嘔吐が止まらないときに考えられる病気とは?危険な症状と受診のタイミングを池袋で専門医が紹介
「急に吐き気が続く」
「何度も吐いてしまう…」
こうした症状は一見すると胃腸炎のように思われがちですが、実際には消化器以外の病気が隠れているケースも少なくありません。
特に強い腹痛・脱水・発熱・頭痛を伴う場合は、早期に医療機関でのチェックが必要です。
池袋上田胃腸クリニックでは、嘔吐症状の原因を丁寧に評価し、必要に応じてその場で血液検査・腹部エコーの実施が可能です。
嘔吐でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
嘔吐が続くときに考えられる原因
1)胃腸炎(ウイルス・細菌)
最も頻度の高い原因で、食あたりやノロウイルスなどが代表です。
嘔吐だけでなく、腹痛や下痢、発熱を伴うことが多いですが、ノロウイルスは嘔吐主体で下痢が遅れて出るパターンもあります。
2)急性虫垂炎
いわゆる盲腸です。初期には胃痛や嘔吐の症状が強く出ることがあります。
3)腸閉塞(イレウス)
嘔吐が続くときに最も注意すべき病気のひとつ。
腸の動きが止まったり、物理的に詰まることで「嘔吐 → 吐いてもすぐまた吐く → さらにお腹が張る」という悪循環になります。
入院が必要になることも多く、早めの診断が重要です。
4)胆のう炎・胆石発作
右上腹部の痛みと吐き気がセットで出ます。
脂っこい食事の後に悪化しやすいのが特徴。
5)膵炎
みぞおち〜背中に抜ける痛みと嘔吐。
アルコール多飲後や胆石が原因で起こることがあります。
6)食道疾患
逆流性食道炎や食道アカラシア・好酸球性食道炎といった食道の狭窄や動きの低下を伴う病気でも嘔吐が起こります。
7)胃疾患
胃潰瘍や胃がんなどによる胃の動きの低下や胃の通過障害によって起こる嘔吐
8)脳の病気(髄膜炎・脳腫瘍・片頭痛)
頭痛や発熱、光がまぶしく感じるなどの症状がある場合は要注意。
消化器とは全く違う原因で嘔吐が起きることがあります。
9)妊娠によるつわり
女性では妊娠初期の重要なサインの一つ。
当院で可能な検査
● 血液検査
炎症反応・脱水・肝臓や膵臓の値などを総合的に確認。
● 腹部エコー
胆のう・膵臓・小腸の動き・腸管の拡張などを直接確認できます。
● X線(レントゲン)
腸閉塞のガス像などが分かります。
● CT検査
必要に応じて連携医療機関にて実施。
腸閉塞や胆のう炎の診断に非常に有効。
● 胃カメラ
胃炎・胃潰瘍・幽門狭窄など、胃の出口のトラブルを確認できます。
当院での治療方針
症状と検査結果をもとに、以下のような治療を行います。
● 胃腸炎
点滴・整腸剤・吐き気止め
(細菌性の場合は抗生剤を追加)
● 腸閉塞
入院・絶食・点滴治療
必要があれば胃管で減圧
● 胆のう炎・膵炎
点滴、抗生剤、痛み止め。
重症の場合は入院治療へ。
● 予防のポイント
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生ものはしっかり加熱
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冬はノロウイルス対策を徹底
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食後すぐ横にならない
実際の治療例
①20代女性「明け方からの急な吐き気と腹痛」
【症状】
明け方から急に吐き気と腹痛で目が覚め、トイレで嘔吐。
その後も数回嘔吐があり腹痛も持続するとのことで当日朝に当院を受診されました。
【診察・検査】
来院時も吐き気が続いており、触診では腹部全体に鈍痛がある状態でした。
腹部エコーと血液検査で状態を評価。
腹部エコーで下部小腸に炎症像、および血液検査にて炎症反応の上昇があり、小腸の感染性腸炎と診断。
実際のエコー画像です。下部小腸が炎症を起こして25㎜大に拡張しています。(黄色矢印部分)
2日前に海鮮丼を食べたとのことで、食中毒による感染性小腸炎と診断。
【治療】
内服治療(整腸剤・漢方薬)と食事療法を開始。
当日の夜辺りから次第に和らぎ、翌日には嘔気・腹痛とも低下し、4日後に再診頂いた際にはほぼ改善。
②40代女性「食べ物が詰まって夜間に嘔吐してしまう」
【症状】
数年前から食べ物が食道に詰まって降りていかない感覚が続いており、ここ数か月は就寝中に嘔吐してしまうこともありました。
近所の内科で「逆流性食道炎」と診断され、胃酸を抑える薬を服用していましたが改善せず、当院を受診。
【診察・検査】
症状が長期にわたること・夜間の嘔吐を伴うことから、食道の通過障害が疑われ、胃カメラ(内視鏡検査)を施行。
胃と食道のつなぎ目部分が狭くなり、通過が悪くなっている状態でした。
がんや逆流性食道炎などの所見はなく、食道アカラシアと診断しました。
胃と食道のつなぎ目が強く収縮して狭窄していました。食道アカラシアの所見です。
【食道アカラシアとは?】
アカラシアとは、食道の下部にある括約筋がうまく開かず、食べ物が胃に流れにくくなる病気です。
原因ははっきりしていませんが、神経伝達の異常と考えられています
▶関連ページ:さらに詳しいアカラシアの解説はこちらから
【治療と経過】
内視鏡的治療の適応と考えられましたが、入院治療が必要となるため対応可能な次医療機関へ紹介となり、同院で治療となりました。
その後は症状もなくなり、通常通りの生活を送られています。
③30代男性「昨晩からの腹部の激痛と嘔吐」
【症状】
昨日の夕食後しばらくしてから臍の上あたりの痛みが出てきて徐々に増強し、嘔吐。
ご家族が心配し、救急車を呼び救急外来を受診。
同院では急性胃腸炎と診断され、痛み止めと点滴を投与の上帰宅となりましたが、
その後も痛みが続くとのことで、朝になって当院を受診されました。
【診察・検査】
触診では右下腹部に強い圧痛を認め急性虫垂炎(いわゆる盲腸)や憩室炎・右卵巣疾患などを疑い、腹部エコーやレントゲン・血液検査を施行。
腹部エコーでは虫垂の腫大と虫垂根部に糞石の陥頓を認め、急性虫垂炎と診断しました。

実際のエコー検査の画像です。
虫垂が9㎜大の腫脹し(黄色部分・正常は6㎜以下)、 根元の部分に約10㎜の糞石の陥頓(青部分)を認めました
【治療】
エコー検査では虫垂の穿孔(穴が開くこと)はありませんでしたが、悪化しやすいサインの一つである「糞石の陥頓」、血液検査でも強い炎症反応の上昇、本人の疼痛もかなり強いため、手術の適応も含め高次医療機関にご紹介し入院となりました。
のちに紹介先の病院より、入院し点滴管理としていましたが当日の夜に痛みがさらに増悪し緊急手術となったものの、穿孔や腹膜炎などの重篤な状態にはならず5日ほどで退院となったとの報告がありました。
虫垂炎は発症初期は上腹部やみぞおちの痛みで発生し、痛みが強いと嘔吐してしまうこともあり、急性胃腸炎の症状と似ているため誤診されてしまうこともあります。
ただ、適切な検査をすれば診断がつくことがほとんどなので、当院では腹部エコーや血液検査などを行い、なるべく早期に正しい診断をつけることに力を入れています。
院長からのメッセージ
嘔吐症状は、「しばらく経てば治る」と放置されがちですが、実際には緊急性の高い病気の前触れのこともあります。
当院では、腹部エコー+血液検査をその日のうちに実施し、原因を迅速に判断できる体制を整えています。
少しでも不安があれば、我慢せずにご相談ください。
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
よくある質問
Q1. 嘔吐が続くとき、何時間で受診すべき?
A. 数時間〜半日以上続く場合は受診を推奨します。
Q2. 嘔吐しても水分は取るべき?
A. 少量ずつ、こまめに摂取してください。
Q3. 市販の吐き気止めは使ってもいい?
A. 病気を見逃す可能性があるため、使用前に医師へご相談ください。
Q4. 腸閉塞かどうか自分で判断できる?
A. できません。エコーやCTなどの画像検査が必要です。
Q5. 嘔吐時に食事は必要?
A. 無理に食べなくてよいので、水分補給を優先しましょう。
Q6. 受診の際に持参したほうがよいものは?
A. お薬手帳、症状の経過、直近の食事内容などが診断の助けになります。
Q7. 嘔吐が治ったら受診しなくてもいい?
A. 改善しても背景疾患が隠れている場合があります。症状が再発する際は受診を。
まとめ
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嘔吐が続くときは胃腸以外の病気が隠れていることがある
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腸閉塞・胆のう炎・膵炎などは緊急対応が必要
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池袋上田胃腸クリニックでは血液検査・腹部エコーを即日対応
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半日以上続く嘔吐、強い腹痛、脱水症状がある場合は早めの受診が安心
💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。
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※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。
アクセス
〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10
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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
