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【要注意】食欲がわかず食べてもすぐに満腹になってしまう|20代女性に見つかったスキルス胃がん

[2026.04.17]

「最近あまり食べられない」「食べ始めるとすぐにお腹いっぱいになる」

このような症状は、ストレスや胃の動きの低下で起こることもありますが、胃の病気が隠れていることもあります。

今回ご紹介するのは、1か月ほど続く食欲不振と早期満腹感をきっかけに腹部エコーと胃カメラを行い、スキルス胃がんが見つかった20代女性の実際の症例です。

若い方では見過ごされやすい症状だからこそ、「まだ若いから大丈夫」と自己判断せず、続くときは検査につなげることが大切です。

同様の症状でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

💡本記事でお伝えしたいポイント

・食欲がわかない、少し食べただけですぐ苦しくなる症状が続くときは、若い方でも胃の病気が隠れていることがあります。

・機能性ディスペプシアなどの良性疾患でも起こりますが、胃がん・胃潰瘍などを見分けるために胃カメラや腹部エコーが重要です。

・2週間以上続く、体重減少や胃痛を伴う場合は、早めの受診をおすすめします。

 

▶当院ではWEB予約・電話予約を受け付けています。お気軽にご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

食欲がない・すぐ満腹になるときに考える病気

食欲不振や早期満腹感は、機能性ディスペプシアのような比較的よくみられる病気でも起こります。

一方で、胃潰瘍、胃がん、膵臓の病気などで食事が進まなくなることもあり、症状だけで自己判断するのは危険です。

とくに、症状が長引く場合、体重減少を伴う場合、胃痛や吐き気がある場合は、胃カメラや腹部エコーで原因を確認することが大切です。

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▶検査で大きな異常がないのに、食べるとすぐ苦しくなる、胃もたれや吐き気が続く場合は、機能性ディスペプシアの原因と治療も参考になります。

症例|20代女性「食欲がわかず食べてもすぐに満腹になってしまう」

【症状】1か月前からの食欲不振と早期満腹感

患者さんは20代の女性。

1か月ほど前から食欲がなく、食べてもすぐにお腹がいっぱいになってしまい、思うように食事がとれないとのことで来院されました。

 

【診察】胃や膵臓など、上腹部臓器の病気の可能性を考慮

最近は胃の痛みもあり、診察ではみぞおちに圧痛を認めました。

腹部エコーや胃カメラ(内視鏡)などの検査はここ数年受けていないとのことで、胃や膵臓など上腹部臓器の病気を念頭に、腹部エコーと胃カメラを行いました。

 

【検査】胃壁の異常と腫瘍を確認

腹部エコー

・膵臓や胆のうに異常なし

・胃の壁に不整な肥厚(分厚くなっている部分)が確認され、胃がんの可能性を疑いました。

胃壁の不整な肥厚を認め、胃がんが疑われた腹部エコー画像

実際の腹部エコーの画像です

胃カメラ

・胃内に広がる腫瘍を確認。

・生検(組織検査)を行いスキルス胃がんと診断されました。

胃内に広がる腫瘍と潰瘍を認め、生検でスキルス胃がんと診断した胃カメラ画像

腫瘍は潰瘍を伴い広い範囲にわたって進行しており、胃の動きが妨げられていたため、食欲不振や早期満腹感といった症状が出ていたと考えられます。

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【治療・経過】手術可能な状態で、拠点病院で治療へ

スキルス胃がんは進行の早いがんですが、幸いにも遠隔転移や播種がなく手術が可能な段階で見つかりました。

すぐにがん拠点病院へ紹介し、根治的な治療を受けていただきました。

術後のリハビリも順調で、現在は食事も問題なく摂れるようになり、退院後は紹介先の病院で定期的に経過観察を続けておられます。

食欲不振や早期満腹感が続くとき、早めに受診したいサイン

  • 2週間以上、食欲が落ちた状態が続いている
  • 少し食べただけで苦しくなり、食事量が落ちている
  • 体重が減ってきた
  • 胃痛、吐き気、黒い便などを伴う
  • 市販薬で様子を見ても改善しない

こうした症状がある場合は、年齢にかかわらず早めにご相談ください。

関連ページ

▶食欲不振の原因や、受診を考えたい症状について詳しく知りたい方は、食欲不振の原因と治療についてもあわせてご覧ください。

院長からのコメント

若年者にも起こりうるスキルス胃がんに注意

胃がんは50歳以上のピロリ菌感染者に多いとされますが、今回のようにピロリ菌が陰性の若い方にも発症するタイプがあり、それがスキルス胃がんです。

このがんは胃の壁を這うように進行し、早期発見が難しいため【2】、見つかった時には進行していることも少なくありません。

  • 「最近食欲がない」

  • 「すぐお腹いっぱいになる」

  • 「胃が痛む、ムカムカする」

といった症状がある場合は、年齢に関係なく早めに検査を受けることが非常に大切です。

池袋上田胃腸クリニックでは、内視鏡専門医による丁寧な胃カメラ検査や腹部エコー検査を行っております。

最短で当日中に検査・診断できる体制も整えています

気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

よくある質問

Q. 食欲がわかない、少し食べただけですぐ満腹になるのは、よくあることですか?

A. 一時的な体調不良やストレス、胃の動きの低下でも起こることはあります。ただし、こうした症状が2週間以上続く場合や、食事量が明らかに減っている場合は、胃の病気が隠れていないか確認することが大切です。

Q. 若い人でも胃がんになることはありますか?胃カメラは必要ですか?

A. はい。胃がんは中高年に多い病気ですが、スキルス胃がんは20〜30代でもみられることがあります。年齢だけで安心せず、症状が続くときは胃カメラなどの検査を検討することが大切です。

Q. すぐ満腹になる症状は、機能性ディスペプシアでも起こりますか?

A. はい。機能性ディスペプシアでは、胃もたれ、早期満腹感、みぞおちの不快感などがみられることがあります。ただし、症状だけでは胃潰瘍や胃がんなどとの区別がつかないため、必要に応じて胃カメラなどで確認します。

Q. どのような症状があれば胃カメラを受けたほうがよいですか?

A. 食欲不振、早期満腹感、胃痛、吐き気、胃もたれが続く場合は、胃カメラを検討したい症状です。とくに、体重減少、貧血、黒い便、症状の悪化がある場合は、早めの受診をおすすめします。

Q. 腹部エコーでは何がわかるのですか?

A. 腹部エコーでは、肝臓、胆のう、膵臓など上腹部の臓器に異常がないかを確認できます。また、今回のように胃壁の肥厚が疑われる場合もあり、胃カメラとあわせて原因を探るうえで役立つことがあります。

Q. ピロリ菌がいなくても胃がんになることはありますか?

A. はい。胃がんの多くはピロリ菌感染と関連しますが、ピロリ菌陰性の方に起こる胃がんもあります。若いから大丈夫、ピロリ菌がいないから安心、とは言い切れません。

Q. 胃カメラで異常がなければ、もう心配しなくてよいですか?

A. 胃カメラで大きな異常がなければ安心材料にはなりますが、症状が続く場合は機能性ディスペプシアなど別の病気が関係していることがあります。検査結果と症状の経過をあわせて判断することが大切です。

Q. 一時的に症状が軽くなった場合でも受診したほうがよいですか?

A. はい。症状が波のように良くなったり悪くなったりすることもあります。食欲低下や早期満腹感が続いていた場合は、いったん軽くなっても自己判断せず、必要に応じて相談することをおすすめします。

Q. 体重が減っていなくても、検査を考えたほうがよいですか?

A. はい。体重減少がなくても、食欲不振やすぐ満腹になる症状が続く場合は検査の対象になります。体重減少は重要なサインですが、それがないから重い病気を完全に否定できるわけではありません。

Q. 池袋上田胃腸クリニックでは、どのような検査や相談ができますか?

A. 当院では、食欲不振や胃痛などの症状に対して診察を行い、必要に応じて腹部エコーや胃カメラをご案内しています。症状の経過や診察所見を踏まえて、専門病院への紹介が必要かどうかも含めて丁寧に判断いたします。

Q. スキルス胃がんはなぜ若い人にも起こるのですか?

A. 通常の胃がんはピロリ菌感染が発がん要因の一つとして知られていますが、国立がん研究センターでも、ピロリ菌感染だけでは説明できない症例として若い女性にみられるスキルス胃がんが挙げられています。若年者やピロリ菌陰性の方でも、症状が続く場合は注意が必要です。

Q. スキルス胃がんは早期発見できますか?

A. スキルス胃がんは、粘膜に目立った変化があらわれにくく、進行していない段階で発見するのが難しいことがあるとされています。当院では胃カメラで丁寧に観察し、必要に応じて生検を行うことで診断につなげていきます。

まとめ

  • 食欲がわかない、少し食べただけですぐ満腹になる症状が続くときは、ストレスや胃の機能低下だけでなく、胃の病気が隠れていることがあります。
  • 若い方でも胃がんが見つかることがあり、年齢だけで安心はできません。
  • とくに、症状が2週間以上続く場合、食事量の低下、胃痛、体重減少、吐き気などを伴う場合は、胃カメラを含めた検査を考えたいサインです。
  • 気になる症状がある方は、自己判断で長く様子を見ず、消化器内科へご相談ください。

💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん」

  2. Japanese Gastric Cancer Association. Japanese gastric cancer treatment guidelines 2021 (6th edition). Gastric Cancer. 2023.

  3. Crew KD, Neugut AI. Epidemiology of gastric cancer. World J Gastroenterol. 2006.

関連ページ

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

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