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バリウム検査で胃ポリープを指摘された方へ|胃カメラで確認すべき理由と実際の症例

[2025.07.04]

健康診断や人間ドックのバリウム検査で「胃にポリープがあります」「胃ポリープ疑いです」と言われると、

「がんなのではないか」「すぐに治療が必要なのか」と不安になる方も多いと思います。

ただし、バリウム検査で胃ポリープを指摘された場合でも、それが本当にポリープなのか、良性なのか、悪性の可能性があるのかは、バリウム検査だけでは正確に判断できません。

胃の中の泡やひだがポリープのように見えることもありますし、反対に小さな病変が隠れていることもあります。

今回ご紹介するのは、検診のバリウム検査で胃ポリープを指摘され、当院で胃カメラを行った結果、胃底腺ポリープと診断された50代男性の実際の症例です。

胃底腺ポリープは多くの場合、良性で経過観察となりますが、似た見た目の病変の中に胃腺腫や早期胃がんが隠れることもあるため、胃カメラで直接確認することが大切です【1】【2】。

バリウム検査でポリープを指摘された方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

 

💡本記事でお伝えしたいポイント

✅ バリウム検査で胃ポリープを指摘されても、良性・悪性の判断はバリウムだけではできません。

✅ 胃の泡やひだがポリープのように見えることもあり、実際にはポリープがない場合もあります。

✅ 一方で、胃ポリープのように見える早期胃がんや胃腺腫が隠れていることもあります。

✅ 胃底腺ポリープは多くの場合良性ですが、形・色調・大きさによっては生検が必要です。

✅ 検診で胃ポリープを指摘された方は、放置せず胃カメラで精密検査を受けることをおすすめします。

 

池袋上田胃腸クリニックでは、検診のバリウム検査で胃ポリープ・胃の隆起性病変・胃の異常を指摘された方に対して、胃カメラによる精密検査を行っています。

鎮静剤を使用した無痛胃カメラにも対応していますので、検査が不安な方もご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

バリウム検査で胃ポリープを指摘される主な原因

バリウム検査で「胃ポリープ」と言われた場合、実際にはいくつかの可能性があります。 すべてが危険な病気というわけではありませんが、画像だけでは判断が難しいため、胃カメラで直接観察することが重要です。

  • 本当に胃ポリープがある
  • 胃の中の泡や粘液がポリープのように見えている
  • 胃のひだや凹凸がポリープのように写っている
  • 胃底腺ポリープがある
  • 過形成性ポリープがある
  • 胃腺腫など前がん病変の可能性がある
  • 早期胃がんがポリープ状に見えている

特に大切なのは、「バリウム検査で胃ポリープと言われた=必ず良性」とは言い切れない点です。 胃カメラでは、ポリープの色、表面の構造、血管の見え方、大きさ、周囲の胃粘膜の状態を確認し、必要に応じて生検を行うことができます【1】【2】。

関連ページ

バリウム検査で胃ポリープや胃の異常を指摘された方は、精密検査として胃カメラを検討することが大切です。 詳しくは、当院の胃カメラ検査についてもご覧ください。

 

そもそも「胃ポリープ」とは?

胃ポリープとは、胃の粘膜の一部が盛り上がって見える病変の総称です。 「ポリープ」という言葉だけでは、良性か悪性か、治療が必要かどうかまでは判断できません。

胃ポリープにはいくつかの種類があり、代表的なものとして胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、胃腺腫などがあります。 また、早期胃がんがポリープ状に見えることもあります。 そのため、胃カメラで病変を直接観察し、必要に応じて組織検査を行うことが大切です【1】【2】。

種類 特徴 対応
胃底腺ポリープ ピロリ菌陰性の方に見られることが多く、多くは良性です。 形・大きさ・数を確認し、必要に応じて経過観察します。
過形成性ポリープ ピロリ菌感染や慢性胃炎と関連することがあります。 大きさ、出血、形によって生検や切除を検討します。
胃腺腫 前がん病変として扱われることがあります。 生検や内視鏡治療を検討します。
胃がん 早期胃がんがポリープ状に見えることがあります。 精密検査を行い、病変に応じて治療方針を決めます。

 

胃底腺ポリープとは?今回の症例につながるポイント

胃底腺ポリープは、胃の上部から体部にかけて見つかることが多いポリープです。 ピロリ菌に感染していない胃に見られることが多く、表面がなめらかで、周囲の胃粘膜と似た色調をしていることがあります。

多くの場合は良性で、すぐに切除が必要になることは多くありません。 ただし、見た目だけで完全に判断できない場合や、形が不整な場合、大きい場合、色調が不自然な場合には、生検を行って組織を確認することがあります【1】【2】。

 

症例|50代男性「検診のバリウムで胃にポリープを指摘された」

【症状】

特に自覚症状はありませんでしたが、検診で受けたバリウム検査で胃にポリープを指摘され来院されました。

 

【診察】

診察では、まず検診結果を確認し、バリウム検査で指摘された部位や所見を確認しました。 バリウム検査で胃ポリープと指摘された場合、次のような病変を鑑別する必要があります。

  • 胃底腺ポリープ
  • 過形成性ポリープ
  • 胃腺腫
  • 早期胃がん
  • 胃の泡や粘液による見かけ上の異常
  • 胃のひだや粘膜の凹凸

バリウム検査は胃全体の形や大きな異常を確認する検査として有用ですが、病変の表面構造や色調、微細な血管の変化を詳しく見るには胃カメラが必要です。

 

【胃カメラ】

実際の状態を確認するため、胃カメラ(胃内視鏡検査)を行いました。

バリウム検査で胃ポリープを指摘された50代男性の胃カメラで、複数の胃底腺ポリープを認めた内視鏡画像

胃カメラを行うと、胃の中にポリープを複数認め、ポリープの色調や形・構造を観察し、ピロリ菌がいない人に出来る胃底腺ポリープと診断しました。

 

【経過】

胃底腺ポリープはガン化のリスクがほとんどないと言われており、切除の必要性はなく、定期的に胃カメラで状態を見ていく方針として一旦終了となりました。

ただし、胃底腺ポリープに見える病変でも、まれに腺腫や早期胃がんなど別の病変が隠れていることがあります。

また、過形成性ポリープではピロリ菌感染や慢性胃炎が背景にあることもあり、大きさや出血の有無によって対応が変わります【1】【4】。

そのため、バリウム検査で胃ポリープを指摘された場合には、「良性そうだから大丈夫」と自己判断せず、胃カメラで確認することが大切です。

 

バリウム検査で胃ポリープを指摘された時の受診目安

次のような場合は、胃カメラによる精密検査をおすすめします。

  • バリウム検査で胃ポリープを指摘された
  • 胃の隆起性病変、胃粘膜不整、胃の変形などを指摘された
  • 要精密検査、要再検査と書かれていた
  • 過去にピロリ菌感染を指摘されたことがある
  • ピロリ菌除菌後だが、定期的な胃カメラを受けていない
  • 胃がんの家族歴がある
  • 胃痛、胃もたれ、吐き気、食欲不振が続いている
  • 黒い便、貧血、体重減少がある
  • 前回の胃カメラから数年以上経過している
  • 検診結果が不安で、きちんと確認したい

院長コメント

バリウム検査で胃ポリープを指摘された方から、「これはがんですか?」「胃カメラは本当に必要ですか?」というご相談をよくいただきます。

実際には、胃底腺ポリープのように多くが良性で、経過観察でよい病変もあります。 一方で、バリウム検査だけでは、ポリープの表面構造や色調、周囲の粘膜の状態までは十分に判断できません。 そのため、胃カメラで直接確認し、必要に応じて生検を行うことが重要です。

検診で異常を指摘された時点では不安が強いと思いますが、胃カメラで確認することで「経過観察でよいものなのか」「治療が必要な病変なのか」を整理できます。 胃ポリープを指摘された方は、放置せず一度ご相談ください。

胃ポリープを指摘された方へ

検診結果で「胃ポリープ」「胃の隆起性病変」「要精密検査」と記載されていた場合、まずは胃カメラで確認することが大切です。

当院では、鎮静剤を使用した眠ったまま受けられる無痛胃カメラにも対応しています。

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

当院の胃カメラの特徴
  • ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査

  • オリンパス製最新システム+高解像度スコープで小さな病変も早期発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

 

よくある質問FAQ

Q. バリウム検査で胃ポリープを指摘されたら、胃カメラは必要ですか?

A. はい、胃カメラでの確認をおすすめします。バリウム検査だけでは、ポリープが本当にあるか、良性か悪性か、治療が必要かまでは判断できません。胃カメラでは胃の中を直接観察でき、必要に応じて生検も行えます。

 

Q. バリウム検査だけで胃ポリープが良性か悪性か分かりますか?

A. バリウム検査だけで良性・悪性を確定することはできません。胃の形や凹凸は分かりますが、表面の細かい構造や色調、血管の変化までは分かりにくいため、胃カメラで確認する必要があります。

 

Q. 胃底腺ポリープはがんになりますか?

A. 胃底腺ポリープは多くの場合、良性でがん化のリスクは低いとされています。ただし、形が不整な場合、大きい場合、色調が不自然な場合などは、腺腫や別の病変との鑑別が必要になるため、胃カメラでの観察が大切です。

 

Q. 過形成性ポリープとは何ですか?

A. 過形成性ポリープは、胃の粘膜の炎症を背景にできることがあるポリープです。ピロリ菌感染や慢性胃炎と関連することがあり、大きさや出血の有無、形によっては生検や切除を検討することがあります。

 

Q. 胃ポリープと胃がんは見分けられますか?

A. 胃カメラで色調、表面構造、血管の見え方、周囲の胃粘膜の状態を観察することで、ある程度見分けることができます。ただし、見た目だけでは判断が難しい場合もあり、その際は生検で組織を確認します。

 

Q. 胃ポリープがあると症状は出ますか?

A. 多くの胃ポリープは無症状です。今回の症例のように、健康診断や人間ドックで偶然見つかることも少なくありません。ただし、ポリープの種類や大きさによっては、出血、貧血、胃の不快感などにつながることがあります。

 

Q. 胃ポリープは切除が必要ですか?

A. 胃底腺ポリープの多くはすぐに切除する必要はありません。一方で、過形成性ポリープ、胃腺腫、がんが疑われる病変では、生検や内視鏡切除を検討することがあります。切除が必要かどうかは、胃カメラでの所見をもとに判断します。

 

Q. ピロリ菌と胃ポリープは関係ありますか?

A. 関係することがあります。胃底腺ポリープはピロリ菌陰性の胃に見られることが多く、過形成性ポリープはピロリ菌感染や慢性胃炎と関連することがあります。胃ポリープを指摘された場合は、胃粘膜の状態やピロリ菌感染の有無も確認することが大切です。

 

Q. 胃カメラで生検が必要になるのはどんな時ですか?

A. ポリープの形が不整な場合、大きい場合、赤みやびらんがある場合、表面構造が通常と異なる場合、胃腺腫や胃がんとの鑑別が必要な場合などに生検を検討します。すべての胃ポリープに生検が必要なわけではありません。

 

Q. バリウム検査で異常なしなら胃カメラは不要ですか?

A. バリウム検査で異常なしでも、胃痛、胃もたれ、吐き気、食欲不振、体重減少、黒い便、貧血などの症状が続く場合や、ピロリ菌感染歴・胃がんの家族歴がある場合は、胃カメラを検討した方がよいことがあります。

 

まとめ

バリウム検査で胃ポリープを指摘された場合、良性の胃底腺ポリープであることも多い一方で、バリウム検査だけでは正確な判断ができません。

胃カメラで直接確認することで、経過観察でよい病変なのか、生検や治療が必要な病変なのかを判断しやすくなります。

 ✔ バリウム検査で胃ポリープを指摘されても、良性・悪性は確定できません。

 ✔ 胃の泡やひだがポリープのように見えることもあります。

 ✔ 胃底腺ポリープは多くの場合良性ですが、形や大きさによっては確認が必要です。

 ✔ 過形成性ポリープ、胃腺腫、早期胃がんとの鑑別が重要です。

 ✔ 検診で胃ポリープを指摘された方は、胃カメラで精密検査を受けることをおすすめします。

バリウム検査で胃ポリープを指摘された方へ

「検診で胃ポリープと言われたけれど、どうしたらよいか分からない」 「胃カメラが必要なのか相談したい」 という方は、池袋上田胃腸クリニックへご相談ください。

💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。

初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

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(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

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参考文献

  1. Banks M, Graham D, Jansen M, et al. British Society of Gastroenterology guidelines on the diagnosis and management of patients at risk of gastric adenocarcinoma. Gut. 2019;68(9):1545-1575. https://gut.bmj.com/content/68/9/1545
  2. Arteaga CD, Jain D. Gastric Polyp. StatPearls. Updated 2024. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK560704/
  3. Carmack SW, Genta RM, Schuler CM, Saboorian MH. The current spectrum of gastric polyps: a 1-year national study of over 120,000 patients. Am J Gastroenterol. 2009;104(6):1524-1532. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19491866/
  4. Sonnenberg A, Genta RM. Prevalence of benign gastric polyps in a large pathology database. Dig Liver Dis. 2015;47(2):164-169. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25458775/
  5. 日本ヘリコバクター学会. H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024年版. https://www.jshr.jp/citizen/info/guideline.html

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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