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食べ物が胸でつかえる原因は?アカラシアが見つかった40代女性の実例

[2026.03.20]

「食べ物が胸でつかえる」

「飲み込むと途中で止まる感じがする」

「よく噛まないと通りにくい」

このような症状があると、逆流性食道炎や年齢のせいと思って様子を見てしまう方も少なくありません。

しかし実際には、食道の動きに異常が起こるアカラシアのような病気が隠れていることがあります。

今回は、食べ物のつかえ感が増えて受診し、胃カメラでアカラシアが疑われ、専門治療(POEM)可能な高次医療機関へ紹介した40代女性の実例をご紹介します。

同じように「食べ物が胸でつかえる」「飲み込みにくい」と感じている方は、受診の参考になれば幸いです。

 

のどや胸のつかえでお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

食べ物が胸でつかえるときに考える主な原因

食べ物が胸でつかえる、飲み込みにくいという症状は、逆流性食道炎だけでなく、さまざまな病気で起こります。

主な原因としては、以下のようなものがあります。

  • 逆流性食道炎

  • 食道がん・胃噴門部がん

  • 好酸球性食道炎

  • 食道狭窄

  • 食道運動障害(アカラシアなど)

症状だけで原因を断定することは難しく、まずは胃カメラで食道や胃の入口に狭くなる病気がないかを確認することが大切です。

逆流性食道炎・胸やけについて詳しくはこちら

苦痛の少ない無痛胃カメラについてはこちら

実際の治療例|40代女性「食べ物が胸でつかえる」

症状

  • 以前から、あまり噛まずに飲み込むと胸やのどに詰まる感じがある
  • 最近は、しっかり噛んでいても“つかえ”を感じる回数が増えてきた
  • 何か病気なのではないかと心配になり受診

 

診察

症状からは、以下ような疾患を考えました。

  • 逆流性食道炎/食道裂孔ヘルニア

  • 食道がん・胃噴門部がん(“狭くなる”原因)

  • 好酸球性食道炎(アレルギー関連で狭窄)

  • 食道狭窄(薬剤性・炎症後など)

  • 食道痙攣(びまん性食道痙攣)などの運動異常

  • アカラシア(下部食道括約筋がゆるまず、食道の動きが低下)【1】【2】

症状だけでの鑑別が非常に難しく、正しく状態を把握し、治療方針を立てるため内視鏡検査(胃カメラ)を行いました。

 

実際の内視鏡画像

食道と胃の接合部が狭くなり(黄色部分)、周囲の筋肉が引きつった状態(緑部分)となっていました。

食道アカラシアによる狭窄と考えました。

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食道アカラシアとは?

アカラシアとはどんな病気?

アカラシアは、食道と胃のつなぎ目がうまく開かず、食べ物が胃へ流れにくくなる病気です。

あわせて食道の動きも弱くなるため、食べ物や水が胸でつかえる、逆流する、吐いてしまうなどの症状が起こります。

  • 食べ物や水が胸でつかえる
  • 飲み込みにくい
  • 夜間の逆流や嘔吐
  • 胸の痛み
  • 体重減少

まずは胃カメラで、食道がんや狭窄などの病気がないかを確認することが大切です。

必要に応じて、造影検査や食道内圧検査などを追加して診断します。

食道アカラシアの詳しい説明はこちら

アカラシアにはどんな治療がある?

アカラシアでは、基本的に狭くなっている食道と胃のつなぎ目を広げる治療が行われます。

  • POEM(経口内視鏡的筋層切開術)
  • バルーン拡張術
  • 腹腔鏡下Heller筋層切開術
  • ボツリヌス毒素注入

こんな症状があれば早めに受診してください

  • 以前よりつかえ感が強くなってきた
  • 水ややわらかいものでも通りにくい
  • 夜に逆流してむせる
  • 吐いてしまうことがある
  • 体重が減ってきた
  • 胸の痛みを伴う

「そのうち治るだろう」と様子を見ている間に、症状が進行してしまうこともあります。

食べ物のつかえが続くときは、消化器内科で相談することが大切です。

 

今回行った治療は?

今回の患者さんは、内視鏡所見からPOEMの適応があると判断し、対応可能な高次医療機関へ紹介しました。

その後はPOEM治療により症状は改善し、定期的な内視鏡観察を続けています。

POEMは内視鏡治療として広く行われ、嚥下困難の改善が期待できる一方、治療後の逆流(GERD)には注意が必要で、PPI内服や経過観察が重要です【1】【4】。

 

院長からのコメント

「“よく噛めば治る”と思っていたのに、むしろ最近つかえが増える」

このパターンは、食道の運動障害(アカラシアなど)を疑う大切なサインです。

胸やのどのつかえは、逆流性食道炎など頻度の高い病気でも起こりますが、一方で放置したくない病気(がん・狭窄・アカラシア)も含まれます。

大きな病気を見逃さないためにも早めに内視鏡(胃カメラ)を行い原因をはっきりさせ、適切な治療を行うことが大切です。

 

池袋上田胃腸クリニックでは、最短で当日中に胃カメラをお受け頂ける体制を整えています。

また鎮静剤による無痛胃カメラにも対応しております。是非ご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

当院の胃カメラの特徴
  • ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない内視鏡検査

  • オリンパス製最新システム+高解像度スコープで小さな病変も早期発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

 

よくある質問(FAQ)

Q1. 胸につかえる感じは、ストレスや自律神経のせいですか?

A. そういうこともありますが、今回のようなアカラシア食道がんでも起こります。頻度が増えてきた場合は検査をおすすめします【1】。

Q2. のどの違和感でも胃カメラが必要ですか?

A. のどの違和感は食道疾患でも起こるケースがあり、診断には胃カメラが役立ちます【1】。

Q3. 食道がんとの症状の違いは?

A. 症状は似ます。だからこそ、まず内視鏡で狭窄(がん等)を除外することが大切です【1】。

Q4. アカラシアの治療「POEM」は誰でも受けられますか?

A. 適応は病状・タイプ・全身状態などで判断します。専門施設で評価して決まります【1】【2】。

Q5. アカラシアは薬で治りますか?

 A. 薬だけで十分に改善するケースは多くありません。基本は拡張や筋層切開などの治療が中心です【1】【2】。

Q6.アカラシアは 放置するとどうなりますか?

A. 食道にたまりやすくなり、夜間逆流・誤嚥などのリスクが上がることがあります【1】。

Q7. すぐ受診すべき症状は?

A. 体重減少、食事がほぼ通らない、吐く、黒色便、強い胸痛、発熱やむせ込みがある場合は早めに受診してください【1】。

まとめ

  • 胸・のどのつかえが増えてきたら、逆流だけでなくアカラシアも鑑別に入ります

  • まずは胃カメラでがん・狭窄などを除外【1】

  • 治療はPOEMなどで改善が期待できるが、逆流対策も重要【1】【4】

💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。

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※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

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参考文献

  1. ACG Clinical Guidelines: Diagnosis and Management of Achalasia(2020). 

  2. ASGE guideline on the management of achalasia(2020)

  3. Chicago classification version 4.0 technical review(2021).

  4. Peroral endoscopic myotomy versus laparoscopic Heller's myotomy(5年成績の報告を含む, 2025).

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。

アクセス

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東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)

  • JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
  • 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

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