実際の治療例【「痔だと思って放置していたら…」血便の裏に隠れていた潰瘍性大腸炎】
血便が続く場合は単なる「痔」ではないことも
「便に血が混じる=痔」と考える方は少なくありません。
しかし実際には、腸の炎症や腫瘍など別の病気が原因で血便が続くケースもあります。
ここでは、当院を受診された20代女性の治療例をご紹介します。
20代女性 血便が続く
【症状】
8か月ほど前から時々便に赤い血が混じるような血便があり、近くの肛門科を受診。
「痔」と診断され薬を出されて様子をみていましたが、改善なく度々血便を繰り返す状況が続き、
ここ最近、血便の頻度が増え、粘液も交じってきたため不安になり当院を受診されました。
【診察】
血便に加え、軟便や粘液のような便だったりと便通異常を伴っている状態でとのことで、
「痔」というよりも、「何らかの腸炎」を考えました。(「痔」の場合は便通異常は伴わないことが多いです。)
【検査】
食事を摂らずに来院されたので、当日すぐに腹部エコーを行い状態を確認しました。
エコー検査ではS状結腸に腸管の炎症像を認め、経過と合わせて「潰瘍性大腸炎」という病気を疑いました。
状態を説明し、大腸内視鏡(大腸カメラ)を行いました。

内視鏡の所見と病理検査結果から「潰瘍性大腸炎」の確定診断となりました。
【治療】
潰瘍性大腸炎は約80%の患者さんが、5-ASA製剤という内服薬で症状が落ち着くため、まず同薬の治療を開始しました。
【経過】
1週間ほどで血便はなくなり、粘液のような便も2週間ほどで消失しました。
ただ、便の形は軟便傾向がつづいている状態だったため、腹部エコーで状態を評価したところ、炎症像は軽減していたものの残存しており、
内服薬に加えスプレー式の注腸整剤を併用したところ、2週間ほどで便の普通便にもどりました。
その後注腸製剤は中止し、内服のみで緩解維持療法を続けています。
潰瘍性大腸炎は緩解状態(症状が消失した状態)になった後も、再燃を起こしやすい病気のため基本的には内服製剤などを続け緩解状態を維持していくことが大切になります。
【院長からのコメント】
血便が続くと「痔だろう」と思い込んでしまう方が多いですが、潰瘍性大腸炎や大腸がんなど別の病気が隠れていることもあります。
特に若い方でも潰瘍性大腸炎は珍しくありません。血便が繰り返す場合は自己判断せず、一度大腸内視鏡で確認することをおすすめします。
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
当院の大腸カメラの特徴
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鎮静剤や独自の低痛挿入法による苦しくない内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
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土日対応、事前診察は原則不要
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医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。
初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。
アクセス
〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10
上田胃腸クリニック
JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。
(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)
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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
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