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実際の治療例 【発見しづらい扁平な大腸ポリープ】

[2024.12.15]

「半年前に大腸内視鏡で異常なしだったのに、今回の便潜血で再検査って必要なの?」

そう疑問に思われたことはありませんか?

今回ご紹介するのは、半年前に異常なしと言われていたにもかかわらず、便潜血検査で陽性となり、当院で精密検査を受けた結果「発見しづらい扁平型の大腸ポリープ(鋸歯状腺腫)」が見つかった実際の症例です。

ポリープの種類によっては、内視鏡検査でも見落とされることがあります。

だからこそ「陽性が出たら再検査」がとても重要なのです。

40代男性 便潜血検査陽性

【症状】

半年ほど前に人間ドックで大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受け「異常なし」とのことでしたが、区の大腸がん検診の便潜血検査で陽性反応が出たとのことで来院されました。

【診察】

便潜血検査陽性の方には大腸がんのリスクがある状態ですが、半年前に大腸内視鏡を受けており見落としがなければガンの可能性は低いと考えられました。

ただ、ご本人が見落としのご心配をされており、また便潜血検査の陽性反応の原因も気になるとのことであり、当院で再度大腸内視鏡を行うことにしました。

【内視鏡検査】

 

 

大腸内視鏡検査を行うと深部大腸にに15㎜大の扁平なポリープを認めました

青矢印で囲まれた領域がポリープです。丈が低く粘膜の色調も周囲と同調で、粘液の付着もあるため視認しづらく見落とされることも少なくありません。

空気量を調整したり、粘液の付着をとったりと丁寧な観察をすることでポリープの輪郭が浮き出てきます。

NBIモードに変えて色調を変えることでさらにポリープを視認しやすくなります。

このタイプのポリープは鋸歯状腺腫と呼ばれるタイプで、

・扁平である
・色が周囲と同調する
・粘液に覆われている

といった特徴から、通常の視野では認識しづらく専門的な技術と観察が求められ、見逃されやすいポリープです。

大腸ポリープが短期間でいきなり出来るということはまずなく、今回のポリープも半年でいきなりできたのではなく、前医で見逃されていたと考えられます。

【治療】

内視鏡では良性の診断であり、内視鏡で切除し治癒切除となりました。

【鋸歯状腺腫を見逃さない取り組み】

今回のように鋸歯状腺腫は見逃されやすく、定期的に大腸内視鏡を受けていたにも関わらず大腸がんになったなどどいうお話もしばしば伺います。

当院ではこのような見逃しを減らすため、丁寧な観察を行うのはもちろんのこと、内視鏡の設備も最新のものをそろえ、襞に隠れているものを見つけるためのフードの装着など「見つけづらいポリープ」対策を行っております。

【便潜血検査について】

便潜血検査陽性の方に大腸内視鏡を行ってみると3%程度の方に大腸がんが見つかるとのデータがあり、便潜血陽性反応後に大腸内視鏡を施行しなかった方は施行した方に比べ、直腸ガン・大腸ガンによる死亡率が2倍以上になったとの報告(※1)もあり、便潜血陽性の方は自覚症状がなくても大腸内視鏡を受けることが大切です。

大腸内視鏡と聞くと、「痛い」「苦しい」といったイメージを持たれている方もおられると思いますが、当院は鎮静剤やスコープの調整などの様々な工夫で苦しくない無痛状態で大腸内視鏡をお受けいただけます。

便潜血陽性の方、大腸ポリープ・大腸がんが不安な方はお気軽にご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。

初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

※1 参考文献;Zorzi M et al Gut 2022;71(3):561-567

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