【要注意】食べるとすぐ胃が張る…原因はストレスだけじゃない?専門医が解説
「食事をするとすぐにお腹が張る」
「少し食べただけで満腹になってしまう」
「胃もたれや吐き気が続く」
こうした症状があると、「疲れやストレスのせいだろう」「忙しい時期だから仕方ない」と様子を見てしまう方は少なくありません。
しかし、食後の胃の張りが何週間・何か月も続く場合、単なる体調不良ではなく、胃の機能に関わる病気が隠れていることがあります。
特に、胃カメラなどの検査で異常が見つからないにもかかわらず症状が続く場合、「機能性ディスペプシア」と呼ばれる病気が原因となっていることが少なくありません。
今回は、食後すぐの胃の張りと吐き気が続き、検査で異常がない中で機能性ディスペプシアと診断された30代男性の実例をもとに、
症状・検査・治療についてわかりやすく解説します。
胃の張りや吐き気でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|30代男性「食べるとすぐに胃が張る、吐き気がある」
【症状】
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食事をするとすぐ胃が張る
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少量でも満腹になる感じ
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胃もたれ
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吐き気
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症状が4か月以上持続
転職で環境が変わり、「仕事の疲れやストレスが原因だろう」と様子を見ていたものの、一向に改善せず、「何か病気が隠れているのではないか」と不安になり、受診されました。
【診察】
診察時点で、以下のような病気を鑑別に挙げました。
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胃がん・食道がん
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逆流性食道炎
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胃・十二指腸潰瘍
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ピロリ菌感染症
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胆のう・膵臓の病気
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機能性ディスペプシア
- 甲状腺などの胃の機能に影響する代謝疾患
症状だけでの鑑別が非常に難しく、正しく状態を把握し、治療方針を立てるため血液検査・腹部エコー・胃カメラ(内視鏡検査)を行いました。
【検査】
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血液検査:炎症や貧血、肝胆膵系の異常、甲状腺疾患なし
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腹部エコー:肝臓・胆のう・膵臓に異常なし
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胃カメラ(上部消化管内視鏡):
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胃・食道・十二指腸に明らかな器質的異常なし
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潰瘍やがん、強い炎症は認めず
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■実際の胃カメラ画像
検査で異常所見がないことから「機能性ディスペプシア」と診断しました
【機能性ディスペプシアとは?】
機能性ディスペプシアとは、
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胃の検査では異常が見つからない
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それでも胃の不快な症状が続く
という病気です。
主な症状
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食後の胃もたれ
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早期飽満感(すぐお腹いっぱいになる)
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胃の張り
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吐き気
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みぞおちの痛み
原因
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胃の動き(運動機能)の低下
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胃の知覚過敏
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ストレスや生活環境の変化
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自律神経の乱れ
転職や環境変化をきっかけに発症・悪化する方も少なくありません【1】。
【治療】
今回の患者さんには、
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胃の働きを改善する薬(アコチアミド)
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胃の動きをよくして張りや吐き気を取る漢方薬
を併用して治療を開始しました。
服用開始後、
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食後の張り感が徐々に軽減
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吐き気も改善
現在は、再発予防のため漢方を継続しながら、食事指導を行い、良好な状態を維持されています。
院長からのコメント
「胃カメラで異常がないと言われたのに、症状がつらい」
こうしたお悩みは、機能性ディスペプシアでは決して珍しくありません。
重要なのは、
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きちんと検査を行い
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危険な病気を除外したうえで
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症状に合った治療を行うこと
です。
長引く胃の不調を「気のせい」と我慢せず、一度ご相談ください。
💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。
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※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 胃カメラで異常がないのに症状が出ることはありますか?
A. はい。機能性ディスペプシアでは検査で異常がなくても症状が出ます【1】。
Q2. ストレスだけが原因ですか?
A. ストレスは一因ですが、疲れや食生活、胃の動きや知覚過敏も関与します。
Q3. 機能性ディスペプシアは治りますか?
A. 多くの方が薬や生活改善で症状が軽快します【2】。
Q4. 放置しても大丈夫ですか?
A. 命に関わることは少ないですが、生活の質が大きく低下します。
Q5. 吐き気がある場合も機能性ディスペプシアの可能性はありますか?
A. はい。吐き気を伴うこともあります。ただし他の原因の可能性もあるため検査をして状態を確認することが大切です
Q6. 食事で気をつけることは?
A. 脂っこい食事、早食い、過食を避けることが重要です。
Q7. 市販薬で治りますか?
A. 一時的に楽になることはありますが、改善しない場合は受診をおすすめします。
Q8. 再発しやすい病気ですか?
A. 環境変化やストレスで再燃することがあります。
Q9. 漢方は長く飲んでも大丈夫?
A. 医師の管理下であれば継続可能なケースが多いです。
Q10. どのタイミングで受診すべき?
A. 2週間以上続く場合や吐き気・体重減少を伴う場合は、機能性ディスペプシア以外にも胃がんや膵臓の病気などが隠れている可能性があるので、早めの受診をおすすめします。
まとめ
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食後すぐの胃の張りが続く場合、機能性ディスペプシアの可能性
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検査で異常がなくても症状は実在する
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適切な薬物治療と生活指導で改善が期待できる
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「異常なし」で終わらせず、症状に向き合うことが大切
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
関連ページ
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▶ 胃カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤・スコープ選択による無痛胃カメラの詳細がご確認いただけます
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参考文献
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Talley NJ, et al. Functional Dyspepsia. N Engl J Med.
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日本消化器病学会. 機能性ディスペプシア診療ガイドライン 2021
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。
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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
