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実際の治療例 【持続する粘液便・腹痛・血便で発覚した潰瘍性大腸炎】

[2024.12.05]

粘液交じりの便が続くと、「一時的な腸炎かも」や「軽い食あたりかも」と様子を見てしまうこともありがちです。

しかし、こうした症状は潰瘍性大腸炎などの慢性炎症性腸疾患の初期サインであることも少なくありません。

特に発熱や血便を伴う場合は、急速に症状が悪化し、入院や手術が必要になることもあります。

今回は、当院で腹痛と血便を主訴に受診された40代女性の治療経過をご紹介します。

 

40代女性 腹痛と粘液交じりの血便

【症状】

数か月前からたまに粘液交じりの便が出ていましたが、毎回ではないため医療機関は受診せずに様子を見ていました。

1か月前くらいから毎回粘液が混じり、2週間ほど前から粘血便となり、3日前から腹痛と発熱を伴うようになったため当院を受診されました。

【診察】

症状からは慢性的に腸に炎症を引き起こす潰瘍性大腸炎を第一に疑い、

同時に感染性腸炎の可能性も考え、まずは腹部エコーを行い外側から状態を評価しました。

【検査】

腹部エコーでは大腸の左半分に炎症像を認め、潰瘍性大腸炎を疑いました。

発熱や腹痛を伴う場合は、症状が悪化しやすく状態を説明し当日すぐに大腸内視鏡(大腸カメラ)を行いました。

実際の内視鏡の画像です。大腸に多発するびらんと潰瘍を認めました。

内視鏡の所見と病理検査結果から「潰瘍性大腸炎」の確定診断となりました。

【治療】

潰瘍性大腸炎は約80%の患者さんが5-ASA製剤という内服薬で症状が落ち着くため、まず同薬の治療を開始しました。

【経過】

内視鏡上炎症が強く、5-ASA製剤は最大量で開始ししました。

すると内服開始3日目くらいから発熱・腹痛は改善し、血便は1週間ほどでなくなり、粘液のような便も2週間ほどで消失しました。

【まとめ】

  • 腹痛+血便は潰瘍性大腸炎の可能性がある

  • 発熱や強い腹痛を伴う場合は即検査が必要

  • 早期発見で外来治療だけで改善可能なケースも多い

【東海林院長からのメッセージ】

発熱や腹痛を伴う潰瘍性大腸炎は悪化しやすく、5-ASA製剤で改善ない場合にはステロイドや白血球除去治療・生物学的製剤などの強力な治療を行いますが、

それでも外来での治療が奏功しないときには入院や手術が必要になるケースもあり、症状がひどくなる前に検査を行い早めに治療を開始することが大切です。

気になる症状がある方は、放置せずに一度ご相談ください。

お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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