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実際の治療例【食後に続く“背中の痛み”…原因は膵臓ではなく“逆流性食道炎”だった】

[2025.11.30]

「食後に背中が痛む…膵臓の病気では?」

40代女性の患者さんが、強い不安を抱えて当院を受診されました。

背中の痛みは時に膵炎や胆のう・胃の病気が隠れていることもありますが、実は“逆流性食道炎”が原因で起こる方も少なくありません。

今回は、実際に当院で診断・治療を行い改善したケースを専門医の東海林院長が詳しく解説します。

背中の痛みでお悩みの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

 

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。

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※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

 

実際の治療例|40代女性「食後に続く背中の痛み」

【症状】
  • 1か月前から時々背中が痛む

  • 特に食後に痛みが強くなる

  • 膵臓の疾患が心配で来院

 

【診察】

食後の背部痛という症状から、以下の疾患を念頭に置いて診察を進めました。

<鑑別疾患>

  • 膵炎

  • 膵臓がん

  • 胆石・胆のう炎

  • 胃炎・胃潰瘍

  • 食道疾患(逆流性食道炎・食道がん)

  • 大動脈の病気(症状から可能性低いが一応考慮)

まずは腹部エコーで膵臓・胆のう・肝臓などのチェックを行いました。

 

【検査】
腹部エコー

膵臓に異常なし。胆のう・肝臓にも明らかな異常なし。

➡次に食道・胃疾患のチェックのため内視鏡検査(胃カメラ)を行いました

内視鏡検査(胃カメラ)

→ 食道下部に炎症を認め、中等度の逆流性食道炎と診断。背部痛の原因と考えました

<実際の内視鏡画像>

黄色い部分が逆流による炎症です。

食後の背部痛という一見“胃や食道とは関係ない症状”に思えるケースでも、胃カメラで原因が判明することは多くあります。

また、ご本人が胃カメラは怖いとのことでしたが、鎮静剤を用いて眠った状態で楽に受けて頂けました

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無痛胃カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤・スコープ選択による無痛胃カメラの詳細がご確認いただけます

💡当院では最短当日に胃カメラがお受け頂けますので、お気軽にお問い合わせください。

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逆流性食道炎とは

逆流性食道炎は、胃酸や胃内容物が食道に逆流して炎症を起こす病気です。

一般的には胸焼けのイメージが強いですが、実際には多彩な症状を引き起こします。

逆流性食道炎で起こりうる症状
  • 胸やけ

  • のどの違和感

  • 痰がからむ

  • 背部痛(背中の痛み)

  • 胸痛

  • みぞおちの痛み

背中の痛みを訴える方も一定数おり、胸焼けがなくても逆流性食道炎と診断されるケースは珍しくありません【文献1】【文献2】。

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逆流性食道炎について専門医の院長によるより詳しい説明はこちら

 

【治療】

今回の患者さんには以下の治療を行いました。

治療内容
  • PPI(プロトンポンプ阻害薬)
     胃酸の過分泌抑え逆流を改善する薬

  • 生活習慣指導
     ・寝る前の飲食を避ける
     ・脂っこいもの・刺激物を控える
     ・食後すぐに横にならない
     ・適正体重を維持する

治療開始後、1週間ほどで背中の痛みはほぼ解消。

逆流性食道炎は再燃しやすいため。改善した生活習慣の維持を続け、1年毎程度の定期的な胃カメラで経過を見ることとしています。

院長からのコメント

背中の痛みは「筋肉痛」「肩こり」と誤解されることも多いですが、内臓の不具合、とくに消化器が原因のこともあります。

特に逆流性食道炎は

胸焼けがなくても背部痛・胸痛・咳・痰がらみに現れる“隠れ逆流性食道炎が増えています。

不安な症状が続くときは、お力になれますので当院までご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

よくある質問(FAQ)

Q1. 背中の痛みだけでも逆流性食道炎の可能性がありますか?

A. あります。胸焼けのない逆流性食道炎(隠れ逆流性食道炎)は背部痛・咳が主体となることがあります【1】。

 

Q2. 膵臓の病気との違いは?

A. 膵炎では持続的な強い背部痛と検査異常が特徴です。逆流性食道炎は胃カメラで食道の炎症が確認できます。

 

Q3. 食後に背中が痛むときは、何科を受診すべき?

A. 消化器内科がおすすめです。膵臓・胆のう・食道などの評価が可能なためです。消化器に異常がなければ整形外科や血管外科などになります。

 

Q4. 逆流性食道炎は薬だけで治りますか?

A. 多くは治りますが、生活習慣を見直すことで再発予防にも効果があります。

 

Q5. 背部痛で救急に行くべきケースは?

A. 激痛、呼吸苦、冷汗、意識が遠のくなどの症状があれば速やかに受診を。

 

Q6. 背部痛と心臓病は関係ありますか?

A. 心筋梗塞などでも背部痛が出ることがあるため、痛みが強い場合は一度診察を。

 

 

Q8. 逆流性食道炎は放置しても大丈夫?

A. 放置すると炎症が悪化し、バレット食道などの食道がんの発生母地につながる可能性があります。

▶関連ページ:バレット食道|専門医による詳細な解説はこちら

 

Q9. 膵臓の病気はエコーで必ず見つかりますか?

A. 個人差がありますが、多くの病変は見つかります。必要に応じてCTを追加します。

 

Q10. 受診のタイミングは?

A. 2週間以上症状が続く、食後に悪化する場合は受診をおすすめします。

 

まとめ

  • 食後の背中の痛みは 逆流性食道炎でも起こりえる

  • 胸焼けがなくても背部痛・咳・痰など多彩な症状

  • 膵臓や胆のうの病気との鑑別が重要

  • 胃カメラで確実に診断できる

  • PPI+生活改善で多くが改善

💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)

  • JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
  • 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
  • その先の十字路を越え、左手4軒目が当院です(迷ったら 03-5953-5903

▶お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

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参考文献

  1. Vakil N, et al. The Montreal definition of GERD. Am J Gastroenterol.

  2. Kahrilas PJ, et al. Clinical manifestations of GERD beyond heartburn. Gastroenterology.

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

 

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