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実際の治療例 【発作のような胃の激痛で胃痙攣と言われた】

[2025.02.19]

胃の発作的な痛み…本当に「ただの胃痙攣」?

「食事してしばらくして、急に胃がギュと締め付けられるように痛んだ」

「夜中に痛みで眠れず、救急に行ったら胃痙攣と言われた」

このような強い胃の痛み、本当に「胃痙攣」でしょうか?

今回は、実際に当院に来院された患者さんの症例を通して、症状に対しての適切な検査と診断の重要性をお伝えします。

症例紹介|40代男性「食後しばらくしてからのみぞおちの激痛」

【症状】

昨晩に胃の激痛があり救急外来を受診。

「胃痙攣」と言われ一旦投薬で帰宅となりましたが、朝になっても痛みが続くとのことで当院を受診されました。

 

【診察】

以前にも同様の発作様の胃の激痛を数回起こしており、

・いずれも食後2時間位してからの痛み

・昨日も夕食に唐揚げを食べてしばらくしてからの激痛

だったとのことで、胃というよりも胆石発作胆嚢炎の可能性が高いと考え腹部エコーを行いました。

 

【検査】

エコー検査では胆のうが腫大し壁が腫れて厚くなっている状態で胆嚢炎を起こしている状態でした。

池袋上田胃腸クリニックで診断した胆石胆のう炎のエコー画像

実際のエコー画像です。胆のうの短径が50㎜大と腫大し(青矢印)、壁が3㎜大と肥厚し(赤矢印)白く見えています。

胆のう頚部(胆のうの出口付近)には胆石を認め、胆石がはまり込んだことによって起こる胆石胆嚢炎と診断しました。

池袋上田胃腸クリニックで診断した胆石胆のう炎のエコー画像

胆のうの出口部分に11㎜大の胆石がはまり込んでいる状態でした。(黄色円部分)

 

【胆石症とは?】

胆石胆のう炎は胆のう内に出来た胆石が大きくなり、詰まってしまうことで発症する炎症で、食後2-3時間してからみぞおち~右上腹部の激痛で発症します。

一過性の発作の場合もありますが、繰り返す場合や痛みが取れない場合は胆のうを摘出する手術を選択することが多く、今回も繰り返していることから患者さんと相談し手術する方針としました。

 
【治療・経過】

入院しての治療となるため対応できる高次医療機関に紹介となり、手術は無事に終了。

その後は食後の痛みは出ることはなくなり、診察終了となりました。

院長からのコメント

胆石胆のう炎は、みぞおちの痛み=胃痛と誤解され、胃カメラのみで「異常なし」とされてしまったり、胃痙攣や胃炎といった誤った診断を受けてしまうことも少なくありません。

実際今回のように胆のう炎を起こしていたり、あるいは膵臓の疾患が隠れていることもありえるため、「胃の痛み」があった場合には、胃カメラだけでなく腹部エコー行い、胆のうなどの上腹部の臓器も併せてしっかりと確認し適切な診断をすることが重要です。

まとめ

  • 食後の激しいみぞおち痛みは「胆石胆のう炎」の可能性あり

  • 胃カメラだけでなく「腹部エコー」で胆のうや膵臓の確認が必要

  • 繰り返す場合は手術を検討

👉 当院ではWEB予約・電話予約を受け付けていますので、胆石や腹痛が気になる方は、ぜひ当院へご相談ください。

WEB予約はこちらから

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

 FAQ(よくある質問)

Q1:胆石は自然に治りますか?

A:小さい胆石は症状を出さず経過することもありますが、発作を繰り返す場合は手術が必要です。

Q2:胆石発作はどんな食べ物で起こりやすいですか?

A:油もの(揚げ物、肉の脂身、卵黄など)や食べ過ぎで発症しやすいとされています。

Q3:胆石胆のう炎は内視鏡で治せますか?

A:胆のう摘出は外科手術が基本で、胃カメラのような内視鏡治療は行いません。

 Q4:胆石があっても症状がなければ放置していいですか?

A:無症状の胆石は経過観察で済む場合もありますが、発作を起こすリスクがあるため、定期的なエコー検査でのフォローが推奨されます【1】。

Q5:胆石胆のう炎はどのくらいの頻度で起こりますか?

A:胆石保有者のうち約20〜30%が一生のうちに症状を経験するといわれています【2】。

Q6:胆石発作の痛みはどれくらい続きますか?

A:数十分〜数時間で一旦落ち着く場合もありますが、炎症を伴うと持続的な痛みとなり、緊急治療が必要になることもあります。

Q7:胆石胆のう炎は再発しますか?

A:胆のうを摘出すれば再発はありませんが、手術をせずに経過観察している場合は繰り返すことがあります。

Q8:胆石胆のう炎の診断には何の検査が有効ですか?

A:腹部エコーが最も有効で、胆石の有無や胆のう壁の炎症所見を確認できます。血液検査では炎症反応(CRP・白血球数)の上昇も参考になります。

Q9:胆石胆のう炎は命に関わりますか?

A:重症化すると胆のう穿孔や敗血症を起こし命に関わることもあります。そのため、強い痛みや発熱を伴う場合は早急に受診してください。

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、初めての方や不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

関連ページ

参考文献

  1. 日本消化器病学会. 胆石症診療ガイドライン 2021.

  2. Yokoe M, et al. Tokyo Guidelines 2018: management of acute cholecystitis. J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2018.

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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