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ピロリ菌陰性でも胃がんはゼロではない|無症状で見つかった見つけづらい早期胃がんの実例

[2026.04.30]

「ピロリ菌が陰性なら、胃がんの心配はほとんどない」と考えている方は少なくありません。

確かに、胃がんの大きな原因のひとつはピロリ菌感染であり、ピロリ菌に感染していない方では胃がんのリスクは低いと考えられています。

しかし、リスクが低いことと、胃がんが絶対に起こらないことは同じではありません。

今回ご紹介するのは、ピロリ菌陰性で自覚症状もなかった50代男性に、胃カメラで非常に見つけづらい早期胃がんが見つかった実例です。

病変は、通常の観察では周囲の胃粘膜にまぎれてしまうような淡い色調変化でしたが、丁寧な観察とNBIという画像強調観察、生検によって診断につながりました。

「症状がないから大丈夫」「ピロリ菌陰性だから胃カメラは不要」と判断せず、胃がんの早期発見には、胃の粘膜を直接観察する胃カメラが重要です【1】【2】。

💡本記事でお伝えしたいポイント

✅ ピロリ菌陰性でも、胃がんのリスクが完全にゼロになるわけではありません。

✅ 早期胃がんは、胃痛・胃もたれ・吐き気などの症状が出ないことがあります。

✅ ピロリ菌陰性胃がんは、胃粘膜がきれいに見えるため、病変が目立ちにくいことがあります。

✅ 通常観察だけでなく、NBIなどの画像強調観察や必要時の生検が診断の助けになります。

✅ 胃カメラを長期間受けていない方、家族に胃がんの方がいる方、健診で異常を指摘された方は一度ご相談ください。

 

▶池袋上田胃腸クリニックで鎮静剤による無痛胃カメラにも対応しています。

WEB予約・電話予約を受け付けていますのでぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

 

 

ピロリ菌陰性でも胃がんが見つかることはある?

ピロリ菌感染は胃がんの大きなリスク因子です。そのため、ピロリ菌に感染していない方では、胃がんのリスクは低いと考えられています【1】【3】。

ただし、「ピロリ菌陰性=胃がんが絶対に起こらない」という意味ではありません。実際に、ピロリ菌未感染と考えられる方でも胃がんが報告されています【3】。

また、血液検査などでピロリ菌陰性と判定されていても、過去に感染して自然に菌が消えた方や、検査条件によって陰性に見える方が含まれることもあります。

早期胃がんでABC分類の低リスク群とされた症例でも、詳しく調べると過去感染が関係している例が多いと報告されています【4】。

そのため、ピロリ菌検査だけで安心しすぎず、年齢、家族歴、胃の症状、過去の検査歴なども含めて、胃カメラの必要性を判断することが大切です。

症例|50代男性・ピロリ菌陰性胃がん

症状

他院での定期的な胃カメラ(内視鏡検査)を続けておられ、今回転居に伴い、当院での胃カメラをご希望され来院されました。

過去の検査では異常なし。ピロリ菌も陰性で、特に自覚症状もありませんでした。

 

【胃カメラ検査】

ピロリ菌陰性の50代男性で胃前庭部に淡い褪色域として見つかった早期胃がんの通常内視鏡画像

胃カメラを行ったところ、胃の前庭部と呼ばれる部位に周りと比べて色が白っぽく見える部分(青い矢印で囲まれた領域)を認め、

NBI観察によりピロリ菌陰性早期胃がんの褪色域が通常観察より分かりやすく確認できる内視鏡画像

NBIというモードに切り替えより詳細に観察し、同部を生検したところがん細胞が検出され、早期胃がんと診断しました。

ピロリ菌陰性胃がんは今回のように非常に分かりにくく、見落とされることもあり、検査時には通常の観察だけでなくモードを切り替えて病気を見つける精度を高めることも重要です。

【治療】

診断時点で早期胃がんであり、内視鏡治療が検討できる状態でした。

そのため、入院で内視鏡治療が可能な専門病院へご紹介し、治療を受けていただき、結果として、治癒切除となりました。

胃がんは、早期に発見できれば内視鏡治療で根治が可能です。【2】。

症状がなくても定期的に胃カメラを受けることが、早期発見・早期治療・完治につながります。

ピロリ菌陰性胃がんについて

 ピロリ菌陰性でも胃がんのリスクはある

胃がんのほとんどの原因はピロリ菌でありピロリ菌がいない人はほぼ胃がんにならないと言われていますが、実は今回のようにピロリ菌に未感染の方でもかなり確率は低いですが胃がんになることはあります。

 ピロリ菌陰性胃がんは発見が難しい?

多くの胃がんは、ピロリ菌感染による慢性的な胃炎や萎縮性胃炎を背景に発生します。

一方で、ピロリ菌陰性の方では下記の特徴があり、画像的に目立ちにくいため、非常に発見しにくく、診断には経験と注意が必要です。

  • ピロリ菌による萎縮性胃炎がないため逆に色調変化が見えづらい

  • 粘膜がきれいなため病変が背景に紛れてしまう

  • 小さく平坦な病変が多く、見逃されやすい

なぜ当院で発見できたの?

✅ 経験豊富な専門医による検査

✅ 胃粘膜の微細な変化も見逃さない最新内視鏡機器

✅ 必要に応じた生検の実施と迅速な対応体制

専門施設ならではの体制×専門医ならではの経験と丁寧な検査が発見につながりました

 

ピロリ菌陰性でも胃カメラを検討した方がよい方

この患者さんのように、無症状かつピロリ菌陰性でも胃がんが見つかるケースがあります。

ピロリ菌陰性であっても、以下に当てはまる方は一度胃カメラをご検討ください。

  • 胃カメラを2年以上受けていない
  • 胃痛、胃もたれ、吐き気、食欲不振が続く
  • 体重減少、貧血、黒い便がある
  • バリウム検査で異常を指摘された
  • 家族に胃がんの方がいる
  • 過去にピロリ菌を除菌したことがある
  • 以前の胃カメラで萎縮性胃炎、胃ポリープ、胃炎を指摘された
  • 「ピロリ菌陰性」と言われたが、胃の状態をしばらく確認していない

特に、胃がんは早期には症状が出ないこともあります。症状が出てからではなく、リスクや検査間隔をふまえて確認することが大切です。

当院では「鎮静剤あり」の苦しくない胃カメラが可能です

「胃カメラが苦手…」「以前辛かった…」という方もご安心ください。

当院では鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査を行っており、リラックスして検査を受けられます。

胃がんの早期発見は「内視鏡検査」が鍵です

胃がんは早期に発見できれば、内視鏡での切除で根治可能なケースも多くあります。

気になる症状がある方も、症状がなくても定期検査を希望される方も、お気軽にご相談ください。

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

当院の胃カメラの特徴
  • ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査

  • オリンパス製最新システム+高解像度スコープで小さな病変も早期発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要
 
関連ページ

よくある質問FAQ

Q. ピロリ菌陰性でも胃がんになることはありますか?

A. はい、あります。ピロリ菌感染は胃がんの大きなリスク因子ですが、ピロリ菌陰性だから胃がんのリスクが完全にゼロになるわけではありません。頻度は高くありませんが、ピロリ菌未感染と考えられる方でも胃がんが報告されています【3】。

 

Q. ピロリ菌陰性なら胃カメラを受けなくてもよいですか?

A. ピロリ菌陰性の方は胃がんリスクが低い傾向にありますが、胃カメラが不要とは限りません。年齢、家族歴、胃の症状、バリウム検査異常、過去の胃カメラ歴などを含めて判断することが大切です。

 

Q. 症状がなくても胃がんが見つかることはありますか?

A. はい、あります。早期胃がんは、胃痛、胃もたれ、吐き気、食欲不振などの症状が出ないことがあります。今回の症例でも、患者さんに自覚症状はありませんでした。

 

Q. ピロリ菌陰性胃がんはなぜ見つけづらいのですか?

A. ピロリ菌陰性の方では、胃粘膜が比較的きれいに見えることがあり、小さく平坦な病変や淡い色調変化が周囲にまぎれてしまうことがあります。そのため、通常観察だけでなく、NBIなどの画像強調観察や必要時の生検が重要になります【1】。

 

Q. NBIとは何ですか?

A. NBIとは、内視鏡の観察モードのひとつで、粘膜表面や血管の変化を見やすくするための画像強調観察です。通常の白色光では分かりにくい早期胃がんの範囲や質的診断の補助に役立つことがあります【1】。

 

Q. 胃カメラで怪しい部分があった場合、必ず生検しますか?

A. 医師が必要と判断した場合には、生検といって小さな組織を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認します。早期胃がんの診断では、内視鏡所見と病理検査を組み合わせて判断することが重要です【1】。

 

Q. 早期胃がんで見つかると内視鏡治療で治せますか?

A. すべての早期胃がんが内視鏡治療の対象になるわけではありませんが、がんの深さ、大きさ、組織型、潰瘍の有無などの条件を満たす場合は、内視鏡治療で根治を目指せることがあります【2】。

 

Q. 胃カメラはどのくらいの間隔で受けるべきですか?

A. 適切な間隔は、年齢、症状、ピロリ菌感染歴、萎縮性胃炎の有無、家族歴、過去の検査結果によって異なります。胃カメラを長期間受けていない方や、胃がんリスクが気になる方は、医師に相談して検査間隔を決めることをおすすめします。

 

Q. 胃カメラが苦手でも検査を受けられますか?

A. はい。当院では、鎮静剤を使用した苦痛に配慮した胃カメラに対応しています。以前の検査がつらかった方、嘔吐反射が強い方、検査が不安な方もご相談ください。詳しくは胃カメラ検査のページをご覧ください。

 

Q. 池袋で胃がんが心配な場合、どこに相談すればよいですか?

A. 胃の症状が続く方、胃カメラをしばらく受けていない方、ピロリ菌陰性でも胃がんが心配な方は、消化器内科で相談することをおすすめします。池袋上田胃腸クリニックでは、胃カメラによる胃がん・早期胃がんの確認に対応しています。

 

まとめ

  • ピロリ菌陰性でも胃がんは発生する(全体の1〜2%、年間約2,000人)

  • 陰性胃がんは 小さく・平坦・色調変化が分かりにくい ため発見困難

  • 最新内視鏡機器+専門医の経験で発見率が向上

  • 無症状でも定期的な胃カメラが大切

 

池袋上田胃腸クリニックでは、鎮静剤による無痛胃カメラにも対応しております

是非ご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

 

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

参考文献

  1. Yao K, Uedo N, Kamada T, et al. Guidelines for endoscopic diagnosis of early gastric cancer. Digestive Endoscopy. 2020;32:663-698.
  2. Japanese Gastric Cancer Association. Japanese gastric cancer treatment guidelines 2025 (7th edition). Gastric Cancer. 2026;29:271-299.
  3. Matsuo T, Ito M, Takata S, Tanaka S, Yoshihara M, Chayama K. Low prevalence of Helicobacter pylori-negative gastric cancer among Japanese. Helicobacter. 2011;16:415-419.
  4. Miura K, Okada H, Kouno Y, et al. Actual Status of Involvement of Helicobacter pylori Infection That Developed Gastric Cancer from Group A of ABC(D) Stratification. Digestion. 2016;94(1):17-23.
  5. Uemura N, Okamoto S, Yamamoto S, et al. Helicobacter pylori infection and the development of gastric cancer. New England Journal of Medicine. 2001;345(11):784-789.

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