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実際の治療例【冬になると悪化する“胃もたれ”…実は機能性ディスペプシア?】

[2025.11.27]

「冬になると毎年のように胃が重い…」

「今年は特に食後のもたれがひどい」

こうした季節性の不調を感じる方は少なくありません。

今回ご紹介する60代女性も、“今年の冬は例年以上に胃がつらい” という不安から当院を受診されました。

検査では大きな問題はなく、最終的には 機能性ディスペプシアと診断。投薬と漢方で改善しました。

同じような症状で悩んでいる方に役立つよう、受診の流れから診断・治療までわかりやすく解説します。

 

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|60代女性「冬になると胃もたれが悪化する」

症状
  • 以前から 寒い季節になると胃の調子が悪くなる

  • 食べた後に 胃がもたれる・重い

  • 今年は特にもたれ感が強く、病気が隠れているのではと不安に

  • 体重減少や黒い便はなし

  • 食事は少量で満腹になりやすい

季節の変化で症状が悪化する方は多く、自律神経の乱れや胃の運動低下が関係していることが文献的にも示唆されています【1】。

 

診察

問診と診察から以下の疾患を原因に考えました。

  • 逆流性食道炎

  • 胃炎・胃潰瘍

  • ピロリ菌感染症

  • 十二指腸炎

  • 胆のう疾患(慢性胆のう炎など)

  • 膵臓疾患(慢性膵炎・膵臓癌など)

  • 甲状腺などの内分泌疾患
  • 機能性ディスペプシア

  • 胃がん(念のため可能性を除外)

正しく状態を把握し、治療方針を立てるため血液検査・腹部エコー・胃カメラ(内視鏡検査)を行いました。

 

検査

血液検査

炎症反応・貧血・肝胆膵・甲状腺の数値に異常なし。

腹部エコー

胆のう、すい臓、肝臓に異常なし。

胃カメラ
  • 食道・胃・十二指腸に大きな炎症なし

  • ピロリ菌感染なし

  • がんにつながる異常もなし

原因となる器質的疾患はなく、機能性ディスペプシアと診断

実際の内視鏡画像

胃にはピロリ菌や胃がん・胃炎などの異常はなく正常な状態でした。

 機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシアは、検査では異常がないのに、胃の不調が続く状態 を指します。

主な原因
  • 胃の動きの低下(胃排出遅延)【2】

  • 胃の知覚過敏(少量でも苦しく感じる)【3】

  • ストレスや自律神経の乱れ

  • 胃酸の影響

  • 冬季の冷えによる胃運動低下

特に冬は自律神経が乱れやすく、胃の動きが低下しやすいため、「冬になると胃もたれが悪くなる」 という方は非常に多く見られます。

▶関連ページ:

専門医の院長による機能性ディスペプシアのさらに詳しい解説はこちら

 
治療

今回の患者様には以下の治療を行いました。

  • 胃の機能改善薬:胃の動きを整える

  • 漢方薬:胃の運動改善・胃の張りを軽減

治療開始後、1〜2週間ほどで食後のもたれが改善

生活指導として、

  • 食べすぎない

  • 温かい食事を中心に

  • 夜食を控える

  • 冷え対策 などをお伝えし、その後も安定した経過となりました。

院長からのコメント

機能性ディスペプシアの患者さんは、季節の変化、とくに冬に症状が悪化するケースが多く見られます。

検査では異常がなくても、本人にとってはつらい症状が続くため、

「がんなどの大きな病気だったらどうしよう」と不安になってしまい、さらにそのストレスで症状が悪化するといった悪い循環に陥ることもあります

今回の女性のように、

  • 正確な検査で心配な病気をしっかり除外すること
  • 症状に合わせた治療を行うこと

が改善への近道です。

胃の不調が続く方は、お力になれますので、ぜひ一度ご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 機能性ディスペプシアは治りますか?

A. 多くの方が薬や生活改善で症状が緩和します。

 

Q2. 冬に胃の調子が悪くなるのはなぜ?

A. 自律神経が乱れ、胃の動きが低下しやすいためです【1】。

 

Q3. 胃がんが原因の可能性は?

A. あります。胃カメラでしっかり確認することが大切です

 

Q4. ピロリ菌が原因のことはありますか?

A. あります。除菌で改善することもあります【3】。

 

Q5. 機能性ディスペプシアはストレスで悪化しますか?

A. とても多いです。ストレスは胃の動きを低下させます。

 

 Q6. 機能性ディスペプシアに漢方は効果がありますか?

A. 機能性ディスペプシアに対して有効性が示された漢方も多数あります【4】。

 

Q7. 食後すぐに苦しくなるのはなぜ?

A. 胃の排出機能が落ちているためです。

 

Q8. 原因究明のためどんな検査をすべき?

A. 血液検査・腹部エコー・胃カメラの3つが基本です。

 

Q9. 食生活で気をつけることは?

A. 暖かい食事、一気食いをせずに少量を数回に分ける、脂っこい物を控えるなど。

 

Q10. 機能性ディスペプシアは再発しますか?

A. 体質的に起こりやすい方もいますが、治療で軽減できます。

まとめ

  • 冬になると胃もたれが悪化する原因の1つに 機能性ディスペプシア がある

  • 検査では異常がなくても症状は強く出る

  • 血液検査・腹部エコー・胃カメラでしっかり除外することが重要

  • 胃の機能改善薬+漢方で改善が期待できる

  • 季節の変化やストレスで悪化するため、継続したケアが大切

 

💡胃もたれや食後の苦しさが続く方は、お力になれますのでお早めにご相談ください。

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)

  • JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
  • 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
  • その先の十字路を越え、左手4軒目が当院です(迷ったら 03-5953-5903

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参考文献

【1】季節変化と自律神経機能に関する研究
【2】Tack J. et al. “Gastric motility in functional dyspepsia.”
【3】ピロリ菌感染と胃運動機能の関連
【4】六君子湯のFDに対する有効性に関する臨床研究

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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