実際の治療例【「排便後に血が付いた」痔だと思っていたら直腸がんだった|専門医が語る見逃しやすいサイン】
「排便後にティッシュに血が付く」——
多くの方が「痔かな?」と思う症状です。
しかし、出血の原因が“痔ではなく大腸がん”だったというケースも少なくありません。
今回は、実際に当院を受診された患者さんの症例をもとに、診断の経過と注意すべきポイントを解説します。
池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けていますので、血便・出血が続く方は、ぜひご相談ください。
📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903
症例|50代男性「排便後にティッシュに血が付いた」
【症状】
数週間前から排便後にティッシュへ鮮やかな血が付くようになり、「痔かもしれない」と様子をみていました。
しかし出血が続くため心配になり、当院を受診されました。
【診察】
外見上は肛門周囲に明らかな痔核は見られず、出血の性状から直腸部からの出血を疑いました。
血液検査では軽度の貧血も認められました。
【検査】
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を実施したところ、直腸に約3cm大の潰瘍性腫瘤を認めました。
生検の結果、直腸腺がん(進行がん)と診断。
実際の大腸カメラの画像
【診断・治療】
進行がんであり、速やかに高次医療機関へ紹介。であり、。
腹腔鏡下直腸切除術(OPE)を実施し、術後診断もステージ2で根治となり、術後経過は良好です。
院長からのコメント
「排便後に血が付く」という症状は痔でもよくみられますが、
“肛門の外ではなく内側(直腸側)に原因がある”場合もあります。
特に、以下のようなときは大腸カメラが必要です:
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出血が1週間以上続く
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痔の薬を使っても改善しない
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貧血を指摘された
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体重減少・便が細くなった
大腸がんは早期発見で完治が期待できます。
「痔だと思って様子をみてしまう」ことが一番のリスクです。
当院ではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903
まとめ
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排便後の出血は痔だけでなく直腸がんのサインでもある
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数日以上続く場合は大腸カメラで原因を確認することが重要
当院の大腸カメラの特徴
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鎮静剤や独自の低痛挿入法による苦しくない無痛内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
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土日対応、事前診察は原則不要
- 池袋駅徒歩5分でアクセス良好
💡 出血・血便でお困りの方は早めの受診が安心につながります。
当院ではWEB予約・電話予約を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
WEB予約はこちら 03-5953-5903
よくある質問(FAQ)
Q1. ティッシュに血が付くのは痔以外にどんな原因がありますか?
A1. 直腸がんや潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎などでも出血します【文献1】。痔と見分けがつきにくいため、大腸カメラが確実です。
Q2. 出血が少量なら様子を見ても大丈夫ですか?
A2. 繰り返す場合は受診が必要です。早期がんの段階では痛みがないことが多いです【文献2】。
Q3. 大腸カメラは痛くないですか?
A3. 当院では鎮静剤を使用し、多くの方が「寝ている間に終わった」と感じられます。
Q4. どれくらいの頻度で検査すべきですか?
A4. 40歳以上の方は2年に1回の検査が推奨されています【文献3】。
Q5. 家族に大腸がんがある場合は?
A5. 家族歴がある方は40歳未満でも早期検査をおすすめします【文献3】。
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。
アクセス
〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10
上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)
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📚 参考文献
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国立がん研究センターがん情報サービス. 大腸がんの症状と診断.
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Saito Y. et al. Gastroenterology, 2020;158(3):715–730.
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日本消化器内視鏡学会ガイドライン2023. 大腸内視鏡検査の適応と頻度.
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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
