【実際の治療例】夜中の「胃の劇痛」…海鮮食べた後に疑うべき“アニサキス”とは?
「寝ていたのに、胃が刺されるように痛くて目が覚めた」
こうした 夜間の強い胃痛 は、単なる胃もたれやストレスではなく、治療が必要な原因が隠れていることがあります。
特に、前日〜当日に 刺身・寿司・海鮮丼などを食べている場合、まず疑いたいのが アニサキスです。
本記事では夜中の急激な胃の激痛と関係する可能性のある疾患や、受診のタイミングについて、消化器専門医の東海林院長がわかりやすくお伝えします。
同様の症状でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。
※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。
実際の治療例|50代男性「夜中に胃が刺されるように痛くて目が覚めた…」
【症状・経過】
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就寝中に 胃が刺されるような強烈な痛みで覚醒
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鎮痛薬を飲んでも改善せず
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数分ごとに強い痛み(波がある痛み)が続く
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前日に 海鮮丼を食べていた
【診察】
症状と食事歴から以下を想定しました。
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胃アニサキス症
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感染性腸炎(食あたり)
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急性胃炎
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胃・十二指腸潰瘍
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胆石発作/胆のう炎(みぞおち〜右上腹部痛の原因)
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まれに、膵炎など(痛みの部位・持続・検査所見で評価)
正しく状態を把握し、治療方針を立てるためまずは血液検査と腹部エコーを行いました。
【検査】
今回は 血液検査と腹部エコーを先に行いました。
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血液検査:重篤な炎症や臓器障害を示す所見がないか確認
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腹部エコー:胃周囲・胆のう・膵臓・腸管の異常を評価

腹部エコーで、胃の出口付近に限局した粘膜肥厚を認め(矢印部分|正常は3㎜程度))
アニサキスを強く疑い胃カメラを行い状態を確認することとしました。
【実際の内視鏡画像・治療】
胃カメラを行うと胃の入り口付近にアニサキス虫体を認めました。

アニサキス虫体を確認(矢印部分)し、

処置用の鉗子でつまんで

しっかりと除去しました。
除去後、痛みは速やかに消失し、治療完了となりました。
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▶無痛胃カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤・スコープ選択による無痛胃カメラの詳細がご確認いただけます
アニサキス症とは|どれくらいで症状が出る?なぜ痛い?
アニサキスは魚介類に寄生する線虫で、生や加熱不十分の魚介を食べたあとに胃や腸へ侵入し胃壁に食い付いき、
食い付いた胃壁にアレルギー反応が起こってしまい、、強い痛みや吐き気を起こします。
- 潜伏期間:1時間〜数日(多くは8時間以内)
- 予防:冷凍(中心温度−20℃で24時間以上)や加熱(60℃1分/70℃以上)が有効 ※酢・塩漬け・醤油・わさびでは死滅しない
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▶アニサキス症について専門医の院長によるより詳しい説明はこちら
院長からのコメント
夜中の強い胃痛は「朝まで様子を見る」ことで長引くことがあります。
とくに 海鮮を食べた翌日〜当日に、波のある強いみぞおち痛が出た場合は、アニサキスを疑います。
池袋院では、必要に応じて 血液検査・腹部エコー・胃カメラを組み合わせ、原因を早く絞り込み、治療までつなげます。
「市販薬でダメ」「眠れないほど痛い」なら、早めにご相談ください。
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
よくある質問(FAQ)
Q1. アニサキスは放っておけば治りますか?
A. 虫体が自然に離れるまで痛みが続くことがあり、確実なのは胃カメラでの摘出です【1】。
Q2. 市販の胃薬や痛み止めは効きますか?
A. 痛みが強い場合、十分な効果が得られないことが多く、原因検索が必要です。
Q3. 食後どのくらいで発症しますか?
A. 数時間以内が多いですが、腸に食いつく場合は数日後に症状が出ることもあります【1】。
Q4. 胃ではなく腸に行くこともありますか?
A. あります。腸型では腹痛や膨満が中心で、まれに腸閉塞などが起こることがあります【1】。
Q5. 腹部エコーだけで確定できますか?
A. エコーではかなり強く“疑う根拠”になりますが、確定は胃カメラです。
Q6. 家庭でできる予防は?
A. 冷凍(−20℃で24時間以上)または加熱が有効です【2】。
Q7. しめサバなら安全ですか?
A. 酢・塩漬け・醤油・わさびでは死滅しないため注意が必要です【2】。
Q8. 同じ魚を食べた家族は受診した方がいい?
A. 症状がなければ経過観察でも、痛みや吐き気が出たら受診をおすすめします。
Q9. 夜中でも受診した方がいい痛みの目安は?
A. 眠れないほどの激痛、冷や汗、嘔吐を伴う、痛みが増悪する場合は時間を問わず受診を検討してください。
Q10. 胃カメラが怖いのですが…
A. 鎮静剤の使用などで無痛で行えます。まずは当院にご相談ください。
まとめ
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夜中に目が覚めるほどの胃痛は要注意
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海鮮の後なら アニサキスが原因のことも
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血液検査+腹部エコー→胃カメラで早期に診断・治療が可能
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予防は 冷凍・加熱(酢や醤油では死なない)【2】
💡当院は池袋駅から徒歩5分程度でアクセス可能です。お気軽にご相談ください。
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参考文献
【1】国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報:アニサキス症(臨床像・治療)
【2】厚生労働省:アニサキスによる食中毒を予防しましょう(冷凍・加熱条件/酢・醤油等では死滅しない)
【3】IASR(国立感染症研究所):アニサキス関連情報(内視鏡検査・摘出の記載例)
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。
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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
