【食道カンジダ症】喉のつかえ・胸やけ・嚥下痛の原因に?症状・検査・治療を専門医が解説
「喉がつかえる」「食べ物を飲み込むと痛い」「胸やけのような症状が続く」──
こうした症状の背景に 食道カンジダ症 が隠れていることがあります。
免疫力が低下している方や、抗菌薬・ステロイドを使用している方に起こりやすい病気で、胃カメラで診断が可能です。
ここでは、食道カンジダ症の症状・原因・検査・治療について詳しく解説します。
食道カンジダとは?
食道カンジダ症は、通常は口腔内や消化管に常在しているカンジダ(真菌)が、免疫低下や腸内細菌叢の乱れをきっかけに食道で過剰に繁殖して炎症を起こす病気です。
以前はHIV感染症など免疫不全の方に多い病気とされていましたが、近年は 高齢者・糖尿病患者・抗菌薬やステロイドを使用中の方 にも見られるようになっています【国立感染症研究所】。
カンジダは空気にさらされずに湿った環境を好むため、食道は繁殖にうってつけの場所で、上記のように体の免疫力が低下した際などに繁殖します。
原因は?
1.免疫力の低下
- 高齢者
- 低栄養
- 糖尿病
- HIV
- 悪性腫瘍
- ストレスや疲れ
基礎疾患や高齢により体の免疫が低下しているを場合や、ストレスや疲れなどで身体の免疫が低下する発症することがあります。
2.薬の服用
- 抗生剤
- 胃酸抑制薬(PPI)の長期使用
- ステロイドなどの免疫抑制剤の服用
抗生剤による菌のバランスの変化や、制酸剤による胃酸の殺菌作用の低下、免疫抑制剤による免疫力の低下などでも発症します。
症状は?
無症状のことも多いですが、
-
食べ物を飲み込むと痛い(嚥下痛)
- 飲み込みにくさ(嚥下困難感)
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喉や胸のつかえ感
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食道の異物感
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食欲低下
などがでることがあります。
検査・診断は?
胃カメラ検査で実際に食道の状態を確認して診断します。
食道カンジダの内視鏡(胃カメラ)写真
内視鏡検査では「酒粕様の白斑」と表現される白い点状のものとして観察されます。
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治療は?
食道カンジダは放っておいても自然と治ってしまうことが多く、症状がなければ様子をみることがほとんどです。
ただ、のどや食道のつまり感や違和感・飲み込みにくさなどのの症状があれば、抗真菌薬の内服にて治療を行います。
多くの場合、1〜2週間の治療で改善が期待できます
当院での治療の流れ
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問診・診察で症状や服薬歴を確認
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胃カメラで迅速に診断
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必要に応じて抗真菌薬による適切な治療
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再発予防のため生活習慣・基礎疾患の管理もサポート
「逆流性食道炎かと思ったら実は食道カンジダ症だった」という患者さんは少なくありません。
症状が長引く方は早めに受診ください。
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まとめ
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食道カンジダ症は免疫力低下や薬剤をきっかけに発症する
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症状は嚥下痛・喉のつかえ感・胸やけで、逆流性食道炎と似ている
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胃カメラで診断し、抗真菌薬で治療可能
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背景因子(糖尿病・薬剤使用)の見直しも重要
よくある質問FAQ
Q1. 自然に治ることはありますか?
A. 基礎疾患がない軽症例では自然軽快することも多くみられます。ただし自覚症状がある場合には治療が必要です。
Q2. 市販薬で治りますか?
A. 市販の胃薬では治らず、抗真菌薬が必要です。
Q3. 再発しますか?
A. 背景に免疫低下や基礎疾患がある場合は再発しやすいため、根本的なコントロールが重要です。
医師紹介
東海林英典(しょうじ ひでのり)院長
📍経歴
国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。
胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。
令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。
内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
🩺 診療にあたっての想い
「検査はつらい、怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、“苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ” を心がけています。
初めての方や検査に不安がある方でも、「ここで受けてよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。
アクセス
〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10
上田胃腸クリニック
JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。
(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)
お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903
WEB予約は【こちら】
文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)
参考文献
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日本消化器病学会. 食道カンジダ症診療ガイドライン.
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国立感染症研究所. カンジダ症.
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Pappas PG, et al. Clinical Practice Guidelines for the Management of Candidiasis: 2016 Update. Clin Infect Dis. 2016;62(4):e1–50.

