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実際の治療例【胃カメラで異常なしでも続く胃痛|胆石胆のう炎だった40代男性】

[2025.01.05]

「食後にみぞおちが強く痛むけれど、胃カメラでは異常なしと言われた」──このような経験はありませんか?

今回ご紹介する40代男性の症例では、胃カメラでは異常なしと診断されていたものの、実際には胆石が原因の“胆のう炎”でした。

この記事では、実際の診療経過をもとに、胆石胆のう炎の症状・診断・治療法をわかりやすく解説します。

当院ではWEB予約・電話予約を受け付けています。腹痛でお困りの方は、ぜひ当院の腹部エコーや専門医の診察をご検討ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

症例紹介|40代男性「食後しばらくしてからのみぞおちの激痛」

【症状】

以前から度々食後しばらくしてみぞおちの痛みを感じており、たまに激しい痛みとなることもありました。

かかりつけ医で胃カメラを受けて異常がなく、機能性ディスペプシア(胃酸の分泌過多や粘膜の知覚過敏で痛みを感じる状態)と診断され薬で様子見となりましたが、薬が効かず度々痛みを繰り返し、昨日に激痛が起こったとのことで当院を受診されました。

 

【診察】

ご本人に詳しく話を聞くと、

  • 食後1-2時間してから痛むことが多い
  • 特に油物を食べた時は高頻度で起こる
  • 昨日も天ぷらを食べてしばらくしてから激痛が起こった

とのことで、胃というよりも胆石発作胆嚢炎の可能性が高いと考え腹部エコーを行いました。

 

【検査】

エコー検査では胆のうの壁が腫れて厚くなっている状態で胆嚢炎を起こしている状態でした。

胆のうの壁が7㎜大と著明に肥厚し白く見えています。(矢印部分)

胆のう頚部(胆のうの出口付近)には巨大な胆石を認め、胆石がはまり込んだことによって起こる胆石胆嚢炎と診断しました。

胆のうの出口部分に30㎜超の巨大な胆石を認めました(点線部)

【胆石胆のう炎とは?】

胆のうにできた結石が出口に詰まることで、胆のうが炎症を起こす病気です。

主な特徴
  • 食後2~3時間後に発作(みぞおち〜右上腹部の激痛)

  • 油ものを食べた後に起こりやすい

  • 繰り返すことがある

放置すると胆のう穿孔や敗血症といった重篤な合併症に進展することもあります【1】。

 

【治療・経過】

胆石胆のう炎は一過性の発作の場合もありますが、繰り返す場合や痛みが取れない場合は胆のうを摘出する手術を選択することが多く、今回も患者さんと相談し手術する方針とし、対応できる高次医療機関に紹介となりました。

手術は無事に終了し、その後は食後の痛みは出ることはなくなり、診察終了となりました。

 

院長からのコメント

胆石や胆嚢炎はみぞおちの痛みとして感じることもあり、「胃の痛み」と考えられ、胃内視鏡(胃カメラ)を受け異常なしと診断されてしまい、「機能性ディスペプシア」や「心因性」といった誤った診断を受けてしまうことも少なくありません。

「胃の痛み」があった場合には、胃内視鏡だけでなく腹部エコー行い胆のうや膵臓などの上腹部の臓器も併せてしっかりと確認することが重要です。

 

まとめ

  • 食後の激しいみぞおち痛みは「胆石胆のう炎」の可能性あり

  • 胃カメラだけでなく「腹部エコー」で胆のうや膵臓の確認が必要

  • 繰り返す場合は手術を検討

👉 当院ではWEB予約・電話予約を受け付けていますので、胆石や腹痛が気になる方は、ぜひ当院へご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

 

FAQ(よくある質問)

Q1:胆石は自然に治りますか?

A:小さい胆石は症状を出さず経過することもありますが、発作を繰り返す場合は手術が必要です。

Q2:胆石発作はどんな食べ物で起こりやすいですか?

A:油もの(揚げ物、肉の脂身など)や食べ過ぎで発症しやすいとされています。

Q3:胆石胆のう炎はどのくらいの入院が必要ですか?

A:腹腔鏡下胆のう摘出術の場合、多くは5~7日程度の入院で退院可能です【1】。

Q4:胆石があっても無症状なら治療は必要ですか?

A:無症状胆石は経過観察とすることが多いですが、発作を起こすリスクがあるため、定期的な検査が望まれます。

Q5:胆石胆のう炎は再発しますか?

A:胆のうを摘出すれば再発はしません。ただし、摘出前に保存的治療をした場合は再発する可能性があります。

Q6:胆石ができやすい体質や原因はありますか?

A:女性・肥満・脂質の多い食事・急激なダイエット・家族歴などがリスク因子とされています【2】。

 

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)

  • JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
  • 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
  • その先の十字路を越え、左手4軒目が当院です(迷ったら 03-5953-5903

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参考文献

  1. 日本消化器病学会. 胆石症診療ガイドライン 2021.

  2. Yokoe M, et al. Tokyo Guidelines 2018: management of acute cholecystitis. J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2018.

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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