【健診でピロリ菌陽性】40歳でも要注意…胃カメラで「早期胃がん」が見つかった実例|除菌と内視鏡治療で根治へ
会社の健診で「ピロリ菌陽性」と言われても、症状がないと後回しにしがちです。
ただ、ピロリ菌は胃がんの最大のリスク因子として知られ、国際的にも「発がん性がある」と位置づけられています【1】。
今回ご紹介するのは、40歳男性が健診をきっかけに胃カメラを受け、萎縮性胃炎と早期胃がんが見つかり、内視鏡治療で根治できた実例です【1】。
ピロリ菌検査で陽性をしてきされた方がいらっしゃれば、このケースが受診のきっかけになれば幸いです。
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実際の治療例|40歳男性「会社の検診の血液検査でピロリ菌陽性を指摘」
症状
特に自覚症状はありませんでしたが、会社の検診の血液検査で「ピロリ菌抗体陽性」とのことで、精密検査で胃カメラを受けるようにと記載があり来院。
診察
ピロリ菌陽性の方には胃炎や胃潰瘍・胃がんなどの病気のリスクがあるため、
「すぐ除菌」ではなく、まず胃カメラ(内視鏡)で胃粘膜の状態(胃炎の程度、潰瘍、がんの有無)を確認することが重要です【2】【3】。
実際の胃カメラの画像
ひび割れたような粘膜と肥厚した襞(青矢印)を認め、ピロリ菌による萎縮性胃炎と診断しました
粘膜の一部に淡い盛り上がりと帯白調陥凹部を認め(矢印部分)、生検を行い早期胃がんと診断しました。
胃がんは早期だと小さく、症状が出ないことも多いため、健診で指摘されたタイミングの胃カメラが“発見の分かれ道”になります【2】【4】。
💡当院では最短当日に胃カメラがお受け頂けますので、お気軽にお問い合わせください。
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ピロリ菌(Helicobacter pylori)感染とは?
ピロリ菌は胃の粘膜に感染し、長い時間をかけて慢性胃炎→萎縮性胃炎→腸上皮化生などの変化を起こします。
この“土台”の上に胃がんが発生しやすくなるため、ピロリ菌は胃がん予防の観点で非常に重要です【1】【2】。
さらに、除菌は胃がんリスクを下げますが、萎縮や腸上皮化生が進んでいる場合は、除菌後もリスクがゼロにはなりません。
そのため、定期的な胃カメラによる経過観察が推奨されます【2】【4】。
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治療
今回の胃がんは早期であり、内視鏡治療で根治可能と判断。
入院対応が可能な高次医療機関へ紹介。
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内視鏡的切除(ESD)を行い、根治
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その後、再発・新たな胃がん(異時性胃がん)予防のためにピロリ菌除菌
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現在は定期的な胃カメラで経過観察を行っています。
早期胃がんの治療後にピロリ菌を除菌すると、異時性胃がんのリスクを下げる可能性が報告されています【5】。
院長からのコメント
ピロリ菌は胃がんの最大のリスクですが、見方を変えると、健診で見つかった時点が“予防と早期発見のチャンス”です。
実際、今回のように早期で見つかれば、外科手術ではなくほとんどの場合は内視鏡治療で根治できます【2】【4】。
「症状がないから大丈夫」ではなく、陽性と言われたら胃カメラで胃の状態を確認しましょう【2】。
💡池袋上田胃腸クリニックでは無痛胃カメラを行っております。ぜひご相談ください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. ピロリ菌陽性=胃がんですか?
A. いいえ。すぐ胃がんという意味ではありません。ただしピロリ菌は胃がんリスクを上げるため、胃カメラで粘膜の状態確認が大切です【1】【2】。
Q2. 症状がなくても胃カメラは必要ですか?
A. はい。早期胃がんは無症状のことも多く、萎縮の程度や胃がんの有無を確認できます【2】【4】。
Q3. 健診の血液でピロリ菌陽性でした。まず何をすればよいですか?
A. まずは医療機関で状況を整理し、胃カメラで評価します【2】。
Q4. 除菌すれば胃がんは完全に防げますか?
A. リスクは下がりますが、萎縮や腸上皮化生が進んでいると除菌後もゼロにはなりません。定期内視鏡が重要です【2】【4】。
Q5. 40歳でも胃がんはありますか?
A. 多くは高齢ほど増えますが、若年でも起こりえます。だからこそ“陽性の指摘”を逃さないことが大切です【4】。
Q6. 除菌の前に胃カメラをする理由は?
A. 胃粘膜の状態(萎縮の程度)や、潰瘍・腫瘍の有無を確認するためです。除菌だけ先に進めると見落としリスクが残ります【2】。
Q8. 早期胃がんは必ず外科手術ですか?
A. いいえ。早期であれば、内視鏡治療で根治可能なことがほとんどです。【4】。
Q9. 早期胃がん治療後に除菌するメリットは何ですか?
A. 異時性胃がん(別の場所に新たにできるがん)のリスク低下が期待されます【5】。
Q10. 除菌後の胃カメラはどれくらいの頻度が望ましいですか?
A. 胃粘膜の状態や既往(早期胃がん治療後など)で変わります。主治医と相談して決めるのが安全です【2】【4】。
まとめ
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ピロリ菌は胃がんの最大のリスク因子とされています【1】
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健診で陽性と言われたら、まず胃カメラで粘膜(萎縮)と腫瘍の有無を確認【2】【4】
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早期胃がんなら内視鏡治療(ESD)で根治できることがある【4】
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除菌でリスクは下がるが、除菌後も定期的な胃カメラが重要【2】【4】
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治療後の除菌は異時性胃がんの予防に役立つ可能性【5】
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参考文献
【1】IARC. Helicobacter pylori Eradication as a Strategy for Preventing Gastric Cancer (IARC Working Group Report, 2014/公開PDF).
【2】Malfertheiner P, et al. Management of Helicobacter pylori infection: the Maastricht VI/Florence Consensus Report (Gut, 2022).
【3】Shah SC, et al. AGA Clinical Practice Update on Screening and Surveillance in Individuals at Increased Risk for Gastric Cancer (Gastroenterology, 2024).
【4】Leung WK, et al. Asian Pacific Association of Gastroenterology task force… endoscopic surveillance… (Gut, 2025).
【5】Zhao B, et al. Does Helicobacter pylori eradication reduce the incidence of metachronous gastric cancer after curative endoscopic resection? (meta-analysis, 2020).
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない内視鏡検査(無痛胃カメラ・無痛大腸カメラ)” を心がけています。
初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、池袋上田胃腸クリニックまでお気軽にご相談ください。
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東京都豊島区池袋2丁目66-10
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文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
