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実際の治療例 【非常にわかりづらい逆流性食道炎】

[2025.03.11]

「朝起きると吐き気がする」「えづきが続いてつらい」——

このような症状で病院を受診しても「異常なし」と言われてしまい、原因不明のままお困りの方はいませんか?

今回は、他院での胃カメラでは異常が見つからなかった30代男性が、当院で【逆流性食道炎】と診断・治療された実際の症例をご紹介します。

 

30代 男性 起床時のえづき・吐き気

【症状】

3週間前くらいから起床時に胃の気持ち悪い感じえづき吐き気があり、近くのクリニックで胃カメラを受けましたが異常なしと診断され、

吐き気止めの胃薬を出されて様子見となりました。

ただ、その後も症状の改善なく当院を受診されました。

【診察】

起床時の症状とのことで逆流性食道炎の可能性を考えました。

逆流性食道炎は「食後の胸やけ」のイメージが強いですが、実際には早朝・起床時にも症状が出ることがあります。

このことをご説明したところ、患者様から「もう一度胃カメラでしっかり診てほしい」とのご希望がありました。

【胃カメラ】

胃カメラでは非常に分かりにくいのですが胃と食道のつなぎ目部分に炎症を認め、逆流性食道炎の診断としました。

炎症部分が視認しづらいため前医では見落とされていたと考えられます。

実際の内視鏡画像です。非常に分かりにくいのですが、胃と食道のつなぎ目に炎症(黄色部分)を認め、GradeAの逆流性食道炎と診断しました。

NBIモードに変えて観察すると、炎症部分と正常部分とのコントラストが上がりより視認しやすくなります。わかりにくい場合はこのようにモードを変えて観察することで正確な診断を行うことが可能になります。

【治療】

逆流性食道炎は、胃酸の分泌過多胃や食道の動きの低下により胃酸が胃から食道に逆流し、胃と食道のつなぎ目の部分に炎症が起きている状態です。

胸やけげっぷや今回のように胃の気持ち悪い感じえづき吐き気など様々な症状を引き起こします。

特に胃酸の分泌が多くなる食後夜間就寝時に症状が起こりやすくなります。

胃カメラで診断をつけることが多いのですが、炎症の状態によっては今回のように見落とされてしまうこともあり、症状がある場合は専門施設での検査が望ましいと考えます。

 

逆流性食道炎の治療は

  1. 胃酸の分泌過多を抑える制酸薬
  2. 胃の動きを改善し胃酸の流れをよくする機能改善薬
  3. 逆流性食道炎を引き起こす生活習慣の改善

を軸に行っていきます。

 

前医では吐き気止めの胃薬が処方されていましたが、嘔気自体が逆流性食道炎による症状なので逆流性食道炎に適した制酸剤の胃薬への切り替えを行い、

併せて胃の動きを改善する漢方の処方を行いました。

胃薬はどれも同じわけではなく効果に差があるため、胃カメラで正確な診断をつけ、状態に合わせた適切な薬を選択することが重要です。

 

また、今回は逆流性食道炎を引き起こしやすい生活習慣として

  • 毎日の飲酒
  • 食べてから就寝までの時間が短い

がありました。

アルコール摂取をすると食道運動機能が低下してしまい食道の内圧が下がり、逆流し易くなり、

また食べてから寝るまでの時間が短いと就寝中に逆流が起こりやすくなります。

対応として

  1. 休肝日を作ること、寝酒をしないこと
  2. 食べてから就寝まではなるべく2時間以上あけること

などにも取り組んでいただきました。

【経過】

投薬開始後、4日ほどで起床時の症状が感じにくくなり、10日ほどで症状は消失し一旦薬は終了としました。

このように逆流性食道炎は、

  • 正確に胃カメラで診断をつけること
  • 適切な投薬を行うこと

が重要です。

症状でお悩みの方はお力になれますので当院へご相談ください!

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

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文責:神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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