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実際の治療例 【血便なし・症状なしでも要注意!健康診断の貧血で発覚した大腸がん】

[2025.02.14]

健康診断で「軽い貧血」と言われても、体調に変化がなければつい放置しがちです。

しかし、貧血は時に「消化管からの出血」や「大腸がん」のサインであることもあります。

今回ご紹介するのは、自覚症状が全くなかった50代男性が、健康診断をきっかけに受けた内視鏡検査で進行大腸がんが見つかった症例です。

早期発見・治療につながった経緯と、なぜ無症状でも精密検査が必要なのかをお伝えします。

 

50代 男性 健康診断で貧血を指摘

【症状】

特に自覚症状はありませんでしたが、健康診断で軽度の貧血を指摘され来院されました。

【診察・検査】

貧血は出血や造血異常・腎機能異常などの様々な原因で起こりますが、割合としては出血によるものが多く

その中でも消化管出血(胃や大腸からの出血)の頻度が高いため、上下部内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を行い状態を確認してみることとしました。

上部内視鏡検査(胃カメラ)

食道・胃・十二指腸に出血を来す異常はありませんでした。

大腸内視鏡(大腸カメラ)

上行結腸に35㎜大の出血を伴う腫瘍を認め(青矢印部分)、貧血の原因と考えました。

生検を行いガン細胞が認められ、大腸がんの診断となりました。

 

【経過】

進行大腸がんのため内視鏡治療の適応はなく手術による治療となりましたが、幸いにも転移はなく根治することができました。

 

【院長からのコメント】

貧血は

  • 小球性貧血
  • 正球性貧血
  • 大球性貧血

とタイプがあり、それぞれ原因が異なります。

今回は小球性貧血の状態で、原因は出血によるもが最多です。

食道や胃・十二指腸などからの出血の場合は吐血黒色便が出たり、

大腸からの出血の場合は血便が出る場合もありますが、

少量の出血の場合は自覚症状が全くない場合もあります。

少量の出血でも慢性的に続くことでジワジワと貧血が進行し、それが今回のように病気を見つけるサインになることもあります。

放置するとガン自体が進行し治すのが困難になったり、貧血の進行により心臓に負担がかっかたりと命に関わることになるため、

ちょっとした貧血であってもきちんと検査を受けて原因を確認することが重要です

お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

【まとめ】軽い貧血でも油断は禁物

  • 少量の出血は便や体調の変化として現れないことがあります

  • 健康診断の数値異常は、症状がなくても原因を確認することが重要

  • 放置するとがんが進行し、治療の難易度やリスクが上がります

「軽い貧血だから大丈夫」とは限りません。

当院では胃カメラ・大腸カメラの同日検査も可能です。

症状がなくても、検査でしか見つからない病気があります。

📅 ご予約はこちら

よくある質問FAQ

Q1. 健康診断で「軽い貧血」と言われたら必ず検査が必要ですか?

A. 必ずしも大腸がんではありませんが、消化管出血が隠れていることがあるため、胃カメラ・大腸カメラの精密検査を推奨します。

Q2. 貧血で大腸がんが見つかることは多いのですか?

A. 鉄欠乏性貧血の約10~15%で消化管出血が原因とされ、その中に大腸がんが含まれます【国立がん研究センター】。

Q3. 無症状でも大腸カメラを受けるべきですか?

A. はい。大腸がんは早期では症状が出にくいため、貧血や便潜血陽性がきっかけで発見されるケースが多くあります。

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。

初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

■関連ページ■

参考文献

  1. 日本消化器病学会. 鉄欠乏性貧血の診療ガイドライン 2020. 日本消化器病学会雑誌. 2020;117(12):1001-1055.

  2. 国立がん研究センターがん情報サービス. 大腸がんの基礎知識. https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/ (最終アクセス: 2025年9月1日)

  3. Killip S, Bennett JM, Chambers MD. Iron Deficiency Anemia. Am Fam Physician. 2007;75(5):671-678.

  4. Rockey DC, Cello JP. Evaluation of the Gastrointestinal Tract in Patients with Iron-Deficiency Anemia. N Engl J Med. 1993;329:1691-1695.

  5. Goddard AF, James MW, McIntyre AS, Scott BB; British Society of Gastroenterology. Guidelines for the management of iron deficiency anaemia. Gut. 2011;60(10):1309-1316.

  6. Sung JJ, Lau JY, Goh KL, Leung WK. Increasing incidence of colorectal cancer in Asia: implications for screening. Lancet Oncol. 2005;6(11):871-876.

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