胃薬を飲んでいるのに胃痛が治らない…原因は胃潰瘍?専門医が実例で解説
「胃薬を飲んでいるのに、なかなか胃の痛みが良くならない」
このような不安を感じて来院される方は少なくありません。
胃痛=胃炎やストレスと考えがちですが、薬が効かない背景に、別の病気が隠れていることもあります。
今回は、胃薬を飲んでいたにもかかわらず改善せず、検査で胃潰瘍が見つかった60代女性の治療例を専門医の院長が分かりやすく解説します。
胃痛でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。
同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|60代女性「胃薬を飲んでいるが胃の痛みが治まらない」
【症状】
患者さんは60代の女性。
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1か月ほど前から
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食後に胃の痛みが出る状態が続いていました
かかりつけの内科で相談し、胃薬を処方されて様子を見ていましたが、
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痛みが改善しない
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食事のたびに不安になる
といった状態が続き、「このままで大丈夫なのか」と心配になり、当院を受診されました。
【診察】
胃薬を飲んでも改善しない場合、診察では以下のような疾患を鑑別に挙げます。
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胃潰瘍・十二指腸潰瘍
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胃がん
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機能性ディスペプシア
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胆のう・膵臓・大腸炎など胃以外の病気
とくに、痛みが長引く、食後に悪化する、市販薬や処方薬でも十分に改善しない場合は、「薬が合っていない」のか「そもそも診断が違う」のかを見直すことが大切です。
正しく状態を把握し、治療方針を立てるため血液検査・腹部エコー検査・胃カメラ(内視鏡検査)を行いました。
【検査】
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血液検査:炎症や胆のう・膵臓などの数値の確認➡異常なし
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腹部エコー:胆のう・膵臓・腸炎などの胃以外の臓器の評価➡異常なし
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胃カメラ(上部消化管内視鏡):胃の粘膜を直接観察➡胃潰瘍を認め、痛みの原因と診断しました。
<実際の内視鏡画像>
胃の出口付近の粘膜が炎症によりえぐれて潰瘍となっていました
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▶無痛胃カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤・スコープ選択による無痛胃カメラの詳細がご確認いただけます
胃潰瘍とは?
胃潰瘍とは、胃の粘膜が深くえぐれるように傷ついた状態です。
主な原因は、
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ピロリ菌感染【1】
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鎮痛薬(NSAIDs)の使用
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強いストレス
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がん
などが知られています。
今回の患者さんでは、生検(組織検査)を行い、
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悪性(胃がん)の所見はなし
-
ピロリ菌感染が確認
されたため、ピロリ菌が原因の胃潰瘍と判断しました。
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▶ピロリ菌を指摘された方は、ピロリ菌の検査・除菌治療の流れもご確認ください。
【治療】
今回かかりつけ医で胃薬を処方されたにもかかわらず胃痛が改善しなかった理由は、「胃薬の種類・強さが十分でなかった」ことが原因でした。
治療内容
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胃酸分泌をしっかり抑える適切な胃薬へ変更
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潰瘍治癒後にピロリ菌除菌治療を実施
治療により、
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胃の痛みは徐々に改善
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胃カメラで潰瘍の治癒を確認
-
ピロリ菌除菌も成功
し、無事に終診となりました。
胃カメラの再検では胃潰瘍は改善していました。
院長からのコメント
「胃薬を飲んでいるから大丈夫」と思っていても、薬の種類が合っていなかったり、そもそも診断が違っていることは少なくありません。
特に、
- 胃痛が数週間以上続いている
- 食後に痛みが強くなる
- 胃薬を飲んでも十分に改善しない
- 黒い便、吐き気、食欲低下、体重減少を伴う
- これまでと症状の出方が変わってきた
こうした場合は、一度胃カメラで原因をはっきりさせることが大切です。
池袋上田胃腸クリニックでは、最短で当日中に胃カメラをお受け頂ける体制を整えています。
また鎮静剤による無痛胃カメラにも対応しております。是非ご相談ください。
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります
当院の胃カメラの特徴
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ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査
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オリンパス製最新システム+高解像度スコープで小さな病変も早期発見
-
土日対応、事前診察は原則不要
よくある質問(FAQ)
Q1. 胃薬を飲んでいるのに胃痛が続くのは普通ですか?
A. 普通ではありません。胃潰瘍やがんなど、別の原因が隠れている可能性があります【1】。
Q2. 胃潰瘍は自然に治りますか?
A. 軽度なら治ることもありますが、再発防止には原因治療(特にピロリ菌除菌)が重要です【2】。
Q3. ピロリ菌がいると必ず胃潰瘍になりますか?
A. 必ずではありませんが、リスクは大きく上昇します【1】。
Q4. 胃カメラはつらい検査ですか?
A. 鎮静剤を使用すれば、眠っている間に受けられます。
Q5. 食後に痛みが強いのはなぜ?
A. 食事で胃酸分泌が増え、潰瘍部位が刺激されるためです。
Q6. 市販の胃薬でも治りますか?
A. 潰瘍の場合、市販薬では不十分なことが多いです。
Q7. 胃潰瘍は再発しますか?
A. ピロリ菌を除菌しないと再発しやすいとされています【2】。
Q8. 何科を受診すべきですか?
A. 消化器内科・胃腸科を受診するのがおすすめです。
Q9. 痛みが軽くても検査は必要ですか?
A. はい。症状の強さと病気の重さは一致しないことがあります。
Q10. 黒い便やふらつきがあるときは胃潰瘍の可能性がありますか?
A. はい。胃潰瘍からの出血で黒い便(タール便)や貧血、ふらつきが出ることがあります。こうした症状がある場合は早めの受診が必要です。【1】【4】
まとめ|胃薬が効かない胃痛は「検査」が重要
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胃薬を飲んでも改善しない胃痛は要注意
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胃潰瘍やピロリ菌感染が隠れていることがある
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胃カメラで原因を確認し、適切な治療を行うことが大切
👉「様子見」で長引かせず、早めにご相談ください。
当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
関連ページ
- ▶胃痛全般の原因や受診の目安を知りたい方は、胃痛・腹痛の原因と治療もあわせてご覧ください。
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▶胃カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤・スコープ選択による無痛胃カメラの詳細がご確認いただけます
参考文献
- 日本消化器病学会. 消化性潰瘍診療ガイドライン2020(改訂第3版).
- 日本ヘリコバクター学会. H.pylori感染の診断と治療のガイドライン 2024改訂版.
- 日本消化器病学会. 機能性消化管疾患診療ガイドライン2021―機能性ディスペプシア(FD).
- Moayyedi PM, Lacy BE, Andrews CN, et al. ACG and CAG Clinical Guideline: Management of Dyspepsia. Am J Gastroenterol. 2017.
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。
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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
