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【実際の治療例】胃もたれが治らない…実は“機能性ディスペプシア”?放置NGの理由と治し方

[2026.06.02]

「ここ数週間、胃がずっと重い…」

「前は数日で治っていたのに今回は戻らない…」

胃もたれはよくある症状ですが、1〜2週間以上続く場合や、いつもと違う強さで長引く場合には注意が必要です。 一時的な食べ過ぎや疲れだけでなく、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎、胃潰瘍、ピロリ菌胃炎、まれに胃がんや胆のう・膵臓の病気が関係していることもあります。

今回は、「1か月以上胃もたれが治らない」と受診された60代女性の実際の治療例をもとに、長引く胃もたれで考える病気、必要な検査、機能性ディスペプシアの治療について、専門医の院長が患者さんにもわかりやすく解説します。

胃もたれや胃の重たさでお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

 

💡本記事でお伝えしたいポイント

✅ 胃もたれが長引く場合、まずは胃がん・潰瘍・胆のう膵臓疾患などを除外することが大切です。

✅ 胃カメラや腹部エコーで明らかな異常がない場合、機能性ディスペプシアが原因のことがあります。

✅ 機能性ディスペプシアは「気のせい」ではなく、胃の動きの低下・胃の知覚過敏・ストレス・生活習慣などが関係する病気です【1】【2】。

✅ 60代以降の胃もたれでは、胃がんなどの器質的疾患の確認のため胃カメラが重要です【3】。

✅ 長引く胃もたれは、自己判断で市販薬を続けるより、消化器内科で原因を確認することが安心です。

 

池袋上田胃腸クリニックでは、胃もたれ・胃痛・吐き気・食欲不振などの胃腸症状の診療を行っています。

胃もたれが長引く方、胃カメラを受けるべきか迷っている方、以前「異常なし」と言われたのに症状が続いている方はご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

胃もたれが治らないときに考える主な原因

胃もたれは、単なる食べ過ぎや疲れでも起こりますが、何週間も続く場合には、胃・食道・十二指腸だけでなく、胆のうや膵臓の病気まで含めて考える必要があります。

特に60代以降では、胃がんや胃潰瘍などの器質的疾患を見逃さないことが大切です。ディスペプシア症状がある60歳以上の方では、上部内視鏡検査で器質的疾患を除外することが推奨されています【3】。

考えられる原因 特徴
機能性ディスペプシア 胃カメラで大きな異常がないのに、胃もたれ・早期満腹感・胃痛などが続く
逆流性食道炎 胸やけ、げっぷ、胃酸の逆流、のどの違和感を伴うことがある
ピロリ菌胃炎 慢性的な胃炎、胃もたれ、胃がんリスクと関係する
胃・十二指腸潰瘍 みぞおちの痛み、黒い便、貧血などを伴うことがある
胃がん 初期は無症状のこともあり、胃もたれ・食欲低下・体重減少で見つかることがある
胆のう・膵臓の病気 胃の不調のように感じても、胆石・胆のう炎・膵炎・膵臓腫瘍などが関係することがある
▶関連ページ:胃もたれの原因・治療について詳しくはこちら

機能性ディスペプシアとは?

機能性ディスペプシアとは、胃カメラや血液検査などで明らかな異常が見つからないにもかかわらず、胃もたれ、食後の重さ、少し食べただけでお腹がいっぱいになる感じ、みぞおちの痛み、胃の不快感などが続く病気です【1】【2】。

「検査で異常がないなら、気のせいですか?」と心配される方もいますが、そうではありません。 機能性ディスペプシアでは、胃の動きの低下、胃の知覚過敏、ストレスや自律神経の乱れ、生活習慣、感染後の影響などが関係して症状が起こると考えられています【1】【2】。

▶関連ページ:機能性ディスペプシアの原因と治療について詳しくはこちら

 

実際の治療例|60代女性「1か月前から胃もたれが続いている」

【症状】

以前からときどき胃もたれがあったものの、いつもは数日で改善していました。

しかし今回は、「1か月以上、胃もたれが続き全く良くならない」と不安になり受診されました。

 

【診察】

問診・診察から、以下の病気を鑑別に挙げて精査を行いました。

<胃もたれの主な鑑別疾患>

  • 機能性ディスペプシア(FD)

  • 逆流性食道炎

  • ピロリ菌胃炎

  • 胃・十二指腸潰瘍

  • 胃がん

  • 膵臓疾患(膵炎・腫瘍 など)

  • 胆のう疾患(胆石・胆のう炎 など)

長引く胃もたれの場合、消化管の器質的疾患(胃がん・潰瘍・膵臓疾患など)を除外することが重要です。

 

【検査】

以下の検査を行いました。

  • 胃カメラ:胃がん・潰瘍・ピロリ菌胃炎・逆流性食道炎などを確認

  • 腹部エコー:胆のうや膵臓の疾患をチェック

結果はいずれも明らかな異常はなく、機能性ディスペプシアと診断しました。

■実際の胃カメラの画像■

胃の粘膜は炎症やピロリ菌などなく正常な状態でした

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【治療】

今回の患者さんには、以下の治療を行いました。

  • 胃の動きを整える薬

  • 胃酸を抑える薬

  • 漢方薬の併用

治療開始後、1週間ほどで症状は大幅に改善 しました。

ただし、機能性ディスペプシアはストレスや生活習慣の影響で再発することがあります。 そのため、症状が改善した後も、食事のとり方や生活リズムを整えながら、漢方薬を継続し、再発予防を行っています。

胃もたれが続くときの受診の目安

以下のような場合は、早めに消化器内科を受診することをおすすめします。

  • 胃もたれが1〜2週間以上続く
  • 市販薬を飲んでも改善しない
  • 食欲が落ちている
  • 体重が減ってきた
  • 黒い便が出る
  • 貧血を指摘された
  • みぞおちの痛みが強い
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 以前と違う胃の不調が続いている
  • 60代以降で新たに胃もたれが続くようになった

特に、体重減少、黒色便、貧血、食欲低下などを伴う場合には、胃がんや胃潰瘍などの病気が隠れている可能性もあるため、早めの検査が大切です。

胃もたれが続く方へ

胃もたれは、検査で異常が見つからない場合でも、治療によって改善できることがあります。 一方で、胃がん・胃潰瘍・胆のう膵臓疾患などを除外せずに自己判断を続けるのは危険です。

「胃薬を飲んでも治らない」「1か月以上続いている」「年齢的に心配」という方は、一度当院にご相談ください。

👉 WEB予約はこちらから

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

 

院長からのコメント

胃もたれは非常によくある症状ですが、「よくある症状だから大丈夫」とは限りません。

実際の診療では、胃もたれの原因が機能性ディスペプシアであることも多い一方で、胃潰瘍、ピロリ菌胃炎、逆流性食道炎、胆のう・膵臓疾患、まれに胃がんが見つかることもあります。

大切なのは、まず重い病気が隠れていないかを確認したうえで、その方の胃の状態に合った治療を行うことです。 胃カメラで異常がない場合でも、胃の動きや知覚過敏、自律神経の乱れが関係して症状が続くことがあり、適切な治療で改善できるケースがあります。

「胃もたれが治らない」「胃カメラを受けるべきか迷っている」「以前異常なしと言われたけれど症状が続いている」という方は、無理に我慢せずご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

 

よくある質問(FAQ)

Q1. 胃もたれが続くとき、市販薬で様子を見ても大丈夫ですか?

一時的な胃もたれであれば市販薬で改善することもあります。ただし、1〜2週間以上続く場合や、何度も繰り返す場合は、胃がん・胃潰瘍・胆のう膵臓疾患などを確認するため、消化器内科で相談することをおすすめします。

 

Q2. 胃カメラで異常がなければ、胃もたれは気のせいですか?

いいえ、気のせいではありません。胃カメラで明らかな異常がなくても、胃の動きの低下、胃の知覚過敏、ストレス、自律神経の乱れなどによって機能性ディスペプシアとして症状が続くことがあります。

 

Q3. 機能性ディスペプシアとはどのような病気ですか?

機能性ディスペプシアは、胃カメラなどで明らかな異常がないにもかかわらず、胃もたれ、早期満腹感、みぞおちの痛み、胃の不快感などが続く病気です。胃の運動異常や知覚過敏、ストレス、生活習慣などが関係すると考えられています。

 

Q4. 胃もたれだけで胃がんの可能性はありますか?

胃もたれだけで胃がんと決まるわけではありません。ただし、胃がんは初期には症状が乏しいこともあり、胃もたれ、食欲低下、体重減少などをきっかけに見つかることもあります。長引く場合は胃カメラで確認することが大切です。

 

Q5. 60代で胃もたれが続く場合、胃カメラは受けた方がよいですか?

60代以降で新たに胃もたれが続く場合は、胃がんや胃潰瘍などの器質的疾患を除外するため、胃カメラを検討することをおすすめします。特に体重減少、黒い便、貧血、食欲低下がある場合は早めの受診が必要です。

 

Q6. 機能性ディスペプシアは薬で治りますか?

症状の原因に合わせて、胃の動きを整える薬、胃酸分泌を調整する薬、漢方薬などを使うことで改善するケースがあります。ただし、再発しやすい病気でもあるため、食事・睡眠・ストレスなど生活習慣の見直しも重要です。

 

Q7. 胃もたれが治らない原因が胆のうや膵臓の病気のこともありますか?

あります。胃の不調のように感じても、胆石、胆のう炎、膵炎、膵臓腫瘍などが関係していることがあります。そのため、症状によっては胃カメラだけでなく腹部エコーや血液検査などを組み合わせて確認します。

 

Q8. 食事で気をつけることはありますか?

脂っこい食事、食べ過ぎ、早食い、アルコール、カフェイン、香辛料などで症状が悪化する方がいます。症状が強い時期は、1回量を少なめにして、よく噛んでゆっくり食べることを意識しましょう。

 

Q9. 機能性ディスペプシアは再発しますか?

再発することがあります。ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、疲労などがきっかけで症状がぶり返すことがあります。症状が改善した後も、生活習慣を整え、必要に応じて治療を継続することが大切です。

 

Q10. 池袋上田胃腸クリニックでは胃もたれの診察を受けられますか?

はい。池袋上田胃腸クリニックでは、胃もたれ、胃痛、吐き気、食欲不振、胸やけなどの胃腸症状の診療を行っています。必要に応じて胃カメラ、腹部エコー、血液検査などを組み合わせ、原因に応じた治療をご提案します。

まとめ

胃もたれは日常的によくある症状ですが、長引く場合には注意が必要です。 一時的な食べ過ぎや疲れだけでなく、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎、ピロリ菌胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、胆のう・膵臓疾患などが関係していることがあります。

  • 胃もたれが1〜2週間以上続く場合は、消化器内科で相談するのが安心です。
  • 60代以降で新たに胃もたれが続く場合は、胃カメラで器質的疾患を確認することが大切です。
  • 胃カメラや腹部エコーで異常がない場合、機能性ディスペプシアが原因のことがあります。
  • 機能性ディスペプシアは「気のせい」ではなく、胃の動きや知覚過敏、自律神経の乱れが関係する病気です。
  • 薬物治療、漢方、生活習慣の見直しで改善するケースがあります。
胃もたれが続く方へ

胃もたれが長引く場合、まずは原因を確認することが大切です。 胃カメラで異常がない場合でも、機能性ディスペプシアとして治療できることがあります。

池袋周辺で胃もたれ・胃痛・吐き気などの症状にお悩みの方は、池袋上田胃腸クリニックへご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)

  • JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
  • 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
  • その先の十字路を越え、左手4軒目が当院です(迷ったら 03-5953-5903

▶お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

▶WEB予約は【こちら

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

参考文献

  1. Miwa H, Nagahara A, Asakawa A, et al. Evidence-based clinical practice guidelines for functional dyspepsia 2021. J Gastroenterol. 2022;57:47-61.
  2. Rome Foundation. Rome IV Criteria. Functional Dyspepsia.
  3. Moayyedi P, Lacy BE, Andrews CN, et al. ACG and CAG Clinical Guideline: Management of Dyspepsia. Am J Gastroenterol. 2017;112:988-1013.
  4. 日本消化器病学会. 機能性消化管疾患診療ガイドライン2021―機能性ディスペプシア(FD)改訂第2版.
  5. Ford AC, Mahadeva S, Carbone MF, Lacy BE, Talley NJ. Functional dyspepsia. Lancet. 2020;396:1689-1702.

 

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