実際の治療例 【母親が大腸がんを指摘されて心配になった】
当院や本院を受診された患者さんの実際の治療経過です。
「3か月前に大腸カメラを受けて異常なしだったけど…母ががんとわかって、不安になってしまって」
そんな不安を抱えて、当院を訪れる方は少なくありません。
ご家族に大腸がんの既往があると、健康診断だけでは不安が解消されないこともあります。
今回はそんな不安を抱え、当院を受診され病変が見つかった方の実際の診療例をご紹介します。
30代 女性 母親が大腸がんと診断され自分も大腸がんが心配になった
【症状】
30代の女性患者さんが、「母親が大腸がんと診断されて、自分も不安になった」と当院を受診されました。
実はこの方、3か月前の人間ドックで大腸カメラ(大腸内視鏡)を受け「異常なし」とされていましたが、
ご自身の強い希望で胃腸の専門施設で大腸カメラの再検査をしたいとのことで当院を受診されました。
【診察】
大腸がんは家族歴(とくに直系親族)があると、発症リスクが高くなるとされています。
「検査では異常なしだったけれど、心配だから専門の医療機関でもう一度しっかり調べたい」
実はドックなどでは見落としやすい病変も存在し、ご本人の希望に沿って大腸カメラの再検査を行いました。
【大腸カメラ】
大腸内視鏡を行うと深部大腸に扁平な大腸ポリープを認めました。

大腸の一番奥に扁平なポリープ(黄色矢印部分)を認めました。

周囲と同色調で丈が低く、非常にわかりづらいタイプのポリープです。
NBIというモードに変更し拡大観察の上、内視鏡的に切除可能であることを確認して、そのまま内視鏡切除をしました。

NBIモードではガン化を示唆する所見はなく、良性と判断しその場で内視鏡切除を行いました。
その後も出血などの合併症なく、切除後の病理検査結果では細胞の異型を伴っていたもののガン化はしておらず、治療は終了となりました。
【今回のポリープについて】
大腸ポリープの中での今回のように扁平なタイプを鋸歯状病変と呼びます。
このタイプのポリープは多発しやすくかつ扁平なため見つけづらいという嫌な特徴があり、内視鏡専門施設でないと気づかれずにスルーされてしまうこともあります。
(今回も3か月の間に発生したものではなく、人間ドックの時にはすでに存在していたと考えられ、残念ながら見落とされていた状態でした。)
当院ではこのような見逃しを減らすため、丁寧な観察を行うのはもちろんのこと、内視鏡の設備も最新のものをそろえ、襞に隠れているものを見つけるためのフードの装着など「見つけづらいポリープ」対策を行っております。
また大腸がんは家族歴が発生のリスク因子と言われ、直系親族に既往がある場合には要注意です。
大腸がんはまずポリープが出来て成長してガン化するというパターンがほとんどのため、ポリープを見つけて切除することが予防にとっては大切です。
大腸内視鏡と聞くと、「痛い」「苦しい」といったイメージを持たれている方もおられると思いますが、当院は鎮静剤やスコープの調整などの様々な工夫で苦しくない無痛状態で大腸内視鏡をお受けいただけます。
今回は家族歴があり、かつ鋸歯状病変という状況でしたので、今後も定期的に大腸カメラを行い状態をチェックしていくこととしています。
大腸がんやポリープについて気になる方・ご不安な方はお力になれますのでご相談ください!
お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。
アクセス
〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10
上田胃腸クリニック
JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。
(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
■関連ページ■
