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【実際の治療例】夕食後に胸焼け・気持ち悪さが続く|胃カメラで中等度の逆流性食道炎と診断

[2026.02.11]

「夕食後だけ胸焼けする」「なんとなくムカムカして気持ち悪い」

こうした症状はよくありますが、市販薬で改善しないときは、胃炎だけでなく逆流性食道炎(GERD)が進んでいるサインのことがあります【1】【2】。

特に夜は、横になることで逆流が起こりやすく、症状が長引く方も少なくありません【4】【5】。

 

本記事では夕食後の胸やけと関係する可能性のある疾患や、受診のタイミングについて、消化器専門医の東海林院長がわかりやすくお伝えします。

 

同様の症状でお困りの方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。ぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|40代男性「夕食後の胸やけと気持ち悪さ」

症状
  • 3週間ほど前から、夕食後に胸焼け+気持ち悪さ(吐き気っぽい不快感)が出るように

  • 市販の胃薬を飲んでも改善せず、症状が続くため来院

診察

症状からは逆流性食道炎を疑い、他の可能性として下記疾患も考えました。

  • 胃・十二指腸潰瘍、急性胃炎

  • 機能性ディスペプシア(FD)

  • 胆のう疾患(胆石など)、膵疾患

  • 胸痛が強い場合は心疾患(狭心症など)も除外が重要

正しく状態を把握し、治療方針を立てるため胃カメラ(内視鏡検査)を行いました。

検査
<実際の内視鏡画像>

夕食後の胸焼け|無痛胃カメラで診断した逆流性食道炎|巣鴨駅前胃腸内科

胃と食道のつなぎ目部分に炎症を認め(矢印部分)、中等度の逆流性食道炎と診断

逆流性食道炎は症状だけでは重症度がわかりにくく、内視鏡で評価することが大切です【2】【3】。

逆流性食道炎(GERD)とは(原因・なぜ夕食後~夜に起こりやすい?)

逆流性食道炎は、胃酸などが食道へ逆流し、食道粘膜に炎症(ただれ)を起こす病気です【2】【3】。

夕食後~夜に起こりやすい理由
  • 食後は胃の内容物が増え、逆流が起こりやすい

  • 横になる(就寝)と重力の助けがなくなり逆流しやすい

  • 夜間の逆流症状のある方は、実際に「寝ている間の酸曝露」が確認されることがあります【4】

  • 体位(姿勢)も影響し、左向きが有利とする報告もあります【5】

治療
1)薬:PPI(プロトンポンプ阻害薬)

今回の患者さんは、夕食前にPPIを内服し、症状は改善しました。

PPIはGERD治療の中心で、飲むタイミングは“食前(食事の30〜60分前)”が推奨されています【1】。

市販薬で軽快することもありますが、炎症が中等度以上になると“効きが弱い/足りない”こともあります。長引く場合は医療機関で評価し、適切な薬を選ぶことが重要です【1】【2】。

2)再発予防のた生活改善

再発予防のため、下記の生活改善にも取り組んでいただき、現在は安定した生活を送られています。

  • 夕食は就寝の3時間前まで(難しければ、まず2時間前を目標)

  • 夜だけは「腹八分目」+脂っこいものを控える

  • ベルト・ガードルなどでお腹を締めない

  • 枕を高くする/可能なら上半身を少し上げる

  • 左向きで寝ると楽な方も(個人差あり)【5】

院長からのコメント

夕食後の胸焼けやムカムカは、「よくある不調」に見えて、逆流性食道炎が進んでいることがあります。

特に、市販薬で改善しない・3週間以上続く・夜に悪化する場合は、胃カメラで状態を確認し、適切な薬(PPIなど)を“正しいタイミング”で使うことが近道です【1】【2】。

 

池袋上田胃腸クリニックでは、逆流性食道炎に対して当日中に検査・診断できる体制を整えています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。

※来院時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

よくある質問(FAQ)

Q. 夕食後の胸焼けは、どれくらい続いたら受診すべきですか?

A. 目安として「2週間以上続く」「市販薬でも改善しない」「夜に悪化する」場合は受診がおすすめです【1】【2】。早めに原因を確認すると治療がスムーズです。

 

Q. 市販の胃薬で治らないのはなぜ?

A. 逆流性食道炎が中等度以上だと、酸を抑える力が不十分なことがあります。医療機関では状態に合わせてPPIなど強い酸分泌抑制薬を選びます【1】【2】。

 

Q. PPIはいつ飲むのが正しいですか?

A. 一般に「食事の30〜60分前」が推奨されます【1】。今回のように夕食後に症状が強い方は、夕食前内服が合うことがあります。

 

Q. PPIはどれくらいで効きますか?

A. 早い方は数日で軽くなりますが、炎症がある場合は数週間単位で改善していきます【1】【2】。医師の指示どおりに内服を続けることが大切です。

 

Q. 胸焼けがなくて「気持ち悪さ」だけでも逆流性食道炎はありますか?

A. あります。逆流は胸焼け以外に、吐き気っぽさ、げっぷ、のどの違和感、咳などで出ることがあります【2】【3】。

 

Q. 夜に悪化する時、今日からできる対策は?

A. ①就寝3時間前までに夕食、②夜だけ腹八分、③上半身を少し上げる、④体位を工夫(左向きが楽な方も)などが有効です【5】。

 

Q. 胃カメラ(内視鏡)は必ず必要ですか?

A. 症状が軽く典型的なら薬で様子を見ることもありますが、「市販薬で改善しない」「長引く」「飲み込みづらい・体重減少・吐血/黒色便」などがあれば胃カメラ(内視鏡)で確認が推奨されます【1】【2】。

 

Q. 逆流性食道炎を放置するとどうなりますか?

A. 炎症が続くと、食道のただれが悪化したり、狭窄(食道が細くなる)などの合併症につながることがあります【2】【3】。早めの評価が安心です。

 

Q. アルコールやコーヒー、辛いものは全部ダメですか?

A. 全員が完全禁止ではありません。ただし症状が強い時期は、脂っこい食事・多量飲酒・刺激物などで悪化しやすいので一度控え、改善後に少しずつ相性を見ます【2】【3】。

 

Q. 再発を繰り返す場合はどうしますか?

A. 生活改善に加え、薬の調整(内服タイミング、薬剤の変更、維持療法など)を検討します【1】【2】。自己判断で中断せず、方針を一緒に決めるのが安全です。

まとめ

  • 夕食後の胸焼け・ムカムカが3週間以上続き、市販薬で改善しないなら要注意

  • 中等度以上の逆流性食道炎は、内視鏡で評価し、PPIを適切に使用するのが近道【1】【2】

  • PPIは「食前(30〜60分前)」が基本【1】

  • 夜間悪化は「夕食の時間」「食べ過ぎ」「横になる姿勢」が大きく影響【4】【5】

  • 我慢せず、消化器内科で相談を

 

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関連ページ

参考文献

  1. Katz PO, et al. ACG Clinical Guideline: Diagnosis and Management of GERD. Am J Gastroenterol. 2022.(PPIは食前30–60分推奨 等)

  2. 日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021(概要ページ)(2021年4月27日公開)

  3. 木下芳一ほか. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2015 改訂第2版(内科 2016 / J-STAGE公開PDF)

  4. Oude Nijhuis RAB, et al. Supine nighttime refluxの評価(夜間酸曝露) 2021.

  5. Wake up to gastro-oesophageal reflux disease: nocturnal GERDと睡眠姿勢 2024.

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。

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東京都豊島区池袋2丁目66-10  

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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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