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お腹の張りや便秘は大腸がんの症状?他の原因と受診の目安を解説

[2026.03.25]

お腹の張りや便秘は、日常診療でもよくみられる症状です。

実際に、生活習慣や腸の機能の変化、過敏性腸症候群などで起こることも少なくありません。

その一方で、大腸がんが背景にあるケースもあります。大腸がんが進行すると、腸の内側が狭くなることで、便秘、便が細くなる、便が残る感じ、お腹の張りといった症状がみられることがあります。

大切なのは、「便秘だからよくあること」「お腹が張るだけだから大丈夫」と自己判断しすぎないことです。

最近始まった便秘、以前より張りが強くなった、便が細い、血便がある、体重が減ってきたといった変化がある場合は、原因をきちんと確認することが大切です。

 

本記事ではお腹の張りや便秘と大腸がんの関係や、その他に可能性のある疾患、受診のタイミングについて、消化器専門医の東海林院長がわかりやすくお伝えします。

 

お腹の張りや便秘でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。ぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

お腹の張り・便秘で大腸がんが見つかることはある?

あります。

大腸がんは早期には自覚症状がほとんどない一方、進行すると血便、便秘や下痢、便が細くなる、残便感、お腹の張りなどが現れることがあります。

さらに進行すると腸閉塞となり、便が出ない、腹痛、嘔吐が起こることもあります。

 

なぜ大腸がんでお腹の張りや便秘が起こるのか

大腸がんでお腹の張りや便秘が起こる主な理由は、腫瘍によって腸の通り道が狭くなり、便やガスが通りにくくなるためです。

さらに進行すると、便やガスがほとんど通らなくなり、腸閉塞に近い状態になることがあります。

特に便が出ない、ガスが出ない、腹痛、吐き気・嘔吐、張りの増悪は注意が必要な症状で、早急に医療機関を受診することが望まれます。

お腹が張る・便秘で考えられる大腸がん以外の主な原因

お腹の張りや便秘が続くと大腸がんを心配される方は多いですが、実際には大腸がん以外の原因であることも少なくありません。

便秘そのものは非常によくみられる症状で、生活習慣、腸の機能異常、薬剤、全身の病気など、原因はさまざまです。

1.機能性便秘・生活習慣の影響

便秘の原因として、食事や生活リズムの変化、加齢、旅行、便意の我慢、薬の変更などがあります。また、水分不足、食物繊維不足、運動不足、排便習慣の乱れなどで便がたまり、お腹の張りにつながることがあります。

2.過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群の症状として腹痛、腹部膨満、ガス、便秘、下痢などがあります。検査で大きな異常が見つからない一方で、張り感や便通異常が慢性的に続くことがあります。

3.薬の影響

便秘の原因として特定の薬やサプリメントもあり得ます。新しい薬を始めてから便秘や張り感が強くなった場合は、薬剤性便秘も考えます。

4.甲状腺機能低下症などの全身の病気

甲状腺機能低下症では甲状腺ホルモンが不足し、体のさまざまな働きが遅くなります。こうした全身状態の変化は腸の動きにも影響し、便秘の原因になることがあります。

5.大腸の動きの低下・排便機能の問題

便が腸を通るスピードが遅い、あるいは排便時にうまく出せないタイプの便秘でも、お腹の張りや残便感が出ることがあります。

慢性的に「出し切れない感じ」が続く場合は、単なる一時的便秘ではなく、排便機能の問題が関係していることもあります。

6.腸閉塞など緊急性のある病気

頻度は高くありませんが、便やガスの流れが止まる腸閉塞のような状態では、強いお腹の張り、便秘、腹痛、嘔吐が起こります。

こんな症状があれば早めの受診をおすすめします

・最近になって便秘が続く

・便が細い、残便感が続く

・血便がある

・腹痛、体重減少、貧血っぽさがある

・便もガスも出ない、吐き気や嘔吐がある

 

症状があるときは「検診」ではなく「受診」です

「便秘や張りがあるなら、まず便潜血検査で様子を見ればよいのでは」と考える方もいますが、症状がある場合は考え方が少し異なります。

大腸がん検診は、症状がない段階で受けることに意義があります。症状がすでにある場合は、必要に応じて大腸カメラなどの精密検査で原因を確認することが大切です。

 

お腹の張り・便秘で受診したときに行う検査

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸内視鏡検査では、大腸全体を直接観察し、病変があれば組織を採取して診断します。精密検査として最も重要な検査のひとつです。

大腸がんにより大腸の内腔が狭窄し(黄色矢印部分)、便やガスの流れが滞り、お腹の張りの原因となっていました。

CT検査などの画像検査

病変が見つかった場合やその可能性が高い場合には、CTやMRIなどで部位や広がり、転移の有無を評価します。

大腸がんだった場合の治療

がん情報サービスでは、大腸がんの治療として、内視鏡治療、手術、薬物療法、免疫療法、放射線治療などを挙げています。

実際の治療方針は、がんの深さや広がり、転移の有無、全身状態などをもとに決まります。

早期であれば内視鏡治療や手術が中心になることがあり、進行度によって薬物療法などを組み合わせることがあります。

実際の治療例

お腹の張りや便秘、便の変化をきっかけに、大腸がんが見つかることがあります。

以下は実際に当院を「お腹の張りや便秘」で受診されした症例です。

東海林院長からのメッセージ

お腹の張りや便秘は、実際の診療でも非常に多いご相談です。

その多くは大腸がん以外の原因ですが、最近になって便秘が続く、張りが強くなってきた、便の形が変わった、血便があるといった場合には、背景に病気が隠れていないか確認することが大切です。

池袋上田胃腸クリニックでは、症状の経過や便の変化を丁寧にうかがいながら、必要に応じて大腸カメラを含めた検査をご提案しています。

便秘体質と思っていても、これまでと違う変化があるときは自己判断せずご相談ください。

 

池袋上田胃腸クリニックでは、最短で当日中に大腸カメラをお受け頂ける体制を整えています。

また鎮静剤による無痛大腸カメラにも対応しております。是非ご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

※受診時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

当院の大腸カメラの特徴
  • 鎮静剤や独自の低痛挿入法による苦しくない内視鏡検査

  • オリンパス製最新システム+高解像度スコープで小さな病変も早期発見
  • 土日対応、事前診察は原則不要

よくある質問(FAQ)

Q:お腹の張りや便秘だけでも、大腸がんのことはありますか?

あります。大腸がんが進行すると、腸が狭くなることで便秘、便が細い、残便感、お腹の張りなどが起こることがあります。ただし、これらの症状だけで大腸がんと決まるわけではありません【1】【2】。

 

Q:血便がなければ、大腸がんは否定できますか?

いいえ。血便は代表的な症状ですが、便秘、腹部膨満、腹痛、体重減少などから見つかることもあります【1】【3】。

 

Q:お腹の張りや便秘の原因は、大腸がん以外ではどんなものがありますか?

機能性便秘、生活習慣の乱れ、過敏性腸症候群、薬の影響、甲状腺機能低下症などが考えられます【4】【5】。

 

Q:症状がある場合も、まず便潜血検査を受ければよいですか?

症状がある場合は、検診ではなく医療機関を受診することが勧められています。必要に応じて大腸カメラなどの精密検査を行います【6】。

 

Q:便が細いのは、やはり危険なサインですか?

はい。それだけでがんと断定はできませんが、便が細くなることは、大腸がんで腸が狭くなったときにみられる症状のひとつです。ほかの原因も考えられるので、大腸内視鏡で診断する必要があります。

 

Q:どんなときに早めの受診が必要ですか?

血便、体重減少、貧血っぽさ、強い腹痛、吐き気、便もガスも出ないといった症状がある場合は、早めの受診が大切です【2】【6】。

 

Q:お腹の張りや便秘で受診したら、どんな検査をしますか?

症状に応じて診察を行い、大腸がんが疑われる場合には大腸内視鏡検査やCTなどで確認します【7】。

 

Q:大腸がんだった場合、必ず手術になりますか?

必ずしも全員が手術になるわけではありません。早期であれば内視鏡治療が選択されることがあり、進行度によって薬物療法や放射線治療などを組み合わせます【8】。

 

Q:便秘体質でも、最近いつもと違う感じがあれば受診した方がよいですか?

はい。もともと便秘傾向があっても、最近になって悪化した、張りが強い、便の形が変わったなどの変化があれば相談をおすすめします【2】【3】。

 

Q:若い世代でも大腸がんはありますか?

大腸がんは年齢とともに増えますが、若い世代でも起こらないわけではありません。年齢だけで安心せず、続く症状があれば相談が大切です【6】。

まとめ

お腹の張りや便秘はありふれた症状ですが、大腸がんで起こることもあれば、大腸がん以外の原因で起こることもあります。

生活習慣、過敏性腸症候群、薬の影響、甲状腺機能低下症なども含めて、原因はさまざまです。

その一方で、最近始まった便秘、張りの悪化、便が細い、血便、体重減少、便もガスも出ないといった変化がある場合は、大腸がんや腸閉塞など見逃したくない病気も考えます。

症状があるときは検診を待つのではなく、医療機関で相談し、必要に応じて大腸カメラなどの精密検査につなげることが大切です。

 

💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。

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症状別にみる大腸がん関連ページ

大腸がんは、便秘・お腹の張り以外にも、血便、便が細い、貧血、腹痛など、さまざまな症状で見つかることがあります。全体像を知りたい方は、「大腸がんの症状は?」もご覧ください。

大腸カメラ(内視鏡について)

参考文献

【1】国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)について」
【2】NHS “Symptoms of bowel cancer”
【3】Mayo Clinic “Colon cancer - Symptoms and causes”
【4】NIDDK “Symptoms & Causes of Constipation”
【5】NIDDK “Hypothyroidism (Underactive Thyroid)”

【6】国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん検診について」
【7】国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん) 検査」
【8】国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん) 治療」

医師紹介:東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。

アクセス

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東京都豊島区池袋2丁目66-10  

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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

 

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