【「便潜血陽性」を放置していませんか?|精密検査で直腸早期がんが見つかった実例】
「検診の便潜血で陽性だったけれど、症状もないし…」
と、つい放置してしまう方は少なくありません。
しかし、便潜血反応は“出血を伴う早期がん”を見つける重要なサインになることがあります。
今回は、便潜血検査をきっかけに直腸の早期がんが見つかり、内視鏡でその場で切除できた実例をもとに、検査の重要性と治療の流れを解説します。
池袋上田胃腸クリニックではWEB予約・電話予約を受け付けています。便潜血検査陽性の方はぜひご相談ください。
📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903
実際の治療例|50代男性「便潜血検査陽性」
【症状】
50代男性。会社の健康診断で受けた便潜血検査が「陽性」と出たため来院されました。
特に腹痛や下痢などの症状はなく、ご本人も「痔かもしれない」と考えていました。
【診察・検査】
便潜血陽性の患者さんには大腸がんのリスクがあるため、大腸内視鏡(大腸カメラ)を実施しました。
大腸カメラでは、直腸に約1cm大のポリープ状病変を認め、拡大観察で「早期がん」が疑われたため、その場で内視鏡切除を行いました。
実際の内視鏡画像
NBIモードに切り替えて拡大観察を行うと早期がんを疑う所見でした
【病理結果】
病理診断の結果はがん細胞が認められましたが、粘膜内に限局している早期がんの状態で、完全に切除されている=治癒切除と判断されました。
追加手術の必要はなく、経過観察のみで良好に経過しています。
院長コメント
便潜血検査は、がんの早期発見の入り口です。
特に今回のように、症状が全くなくても早期がんが見つかるケースがあります。
「便潜血陽性=痔かも」と自己判断せず、一度は大腸カメラを受けることが大切です。
当院の大腸カメラの特徴
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鎮静剤や独自の低痛挿入法による苦しくない内視鏡検査
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高解像度スコープで小さな病変も発見
- 土日対応、事前診察は原則不要
当院ではWEB予約・電話予約を受け付けています。池袋周辺での検査をご希望の方はぜひご相談ください。
まとめ
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便潜血陽性は大腸がん・ポリープのサインになることがあります
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直腸早期がんは内視鏡での切除で完治が可能
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症状がなくても検診異常を放置せず、早めの大腸カメラを
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
よくある質問(FAQ)
Q1. 便潜血陽性=がんということですか?
A. 必ずしもがんではありませんが、3〜5%程度に大腸がんが見つかると報告されています【1】。ポリープや炎症、痔による出血のこともあります。
Q2. 検査は痛いですか?
A. 当院では鎮静剤を使用し、「眠っている間に終わった」と感じる方がほとんどです。
Q3. ポリープや早期がんを切除した後は入院が必要ですか?
A. 小さな病変であれば日帰りでの内視鏡切除が可能です。出血リスクが高い場合は短期入院を提案します。
Q4. どれくらいの頻度で大腸カメラを受けるべきですか?
A. 病変がない場合でも、40歳以上は5年に1回の検査が推奨されています【2】。
Q5. 便潜血検査は毎年受けたほうがいいですか?
A. はい。毎年の便潜血検査+定期的な内視鏡検査が早期発見に有効です【3】。
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。
初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。
アクセス
〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10
上田胃腸クリニック(池袋駅 北口から徒歩5分)
- JR「池袋」北改札 → 左へ → 20b出口から地上へ
- 文化通りを直進、「スーパーホテル」「まいばすけっと」を左手に通過
- その先の十字路を越え、左手4軒目が当院です(迷ったら 03-5953-5903)
▶お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
▶WEB予約は【こちら】
参考文献
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厚生労働省「がん検診の有効性評価に関する研究」
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日本消化器内視鏡学会ガイドライン 2023
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国立がん研究センターがん情報サービス「大腸がん検診の意義」
関連ページ(内部リンク)
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大腸カメラ|実際の検査の流れや鎮静剤とオリジナル低痛挿入による無痛大腸カメラの詳細がご確認いただけます
文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
