【実際の治療例】胸の痛みの原因は心臓ではなかった|当院で判明した逆流性食道炎による胸痛とその治療
「胸の痛み」と聞くと、多くの方はまず“心臓の病気”を心配されます。
しかし実際には、消化器の病気、特に逆流性食道炎による胸痛も少なくありません。
今回は、循環器では異常が見つからず、胃カメラで原因が判明した実際の症例をご紹介します。
池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|「3か月前から胸の痛みが続いている」
【症状】
3か月ほど前から断続的に胸の中央部に痛みを感じていたとのこと。
心臓の病気を疑い循環器内科を受診。心電図・心エコーともに異常は認められませんでした。
循環器の医師から「食道の病気かもしれない」と勧められ、当院を受診されました。
【診察】
診察では、以下のような胸痛を起こす消化器疾患を鑑別に挙げました。
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逆流性食道炎
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食道けいれん(びまん性食道けいれん)
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食道潰瘍
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食道裂孔ヘルニア
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胃潰瘍・十二指腸潰瘍
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機能性胸痛(機能性ディスペプシアの一種)
診断をつけるため胃カメラ(上部消化管内視鏡)を施行。
【胃カメラ】
胃カメラでは食道下部に炎症を認め、逆流性食道炎と診断しました。
心臓に異常がなかった胸痛の原因は、この食道炎によるものと考えられました。
■実際の胃カメラの画像■
【逆流性食道炎とは】
逆流性食道炎は、胃酸が食道へ逆流することで炎症を起こす病気です【1】。
代表的な症状は胸やけや酸っぱい液の逆流ですが、胸痛やのどの違和感、咳といった多彩な症状を起こすこともあります。
胸の中央の痛みを「心臓の痛み」と誤解して循環器に行くケースも少なくありません。
主な原因には以下が挙げられます:
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食生活の乱れ(脂っこいもの・コーヒー・アルコールなど)
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肥満や加齢による下部食道括約筋のゆるみ
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姿勢(前かがみや寝る直前の食事)
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薬剤性(降圧薬や気管支拡張薬など)
【治療】
胃酸の分泌を抑えるPPI(プロトンポンプ阻害薬)を中心に投薬開始。
治療1〜2週間で胸痛は消失し、3か月の内服で再発もなく改善しました。
院長からのコメント
「胸の痛み=心臓」と思われがちですが、食道の炎症による痛みも非常に多いです。
循環器で異常がなかった場合、胃カメラで食道の状態を確認することが大切です。
池袋上田胃腸クリニックでは、鎮静下で眠っている間に胃カメラを行うことができるため、不安や痛みが少なく検査が可能です。
当院の胃カメラの特徴
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ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない無痛内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
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土日対応、事前診察は原則不要
- 池袋駅徒歩5分でアクセス良好
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お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
よくある質問(FAQ)
Q1. 胸の痛みがあっても心臓が原因でないことはありますか?
A1. はい。食道や胃などの消化器疾患、肋間神経痛や筋肉痛などでも胸痛が起こることがあります【2】。
Q2. 胸の痛みと胸やけの違いはありますか?
A2. 胸やけは「焼けるような感覚」、胸痛は「締め付けられるような痛み」と表現されますが、逆流性食道炎では両方起こることがあります。
Q3. 逆流性食道炎の痛みはどんな場所に出ますか?
A3. 胸の中央〜みぞおちにかけて出ることが多く、背中やのどに響くこともあります。
Q4. ストレスで悪化することはありますか?
A4. はい。ストレスは胃酸分泌や自律神経を乱し、症状を悪化させる要因になります【3】。
Q5. 胃薬を飲めば治りますか?
A5. 一時的に軽快しても再発しやすいため、食生活の改善と定期的な内視鏡フォローが大切です。
Q6. 再発を防ぐには?
A6. 就寝前2〜3時間は飲食を控え、肥満や飲酒・喫煙を改善することが予防になります。
Q7. 胸の痛みが左側に出るのは心臓のせいですか?
A7. 一概には言えません。今回のように消化器疾患の痛みとして出ることがあります。
Q8. 薬を飲んでも症状が治らない場合は?
A8. 食道運動異常や食道がんなど、他の疾患の可能性もあるため再検査が必要です。
Q9. 胃カメラは苦しくないですか?
A9. 当院では鎮静剤を使用するため、眠っている間に検査を終えられます。
Q10. 胸痛で受診すべきタイミングは?
A10. 痛みが続く・夜間に強くなる場合は早めの受診をおすすめします。
まとめ
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胸の痛みの原因は心臓だけでなく、食道の炎症(逆流性食道炎)でも起こる
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循環器で異常がない場合は、胃カメラによる消化器精査が重要
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早期診断で薬物治療により改善が期待できる
当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。
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※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
関連ページ
参考文献
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Vakil N, et al. Am J Gastroenterol. 2022;117(8):1261–1280.
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日本消化器病学会:胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021
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Fass R, et al. Gastroenterology. 2020;158(2):389–406.
