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胃もたれが続く原因は胃がん?「ただの胃もたれ」だと思っていたら進行胃がんだった実例

[2026.05.07]

「最近ずっと胃が重い」「食後にすっきりしない」「市販の胃薬を飲んでもよくならない」──。

このような胃もたれは、日常的によくある症状のため、「疲れかな」「食べ過ぎかな」と様子を見てしまう方も少なくありません。

しかし、胃もたれが数週間以上続く場合や、食欲低下・体重減少・貧血・黒色便などを伴う場合には、胃炎や機能性ディスペプシアだけでなく、胃潰瘍や胃がんなどの病気が隠れていることがあります。

今回は、数か月続く胃もたれをきっかけに当院を受診され、胃カメラで進行胃がんが見つかり、外科手術へつながった患者さんの実際の治療例を専門医の院長が分かりやすくご紹介します。

胃もたれが続いてお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

 

💡本記事でお伝えしたいポイント

✅ 胃もたれが続く場合、機能性ディスペプシアや胃炎だけでなく、胃がんが隠れていることがあります。

✅ 胃がんは早期では症状が出にくく、進行してから胃もたれ・食欲不振・体重減少などで気づくことがあります。

✅ 市販薬で改善しない胃もたれ、数週間以上続く胃の不快感、体重減少、黒色便、貧血がある場合は早めの受診が大切です。

✅ 胃がんの有無を確認するには、胃カメラで胃の粘膜を直接観察し、必要に応じて組織検査を行うことが重要です。

 

胃もたれが続く方へ

池袋上田胃腸クリニックでは、胃もたれ・胃痛・食欲不振・胸やけなどの胃腸症状に対して、診察、胃カメラ、必要に応じた組織検査を行っています。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

 

胃もたれが続くときに考えられる主な原因

胃もたれは、胃の動きの低下、胃酸の影響、胃粘膜の炎症、食べ物の停滞、ストレスや自律神経の乱れなど、さまざまな原因で起こります。

多くは良性の病気や一時的な不調ですが、症状が長引く場合には、胃がんなどの重大な病気を否定する必要があります。

  • 機能性ディスペプシア:胃カメラで明らかな異常がないにもかかわらず、胃もたれ、早期満腹感、胃痛、吐き気などが続く状態です。
  • 慢性胃炎・萎縮性胃炎:ピロリ菌感染や加齢などにより、胃粘膜に慢性的な炎症や萎縮が起こることがあります。
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍:胃酸、ピロリ菌、痛み止めなどの薬剤により、胃や十二指腸の粘膜が傷つく病気です。
  • 逆流性食道炎:胃酸が食道へ逆流し、胸やけ、げっぷ、胃もたれ、のどの違和感などを起こすことがあります。
  • 胆のう・膵臓の病気:胆石、胆のう炎、膵炎などでも、食後の胃もたれやみぞおちの不快感として感じることがあります。
  • 胃がん:早期では症状が出にくい一方で、進行すると胃もたれ、食欲不振、体重減少、貧血、黒色便などを起こすことがあります。

進行胃がんとは?

胃がんは、胃の粘膜から発生するがんです。早期の段階では自覚症状がほとんどないこともあり、かなり進行しても症状がはっきりしない場合があります。

胃がんが進行すると、胃の壁が硬くなる、胃の内腔が狭くなる、出血を起こす、胃の動きが悪くなるなどにより、胃もたれ、胃の不快感、食欲不振、吐き気、体重減少、貧血、黒色便などの症状が出ることがあります。

ただし、これらの症状は胃がんだけでなく、胃炎、胃潰瘍、機能性ディスペプシアなどでも起こります。そのため、症状だけで胃がんかどうかを判断することはできません。

胃カメラで胃の粘膜を直接観察し、がんが疑われる病変があれば組織を採取して顕微鏡で調べることで、診断につなげます。

症例| 60代 男性「数か月続く胃もたれ」

【症状】

数か月前から「食後に胃が重い」「胃がすっきりしない」と感じるようになりました。

最初は食べ過ぎや加齢による胃の不調だと思い、市販の胃薬を試していましたが、症状は改善せず、

胃もたれが続き、日常生活でも気になるようになったため、原因を調べる目的で当院を受診されました。

 

【診察】

診察では、胃もたれがいつから続いているか、食事との関係、体重変化、食欲低下、吐き気、腹痛、黒色便、貧血の指摘の有無、内服薬、ピロリ菌感染歴、これまでの胃カメラ歴などを確認しました。

数か月続く胃もたれであり、市販薬でも改善していないことから、機能性ディスペプシアや慢性胃炎だけでなく、胃潰瘍、ピロリ菌感染、胃がんなども考えられ、原因精査のため胃カメラ(胃内視鏡)を行いました。

特に60代で新たに胃もたれが続く場合には、症状が軽く見えても、胃がんを含めた器質的疾患を確認することが重要です。

 

【検査】

胃カメラでは、浅い潰瘍を伴う不整な粘膜を認め(矢印部分)、生検を施行し、顕微鏡検査で進行胃がんと診断しました。

 

【治療】

内視鏡治療は難しく、手術治療の適応と判断し連携先のガン拠点病院に紹介。

同院で転移はなく術前ステージⅡと診断し、胃切除術(胃の一部切除+リンパ節郭清) を施行。

術後の経過は安定し、現在も再発予防のため外来で定期的にフォローを継続中です。

 

胃もたれで受診すべき目安

胃もたれはよくある症状ですが、次のような場合には、自己判断で様子を見続けず、消化器内科で相談することをおすすめします。

今回のように胃がんなどの重大な病気が潜んでいる可能性があります。

  • 胃もたれが数週間以上続く
  • 市販薬を使っても改善しない
  • 食欲が落ちてきた
  • 体重が減ってきた
  • 少し食べただけで満腹になる
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 黒い便が出る
  • 貧血を指摘された
  • みぞおちの痛みが続く
  • ピロリ菌感染歴や萎縮性胃炎を指摘されたことがある
  • 胃がんの家族歴がある
  • 40歳以上で胃カメラをしばらく受けていない

胃もたれが続いている方へ

胃もたれの多くは良性の原因ですが、長引く場合には胃カメラで確認した方がよいことがあります。

池袋上田胃腸クリニックでは、経鼻胃カメラ・鎮静剤を使用した胃カメラにも対応しています。

▶お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

院長からのコメント

胃もたれや食欲低下は、日常的な症状として軽視されがちですが、進行胃がんのサインであることもあります。

今回の患者さんは幸いにも転移がなく、手術によって切除することができました。

ただし、がんが早期の段階なら内視鏡治療で済んだ可能性もあります。

胃がんは症状が出にくい病気ですので、「様子をみよう」と放置せず、症状が続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。

また、症状がなくとも定期検査を受けることでさらに早期にがんを発見することもできるので、40歳以上の方は定期的に胃カメラを受けることをお勧めします。

当院でできること
  • 胃もたれ、胃痛、食欲不振、吐き気、胸やけなどの診察
  • 経鼻胃カメラ、鎮静剤を使用した胃カメラへの対応
  • 胃炎、胃潰瘍、ピロリ菌感染、胃がんなどの評価
  • 必要に応じた生検・病理検査
  • 胃がんが疑われる場合の専門病院への迅速な紹介
  • 豊島区胃がん内視鏡検診への対応

池袋上田胃腸クリニックでは、鎮静剤による無痛胃カメラにも対応し、最短で当日中に胃カメラをお受け頂ける体制を整えています。

お困りの方は是非ご相談ください。

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

当院の胃カメラの特徴
  • ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査

  • オリンパス製最新システム+高解像度スコープで小さな病変も早期発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

 

よくある質問FAQ

Q. 胃もたれが続くと胃がんの可能性がありますか?

A. 胃もたれがあるからといって必ず胃がんというわけではありません。機能性ディスペプシア、胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎など良性の原因も多くあります。ただし、胃がんでも胃もたれ、食欲不振、体重減少、貧血、黒色便などが出ることがあるため、症状が続く場合は胃カメラで確認することが大切です。

 

Q. 胃もたれはどのくらい続いたら受診した方がいいですか?

A. 数日程度で改善する一時的な胃もたれであれば経過を見てもよいことがありますが、数週間以上続く場合、市販薬で改善しない場合、食欲低下や体重減少を伴う場合は受診をおすすめします。特に40歳以上で新たに胃もたれが続く場合は、一度胃カメラで確認すると安心です。

 

Q. 胃もたれと機能性ディスペプシア、胃がんは症状で見分けられますか?

A. 症状だけで正確に見分けることはできません。機能性ディスペプシアでも胃もたれや早期満腹感が起こりますし、胃がんでも同じような症状が出ることがあります。胃がんや胃潰瘍などを除外するためには、胃カメラで胃の粘膜を直接確認することが重要です。

 

Q. 市販薬で胃もたれが改善しない場合は受診すべきですか?

A. はい。市販薬を使っても胃もたれが改善しない場合、単なる胃の疲れではなく、胃炎、胃潰瘍、ピロリ菌感染、機能性ディスペプシア、胃がんなどが関係している可能性があります。薬で一時的に症状が軽くなっても、原因が残っていることもあるため、症状が続く場合は診察を受けてください。

 

Q. 胃もたれだけでも胃カメラを受けた方がいいですか?

A. 胃もたれだけでも、長く続く場合や年齢、症状の経過によっては胃カメラをおすすめします。特に、40歳以上、ピロリ菌感染歴がある、萎縮性胃炎を指摘されたことがある、体重減少や黒色便を伴う、市販薬で改善しない場合は、胃カメラで確認する意義があります。

 

Q. 胃がんは血液検査だけでわかりますか?

A. 血液検査だけで胃がんを確定することはできません。貧血や炎症、栄養状態などを確認することはできますが、胃がんの診断には胃カメラで病変を観察し、必要に応じて生検を行うことが重要です。腫瘍マーカーも補助的な検査であり、単独で早期診断するものではありません。

 

Q. 胃がん検診で異常なしなら、胃もたれがあっても大丈夫ですか?

A. 胃がん検診で異常なしでも、その後に新しい症状が出た場合や、症状が続く場合は別に評価が必要です。検診は大切ですが、現在の症状をすべて説明できるものではありません。胃もたれが長引く、食欲が落ちる、体重が減る、黒色便がある場合は、検診の結果にかかわらず受診してください。

 

Q. ピロリ菌がいない人でも胃がんになりますか?

A. ピロリ菌感染は胃がんの重要なリスク因子ですが、ピロリ菌がいない、または除菌後であっても胃がんの可能性が完全にゼロになるわけではありません。萎縮性胃炎や腸上皮化生が残っている場合、除菌後も定期的な胃カメラがすすめられることがあります。

 

Q. 胃もたれに体重減少がある場合は危険ですか?

A. 体重減少を伴う胃もたれは注意が必要です。食欲不振や胃の通過障害、慢性的な炎症、悪性疾患などが関係することがあります。ダイエットをしていないのに体重が減る、食事量が落ちている、少量で満腹になる場合は、早めに消化器内科を受診してください。

 

Q. 胃カメラで胃がんが見つかった場合、すぐ手術になりますか?

A. 胃がんの深さ、広がり、リンパ節転移や遠隔転移の有無によって治療方針は異なります。早期で条件を満たす場合は内視鏡治療が検討されることがありますが、進行している場合は手術や薬物療法が必要になることがあります。胃カメラや病理検査、CTなどの結果をもとに専門病院と連携して方針を決めます。

 

まとめ

胃もたれはよくある症状ですが、長引く場合には、胃炎や機能性ディスペプシアだけでなく、胃がんなどの病気が隠れていることがあります。

 ✔ 胃もたれが数週間以上続く場合は、原因を確認することが大切です。

 ✔ 市販薬で改善しない胃もたれは、胃カメラを検討する目安になります。

 ✔ 食欲不振、体重減少、黒色便、貧血を伴う場合は早めの受診が必要です。

 ✔ 胃がんは早期では症状が出にくいため、症状が軽くても油断はできません。

 ✔ 胃カメラでは胃の粘膜を直接観察し、必要に応じて生検で診断につなげることができます。

胃もたれが続く方へ

「ただの胃もたれ」と思っていても、長引く場合には検査で確認した方がよいことがあります。

池袋上田胃腸クリニックでは、胃もたれ・胃痛・食欲不振などの胃腸症状に対して、診察から胃カメラまで対応しています。

👉 WEB予約はこちらから

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

関連ページ

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん」
    https://ganjoho.jp/public/cancer/stomach/print.html
  2. 一般社団法人 日本胃癌学会「胃癌治療ガイドライン 第6版」
    https://www.jgca.jp/guideline/sixth/index.html
  3. 日本消化器内視鏡学会「胃がん検診を受けようと思っていますが、バリウムと胃カメラ、どちらがよいですか?」
    https://www.jges.net/citizen/faq/general_04
  4. 日本消化器内視鏡学会「胃内視鏡検査は何年に1回受ければいいですか?」
    https://www.jges.net/citizen/faq/esophagus-stomach_08
  5. Japanese Gastric Cancer Association. Japanese gastric cancer treatment guidelines 2021, 6th edition. Gastric Cancer. 2022.

 

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

らい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

WEB予約は【こちら】

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

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