疝痛)
  • 急性胆のう炎
  • 総胆管結石・胆管炎
  • 胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 膵炎
  • 逆流性食道炎
  • 尿管結石
  • 筋骨格系の背部痛
  • 帯状疱疹 など

急性胆のう炎は、局所症状、血液検査、画像所見を組み合わせて評価し、画像検査では腹部超音波が初期評価の中心になります。

 

検査でわかったこと

今回は、血液検査と腹部エコー検査を行いました。

血液検査

胆道系酵素の上昇と炎症反応の上昇を認めました。

腹部エコー

腹部エコーでは、

腹部エコー検査で指摘した背部痛の原因となった胆石の画像

胆のうの入り口部分に胆石(赤部分)を認め、

腹部エコー検査で指摘した胆石胆嚢炎の実際の画像

胆のう(オレンジ部分)の周囲の壁肥厚を認め、症状や血液検査の結果とあわせて、胆石胆のう炎と診断しました。

急性胆のう炎では、腹部超音波で胆石、胆のう壁肥厚、周囲の炎症所見などを確認します。

超音波は非侵襲的で初期評価に適しており、急性胆のう炎が疑われる場合の第一選択とされています。

胆石胆のう炎とは

胆石とは、胆のうの中にできる石のことで、主にコレステロールやビリルビンなどからできます。

石があるだけで症状が出ないこともありますが、胆石が胆汁の流れを妨げると、強い痛みや炎症の原因になります。

食後は胆のうが収縮して胆汁を出そうとします。

このとき、胆石が出口付近でつまったり刺激になったりすると、右上腹部の痛み、右肩や右背中への放散痛が起こります。

これが胆石発作で、さらに炎症が加わると急性胆のう炎になります。

胆石は中高年に多い病気ですが、若い方でも起こりえます。女性、急激な体重変化、妊娠、ホルモンの影響などが関連します。

治療

この患者さんは、以前から痛みを繰り返していたことに加え、今回は発作が強く、検査でも胆石と胆のう壁肥厚を認めたため、高次医療機関へ紹介となりました。

胆石胆のう炎では、急性期には痛みのコントロール、補液、必要に応じた抗菌薬などを行いますが、根本的な治療は胆のう摘出術です。

現在は、手術が可能な方では腹腔鏡下胆のう摘出術が標準治療とされています。

今回の患者さんも、繰り返す発作があり、再発予防の観点から手術を選択されました。術後は症状が改善しました。

食後の右背中痛があるとき、早めに受診したいサイン

食後の右背中痛がすべて胆石というわけではありません。

ただし、次のような場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 食後に同じような痛みを何度も繰り返す
  • 痛みが以前より強くなってきた
  • 右上腹部や右肩にも痛みが広がる
  • 吐き気を伴う
  • 痛み止めでも改善しにくい

さらに、

  • 発熱
  • 黄疸
  • 強い痛みが持続する
  • 嘔吐を繰り返す

といった症状がある場合は、胆のう炎や胆管炎などの合併症も考え、早めの医療機関受診が必要です。

胆石が胆管をふさいだ場合は、急な強い痛みや合併症につながることがあります。

院長からのコメント

食後に右の背中が痛い、という症状は、胃の病気よりも「背中の問題」と思われやすい一方で、実際には胆石や胆のう炎が隠れていることがあります。

とくに、

  • 食事のあとに痛む
  • 右側だけに出やすい
  • 繰り返す
  • 徐々に強くなる

このような場合は、胆のう由来の痛みを疑う手がかりになります。

 

池袋上田胃腸クリニックでは、背部痛に対して当日中に検査・診断ができるよう努めています。

「背中の痛みだけど、内臓の病気かもしれない」と不安な方は、放置せず一度ご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

※来院時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

よくある質問

Q:食後に右の背中が痛いとき、胆石のことはありますか?

あります。胆石による痛みは右上腹部だけでなく、右の背中や右肩に響くように感じることがあります。特に、食後しばらくしてから同じような痛みを繰り返す場合は、胆石や胆のう炎も考える必要があります。

 

Q:背中の痛みだけでも消化器内科を受診した方がよいですか?

はい。背中の痛みだけだと筋肉や姿勢の問題と思われがちですが、食後に起こる、右側に限局する、吐き気を伴う、何度も繰り返すといった場合は、胆のうや胆道系の病気が隠れていることがあります。

 

Q:胆石の痛みは食後すぐではなく、数時間後に出ることもありますか?

あります。食事をきっかけに胆のうが収縮し、その影響で胆石が刺激となって痛みが出ることがあります。食後すぐだけでなく、しばらくしてから痛くなるケースが多く見られます。

 

Q:20代でも胆石胆のう炎になることはありますか?

はい、あります。胆石は中高年に多い病気ですが、若い方でも起こらないわけではありません。女性、体重変化、食生活、体質などが関係することがあります。

 

Q:右の背中の痛みでは、ほかにどんな病気を考えますか?

胆石や胆のう炎のほか、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、膵炎、尿管結石、逆流性食道炎、筋肉や背骨まわりの痛みなどを鑑別します。症状の出方や食事との関係、診察所見、検査結果を合わせて判断します。

 

Q:胆石胆のう炎が疑われるときは、どんな検査をしますか?

まずは診察に加えて、血液検査と腹部エコーを行うことが一般的です。血液検査では炎症や胆道系酵素の異常を確認し、腹部エコーでは胆石や胆のう壁肥厚の有無を調べます。

 

Q:腹部エコーで胆石はわかりますか?

はい、腹部エコーは胆石の有無を調べるうえで非常に有用な検査です。胆石だけでなく、胆のう壁の厚みや胆のう周囲の変化も評価しやすいため、初期検査としてよく行われます。

 

Q:どんなときに早めの受診が必要ですか?

食後の右背部痛を何度も繰り返す、痛みが以前より強くなる、右上腹部にも痛みがある、吐き気を伴うといった場合は、早めの受診をおすすめします。胆石発作を繰り返している可能性があります。

 

Q:救急で相談した方がよい症状はありますか?

発熱、黄疸、強い痛みが持続する、嘔吐を繰り返す、水分が取れないといった場合は、胆のう炎や胆管炎などの可能性もあり、早めの対応が必要です。

 

Q:胆石胆のう炎と診断されたら手術になることがありますか?

あります。急性期には痛みのコントロールや点滴などを行いますが、症状を繰り返す場合や炎症がある場合には、根本的な治療として胆のう摘出術が検討されます。

まとめ

食後に右の背中が痛いという症状は、筋肉や姿勢の問題だけではなく、胆石胆のう炎のサインであることがあります。

今回のように、

  • 食後数時間してから痛む
  • 右の背中や右肩に響く
  • 何度も繰り返す
  • 発作が強くなっている

という場合は、とくに注意が必要です。

今回の20代女性も、最初は痛み止めで様子を見ていましたが、背景には胆石胆のう炎がありました。若い方でも胆石は起こりえます。

食後の右背部痛の原因を調べたい方は、血液検査や腹部エコーを含めて早めの評価を考えることが大切です。

当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。

アクセス

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東京都豊島区池袋2丁目66-10  

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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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