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【実例】30代・症状ゼロでも早期大腸がんが見つかった理由|“家族歴”がある人の大腸カメラの目安

[2026.02.06]

「まだ若いから大腸がんなんて関係ない」——

そう思っていても、家族歴(親・兄弟の大腸がん)がある方は話が変わります。

大腸がんは早期のうちは無症状のことも多く、症状が出てからだと進行しているケースもあります【1】。

今回は、父親が大腸がんで手術を受けたことをきっかけに大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受け、無症状にもかかわらず早期がんが見つかった30代男性の実例を、検査所見と治療の流れに沿って専門医の院長が分かりやすく解説します。

 

大腸がんの家族歴がある方で内視鏡を受けたことがない方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。

▶池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。同様の症状でお悩みの方はぜひご相談ください。

WEB予約はこちら 03-5953-5903

※ご予約がない方でも受付時間内に受診して頂ければ診察可能です。

 

実際の治療例|30代男性「父親が大腸ガンになり自分も大腸ガンが心配」

症状
  • 自覚症状:なし

  • 「父が大腸がんだったので、自分も心配で検査を受けたい」と来院

※大腸がんは早期だと無症状のことがほとんどで、進行すると血便、便通異常、便が細い、貧血などが出ることがあります【1】。

 

診察
◆問診で確認したいポイント
  • ご家族の大腸がん:誰が/何歳で診断されたか

  • 便通変化・血便・貧血・体重減少の有無(“気づきにくい変化”も含む)

  • 生活習慣(飲酒・喫煙・体重変化・食習慣)

  • これまでの大腸カメラ歴、ポリープ歴

無症状でも、大腸カメラで以下が見つかることがあります。

  • 大腸ポリープ(腺腫/鋸歯状病変など)

  • 早期大腸がん

  • 憩室、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

  • 痔(出血の原因として) など

 

大腸カメラ

S状結腸に25㎜大の扁平なポリープを認めました(青矢印部分)。

家族歴をきっかけに大腸カメラで発見された早期大腸がん|池袋上田胃腸クリニック

 
病変部分をNBIという特殊光モードに切り替え、拡大観察すると
  • 表面の構造の乱れ
  • 血管の形が崩れがあり(青丸部分)、
早期がんを考え、その場で切除しました。
早期大腸がんの内視鏡(大腸カメラ)画像|NBI|池袋上田胃腸クリニック
切除直後は少量の出血がありましたが、内視鏡で止血して、その後は出血や合併症もありませんでした。

病理結果(顕微鏡検査)
  • 切除したポリープはがんでした

  • ただし、転移リスクが低い早期がんで、内視鏡治療で治癒切除となりました

  •  
今後のフォロー(再発・見逃し対策)

家族歴+早期がんのため、定期的な大腸カメラで経過観察としました

通常は切除方法(分割切除か一括か)や病理所見により、次回の間隔は変わります

  • 例:20mm以上の病変を分割切除した場合、早めの再検が推奨される考え方があります【6】
  • 家族歴が強い場合は、より早い開始・短い間隔を提案するガイドラインもあります【4】

当院では内視鏡の所見・切除ポリープの状態や家族歴などを加味して、ご本人に最適なフォローを行っております。

 

院長からのコメント

大腸がんは「ある日突然できる」というより、ポリープが大きくなり、性質が変わっていくケースがほとんどです。

だからこそ、大腸カメラで

  • しっかり見つけて

  • その場で切除する 

ことが重要で、実際に、腺腫を切除することで大腸がん死亡が減ったことを示した研究も報告されています【5】。

 

特に以下に当てはまる方は、年齢だけで判断せず、早めにご相談ください。

  • 親・兄弟の大腸がん(家族歴)

  • 喫煙、飲酒、肥満

  • 赤身肉・加工肉が多い食生活(“摂りすぎ”はリスク上昇が指摘)【7】【8】

  • 運動不足、食物繊維不足(運動は予防に有効とされています)【2】

今回のように、無症状でも、そして30代でも、大腸カメラで「今のがん」だけでなく「未来のがんの芽(ポリープ)」まで見つけられることがあります。

 

池袋上田胃腸クリニックでは、最短で当日中に検査・診断できる体制を整えています。同ぜひご相談ください。

👉 WEB予約はこちらから

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

※来院時間や当日の状況によっては翌日以降の検査となる場合もあります

よくある質問FAQ

Q. 30代で無症状でも、大腸カメラを受けた方がいいケースは?

A. 親・兄弟に大腸がんがいるなど「家族歴」がある場合は、平均的リスクの方より早めの検査を提案する考え方があります【4】。大腸がんは早期だと無症状のこともあるため【1】、不安があるなら一度ご相談ください。

 

Q. 家族歴がある場合、いつから検査を始めるのが目安ですか?

A. 海外ガイドラインでは、家族歴(第一親等の大腸がん等)がある場合「40歳、または家族の診断年齢より10年早く」のいずれか早い方から大腸カメラを提案しています【4】。ご家族が若くして発症しているほど、早めの相談が安心です。

 

Q. 大腸がんは、どんな症状が出ますか?

A. 早期は無症状のことがあります【1】。進行すると血便、便秘や下痢などの便通変化、便が細い、残便感、貧血、腹痛などが出ることがあります【1】。

 

Q. ポリープを切除すると、大腸がん予防になりますか?

A. はい。大腸がんはポリープ(腺腫)から発生する経過が多く、切除が予防につながります。腺腫切除により大腸がん死亡が減ったことを示す報告もあります【5】。

 

Q. 25mmの大きめポリープでも、その場で取れることはありますか?

A. 病変の形や深さ次第ですが、内視鏡で切除できることはあります。大きい病変では切除方法(分割切除か一括切除か)により、術後の再検間隔が変わることがあります【6】。

 

Q. 内視鏡切除のあと、次の大腸カメラはどれくらいで受けますか?

A. 切除した数・大きさ・病理結果・切除方法で変わります。例えば大きい病変を分割切除した場合は、早めの再検が推奨されることがあります【6】。当院では結果を見て「過不足ない間隔」を提案します。

 

Q. 若い人のがんは増えているのですか?

A. 国立がん研究センターを中心とした解析で、国や地域によっては50歳未満の若年層でのがん(大腸がんを含む)が増加傾向であることが報告されています【3】。だからこそ、リスクがある方は年齢だけで判断しないことが大切です。

 

Q. 生活習慣で気をつけることはありますか?

A. 禁煙、飲酒を控える、適正体重、運動が大切です。運動は大腸がん予防に有効とされ【2】、食生活では食物繊維を意識し、加工肉の摂りすぎを避けることが勧められます【7】【8】。

 

Q. 家族に大腸がんが多いのですが、遺伝の検査は必要ですか?

A. ご家族に若年発症が多い/複数人いる場合は、遺伝性腫瘍(リンチ症候群など)を考えることがあります。海外ガイドラインでも家族歴が強い場合は遺伝学的評価を検討するとしています【4】。状況により専門施設と連携します。

 

Q. 「相談だけ」でも受診していいですか?

A. もちろんです。家族歴や不安の程度を整理し、検査が必要か、いつ受けるのがよいかを一緒に決めましょう。大腸がんは早期だと無症状のこともあります【1】。

まとめ

  • 大腸がんは早期だと無症状のことがある【1】

  • 家族歴(親・兄弟)がある方は、若くても検査を検討(海外では早期開始を提案)【4】

  • 大腸カメラは、がんの発見だけでなくポリープ切除=予防にもつながる【5】

  • 生活習慣(運動・体重・飲酒・喫煙・食生活)も再発予防の柱【2】【7】【8】

  • 不安がある方は「症状が出てから」ではなく、不安な時点で相談が安全

◆当院の大腸内視鏡の特徴◆

当院では、消化器内視鏡専門医がすべての大腸カメラを担当します。

  • 鎮静剤や独自の低痛挿入法による苦しくない無痛内視鏡検査

  • 高解像度スコープで小さな病変も発見

  • 土日対応、事前診察は原則不要

  • 池袋駅徒歩5分でアクセス良好

📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

関連ページ

参考文献(本文【番号】と対応)

【1】国立がん研究センター中央病院「大腸がんの症状について」
【2】がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん) 予防・検診」
【3】国立がん研究センター プレスリリース(2025/12/25)若年(50歳未満)でのがん増加傾向
【4】American College of Gastroenterology (ACG) Clinical Guidelines: Colorectal Cancer Screening 2021(家族歴がある場合の開始年齢など)
【5】Zauber AG, et al. N Engl J Med. 2012; Colonoscopic Polypectomy and Long-Term Prevention of Colorectal Cancer Deaths
【6】US Multi-Society Task Force. Recommendations for Follow-Up After Colonoscopy and Polypectomy (2020)
【7】World Cancer Research Fund. Diet, nutrition, physical activity and colorectal cancer(加工肉・飲酒・肥満など)
【8】WHO(IARC評価の解説)Processed meat 50g/日で大腸がんリスク上昇の記載

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。

初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

WEB予約は【こちら

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

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