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実際の治療例【朝の吐き気と胃のむかつきが続く…原因は機能性ディスペプシア?】

[2025.10.30]

「朝起きると気持ち悪い」

「胃がむかむかして、午前中がつらい」

「胃カメラでは異常なしと言われたのに症状が続く」

このような症状が続くと、胃がんや胃潰瘍などの病気ではないかと不安になる方も多いと思います。

朝の吐き気や胃のむかつきは、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの病気で起こることがあります。

一方で、胃カメラや血液検査、腹部エコーで大きな異常が見つからないにもかかわらず、胃の不快感や吐き気が続く「機能性ディスペプシア」が原因となることもあります【1】【2】。

今回は、朝の吐き気と胃のむかつきが1か月続き、胃カメラでは異常がなかったものの、最終的に機能性ディスペプシアとして治療を行い改善した50代女性の実際の治療例を専門医の院長が分かりやすくご紹介します。

朝のむかつきでお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

💡朝の吐き気と胃のむかつきが続くときのポイント

✅ 朝の吐き気や胃のむかつきは、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんなどで起こることがあります。

✅ 症状が1週間以上続く場合や、食欲低下・体重減少・強い胃痛・黒い便を伴う場合は、胃カメラを含めた検査が大切です。

✅ 胃カメラで異常がなくても、胃の動きや知覚過敏、自律神経の乱れが関係する機能性ディスペプシアとして治療が必要なことがあります。

✅ 機能性ディスペプシアは「気のせい」ではなく、薬物療法や生活習慣の見直しで改善が期待できる病気です。

 

池袋上田胃腸クリニックでは、胃のむかつき・吐き気・胃もたれ・胃痛などの診療を行っています。

池袋周辺で、朝の吐き気や胃の不快感が続いている方、胃カメラを受けるべきか迷っている方はご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

朝の吐き気・胃のむかつきを起こす主な原因

朝の吐き気や胃のむかつきは、単なる疲れやストレスだけでなく、胃・食道・十二指腸・胆のう・膵臓などの病気が関係していることがあります。

特に、症状が続く場合や、食欲低下・体重減少・みぞおちの痛み・黒い便を伴う場合は、自己判断せずに原因を確認することが大切です。

  • 機能性ディスペプシア:胃カメラなどで明らかな異常がないにもかかわらず、胃もたれ、吐き気、胃のむかつき、みぞおちの痛みなどが続く病気です。
  • 逆流性食道炎:胃酸が食道へ逆流し、胸やけ、吐き気、のどの違和感、胃のむかつきなどを起こします。
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍:みぞおちの痛み、吐き気、胃の不快感、黒い便などを起こすことがあります。
  • 胃がん:初期には無症状のこともありますが、胃の不快感、吐き気、食欲低下、体重減少などで見つかることがあります。
  • 胆のう・膵臓の病気:胆石、胆のう炎、膵炎などでも、吐き気やみぞおちの不快感を起こすことがあります。
  • 自律神経の乱れ:ストレス、睡眠不足、生活リズムの乱れによって、朝に吐き気や胃の不快感が強く出ることがあります。

関連ページ:朝の吐き気について詳しく知りたい方は、朝の吐き気・気持ち悪さの原因を解説したページもご覧ください。

機能性ディスペプシアとは?

機能性ディスペプシアとは、胃カメラなどの検査で胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの明らかな病気が見つからないにもかかわらず、胃もたれ、早期満腹感、みぞおちの痛み、胃のむかつき、吐き気などが続く病気です【1】【2】。

原因は一つではなく、以下のような要素が関係すると考えられています。

  • 胃の動きの低下
  • 胃酸分泌の乱れ
  • 胃や十二指腸の知覚過敏
  • 自律神経の乱れ
  • ストレスや睡眠不足
  • 食生活の乱れ
  • 感染性胃腸炎のあとに続く胃腸の不調

つまり、機能性ディスペプシアは「検査で異常がないから問題ない」という病気ではありません。検査で大きな病気を除外したうえで、胃の機能や感覚の異常として治療を行うことが大切です。

関連ページ:機能性ディスペプシアの症状・原因・治療については、機能性ディスペプシアの詳しい解説ページでも説明しています。

実際の治療例|50代女性「朝の吐き気があり、胃がすっきりしない」

【症状】

「1か月ほど前から朝起きると気持ち悪く、吐き気が出る」とのことで来院されました。

昼ごろには少し落ち着くものの、一日中胃がすっきりしないとのことでした。

 

【診察】朝の吐き気と胃のむかつきで考える主な原因

朝の吐き気や胃のむかつきは、単なる疲れやストレスだけでなく、胃や食道の病気が隠れていることがあります。

特に、症状が長引く場合や、食欲低下・体重減少・みぞおちの痛みを伴う場合には、原因をきちんと見極めることが大切です。

機能性ディスペプシア

胃カメラなどの検査で明らかな異常がないにもかかわらず、吐き気、胃もたれ、胃の不快感などが続く病気です。
ストレスや自律神経の乱れ、胃の動きの低下などが関係すると考えられています。

逆流性食道炎

胃酸が食道へ逆流することで、胸やけ、のどの違和感、吐き気、胃のむかつきなどが起こります。
朝方に症状を感じる方や、食後・就寝前に悪化する方も少なくありません。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

みぞおちの痛み、吐き気、食欲低下などを起こすことがあります。
潰瘍が進むと出血や黒い便の原因になることもあるため注意が必要です。

胃がん

初期には症状が目立たないこともありますが、吐き気、胃の不快感、食欲低下、体重減少などで見つかることがあります。
症状が続く場合には、念のため胃カメラで確認することが重要です。

自律神経の乱れ

睡眠不足、強いストレス、生活リズムの乱れなどによって、朝に吐き気や胃の不快感が強く出ることがあります。
ただし、自己判断で「ストレスだけ」と決めつけず、続く場合は他の病気がないか確認することが大切です。

これらを区別するために、胃カメラ(胃内視鏡検査)を行うことにしました。

【検査】胃カメラで異常なし

胃カメラを施行したところ、粘膜にびらんや潰瘍・腫瘍などの異常所見は認められませんでした。

また血液検査・腹部エコーでも明らかな異常がなく、

最終的に「機能性ディスペプシア」と診断しました。

■実際の胃カメラの画像■

胃の粘膜はピロリ菌もなく正常な状態でした。

関連ページ:胃カメラを受けるか迷っている方は、池袋上田胃腸クリニックの胃カメラ検査もご覧ください。

 

【治療】薬物療法と生活改善で症状が改善

胃の動きを整える消化管運動改善薬と、胃酸を抑える酸分泌抑制薬を処方しました。

治療開始後2週間ほどで朝の吐き気は軽くなり、1か月後にはほぼ症状が消失しました。

生活面では、

  • 朝食を抜かない
  • コーヒー・アルコール・辛い食べ物を控える
  • 睡眠をしっかりとる

といった再発予防のためのアドバイスも行い、一旦治療終了となりました

 

朝の吐き気・胃のむかつきで受診した方がよい目安

朝の吐き気や胃のむかつきは、一時的な体調不良で起こることもあります。

しかし、症状が続く場合や、他の危険サインを伴う場合は、機能性ディスペプシアだけでなく、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、胆のう・膵臓の病気などを確認する必要があります。

特に、以下に当てはまる場合は消化器内科での相談をおすすめします。

  • 朝の吐き気や胃のむかつきが1週間以上続く
  • 市販の胃薬を飲んでも改善しない
  • 食欲が落ちている
  • 体重が減ってきた
  • みぞおちの痛みが強い
  • 黒い便が出る
  • 貧血を指摘された
  • 吐き気で食事や仕事に支障が出ている
  • 胃カメラで異常なしと言われたが症状が続いている

「ストレスのせいだと思っていた」「胃カメラで異常なしと言われたから我慢していた」という方でも、治療で改善する病気が隠れていることがあります。

院長からのコメント

朝の吐き気や胃の不快感は、「疲れ」「更年期」「ストレスのせい」と考えて放置されがちですが、機能性ディスペプシアはれっきとした病気です。

検査で異常がなくても、治療によって改善が見込めることは少なくありません。

特に、朝の吐き気や胃の不快感が1週間以上続く場合や、食欲低下・体重減少・強い胃痛を伴う場合には、機能性ディスペプシアだけでなく、胃潰瘍や胃がんなど他の病気が隠れている可能性もあります。

当院では、胃カメラ・血液検査・腹部エコーを組み合わせて原因を丁寧に確認し、お一人おひとりに合わせた治療をご提案しています。

池袋周辺で、朝の吐き気、胃のむかつき、胃もたれ、胃痛が続いている方は、お力になれますのでお気軽にご相談ください。

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

 

よくある質問(FAQ)

Q. 朝だけ胃がムカムカするのはなぜですか?

A. 朝は胃の動きが落ちやすい時間帯であり、自律神経の乱れや胃酸分泌の変化によって、吐き気や胃のむかつきを感じやすくなることがあります。

 

Q. 機能性ディスペプシアはストレスで悪化しますか?

A. はい。ストレスや不眠は胃の動きや知覚に影響し、機能性ディスペプシアの症状を悪化させることがあります。

 

Q. 胃カメラで異常がなければ安心ですか?

A. 胃カメラで胃がんや胃潰瘍などの器質的な異常がないことを確認するのは大切ですが、機能の異常による不快感は残ることがあります。異常がない場合でも、治療で改善するケースは少なくありません。

 

Q. 機能性ディスペプシアは治る病気ですか?

A. 再発を繰り返すことはありますが、薬物療法と生活習慣の見直しによって、多くの方で症状の改善が期待できます。

 

Q. どのくらい治療すれば良くなりますか?

A. 個人差はありますが、2〜4週間ほどで症状が軽くなる方が多いです。症状の強さや生活習慣によって、治療期間は変わります。

 

Q. 朝の吐き気は何科を受診すればよいですか?

A. 胃のむかつきや吐き気が続く場合は、まず消化器内科の受診がおすすめです。必要に応じて、胃カメラや血液検査、腹部エコーで原因を調べます。

 

Q. 朝だけ気持ち悪いのはストレスだけが原因ですか?

A. ストレスや自律神経の乱れはよくある原因ですが、逆流性食道炎、胃潰瘍、機能性ディスペプシアなどが隠れていることもあります。長引く場合は自己判断せずにご相談ください。

 

Q. 胃がんでも朝の吐き気が出ることはありますか?

A. はい。胃がんでは、吐き気や胃の不快感、食欲低下、体重減少などで見つかることがあります。症状が続く場合は、念のため胃カメラで確認することが大切です。

 

Q. 何日くらい続いたら受診した方がいいですか?

A. 3〜7日ほど続く場合や、1週間以上改善しない場合は受診をおすすめします。特に、食事がとれない、体重が減る、胃痛が強い場合は早めの受診が大切です。

 

Q. コーヒーやアルコールは控えた方がいいですか?

A. 症状がある間は、コーヒー、アルコール、辛い食べ物など胃を刺激しやすいものは控えめにした方が、症状が改善しやすくなります。

まとめ

朝の吐き気や胃のむかつきは、疲れやストレスだけでなく、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎、胃潰瘍、胃がんなど、さまざまな原因で起こります。

  • 朝の吐き気・胃のむかつきは、機能性ディスペプシアで起こることがあります。
  • 胃カメラで異常がなくても、胃の機能や知覚過敏が関係して症状が続くことがあります。
  • 一方で、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどでも似た症状が出るため、症状が続く場合は検査が大切です。
  • 機能性ディスペプシアは、薬物療法と生活習慣の見直しで改善が期待できます。
  • 食欲低下、体重減少、黒い便、強い胃痛がある場合は早めの受診が必要です。
朝の吐き気・胃のむかつきが続く方へ

「朝だけ気持ち悪い」「胃がすっきりしない」「胃カメラで異常なしと言われたが症状が続く」という方は、機能性ディスペプシアを含めた消化器の病気が隠れていることがあります。

池袋上田胃腸クリニックでは、胃カメラ・血液検査・腹部エコーを組み合わせて原因を確認し、症状に合わせた治療をご提案しています。

WEB予約はこちら 03-5953-5903
当院の胃カメラの特徴

  • ご自身に合わせた鎮静剤やスコープ調整で苦しくない無痛内視鏡検査

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医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。

アクセス

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東京都豊島区池袋2丁目66-10  

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▶WEB予約は【こちら】

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

参考文献

  1. Rome Foundation. Rome IV Criteria. Functional Dyspepsia.
  2. Francis P, et al. Functional Dyspepsia. StatPearls. Updated 2024.
  3. Miwa H, et al. Evidence-based clinical practice guidelines for functional dyspepsia 2021. J Gastroenterol. 2022.
  4. Tack J, et al. Functional dyspepsia. N Engl J Med. 2006;355:1380-1390.

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