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【カンピロバクター腸炎】鶏肉に注意!症状・治療・予防法を消化器専門医が解説

「焼き鳥を食べて数日後から腹痛と下痢が続いている…」

そんな症状がある場合、カンピロバクター腸炎の可能性があります。

厚生労働省の統計でも、食中毒の原因として毎年上位を占める細菌です1)。

特に鶏肉やバーベキューでの不十分な加熱による発症が多く、血便や発熱を伴うこともあります。

まれにギラン・バレー症候群と呼ばれる神経疾患の引き金になることも知られており2)、注意が必要です。

 

当池袋上田胃腸クリニックでは、エコー検査や大腸カメラを用いた正確な診断と、症状に応じた内服治療・食事指導を行っています。

下痢や腹痛でお困りの方はご相談ください。

▶【WEB予約】

▶📞 お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

 

カンピロバクター腸炎とは

カンピロバクター菌感染による腸炎で、主に食中毒として起こります。

カンピロバクター菌自体は鶏や牛など等の畜産動物をはじめ、ペット、野鳥、野生動物など多くの動物が保菌しています。

これらの動物が腸炎を発症することはありませんが、経口摂取により人の体に入ってくると腸炎を発症します。

感染経路

  • 生や加熱があまりなされていない鶏肉(鶏刺し、鶏のタタキ、バーベキュー・鶏鍋・焼き鳥などでの加熱不十分な鶏料理)
  • ホルモン料理
  • 鶏肉など調理過程の不備で二次汚染された食品(鶏の生肉を切った包丁やまな板でそのまま調理された料理など)

などを摂取することで発症します。

食べてからすぐ発症することは少なく、一定の潜伏期間(2~5日、長い時は1週間程度)後に発症します。

症状

・腹痛

・嘔吐

・下痢・血便

・発熱・悪寒

が主な症状です。

 

 

カンピロバクター腸炎後発症後1-3週間後に、手足のの筋力低下・麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」と呼ばれる神経疾患をを発症する場合もあります3)。

検査

症状からだけでは

なども考えられるため、腹部エコーや血液検査・培養検査、場合によっては大腸カメラなどを行い診断を行います。

腹部エコーの画像

実際のカンピロバクター腸炎のエコー検査の画像です。水色矢印の範囲で大腸が浮腫んで粘膜下層が炎症で白く見えます (黄色矢印)

大腸カメラの画像

実際の大腸カメラの画像です。大腸と小腸のつなぎ目のバウヒン弁と呼ばれる部分に出血やびらんなどの炎症を認めました(緑矢印)

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治療

症状を和らげるような内服薬・食事指導、必要に応じて抗生剤の使用などを行います。

①内服治療;整腸剤 漢方薬

下痢・腹痛といった胃腸炎症状を和らげます。

②抗生剤

症状や炎症が強く悪化の懸念がある場合に使用します

③食事指導・点滴

下痢による脱水予防のためOS1やポカリスエットなどの体に吸収されやすいものをこまめに摂取すること

(経口摂取が難しい場合には点滴も行います)

炎症のため消化吸収機能が十分に働かないためおかゆなどの消化しやすいものを召し上がっていただくこと

※下痢止めについて;

下痢によって腸内の菌を排出しているため、下痢止めによって下痢を止めてしまうと菌が腸内に留まってしまい、結果改善が遅れてしまったり重症化することがあるため、基本的には下痢止めは使用しないことがほとんどです。

予防

鶏肉は十分に加熱

カンピロバクターは過熱に弱いため、十分に加熱して食べることが予防につながります。

(中心部を75℃以上で1分間以上加熱することでカンピロバクター菌を殺菌することが可能です。)

焼き肉店・焼き鳥店やバーベキューなどでの発生率が高くなっています。

鶏刺し・鶏のタタキなどの生食のものは避け、焼き肉店やバーベキューなどでは十分加熱して「生焼け」を食べない様に心がけましょう。

(特に原因となりやすい「鶏肉」や「牛レバー」はしっかりと加熱を)

家庭では二次汚染防止

・生肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う

・生肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う

・生肉を使用した包丁やまな板でそのまま別の食品を調理しない(※使用後に洗浄や熱湯をかけて殺菌を行ってから使用するようにしましょう)

といったことも大切です。

院長からのコメント

「腹痛や下痢が数日以上続く」「血便が出る」などの症状がある方は、自己判断せず早めに受診してください。

カンピロバクター腸炎は適切な診断と治療で回復が早まります。

当院ではエコー検査・大腸カメラによる専門的診断と、症状に応じた治療を行っています。

お困りの方はご相談ください。

お電話でのお問い合わせ:03-5953-5903

よくある質問Q&A

Q1. カンピロバクター腸炎は自然に治りますか?

軽症であれば数日〜1週間ほどで自然に軽快することもあります。ただし、症状が強い場合や発熱・血便を伴う場合は合併症のリスクもあるため、医療機関での検査と治療が推奨されます。

Q2. 下痢止めを飲んでも大丈夫ですか?

基本的には下痢止めは使用しません。下痢は体内の菌を排出する役割があるため、無理に止めてしまうと症状の悪化や長期化につながることがあります。

Q3. 潜伏期間はどのくらいですか?

食べてすぐ発症するのではなく、2〜5日(長いと1週間程度)の潜伏期間を経て症状が出ます。そのため「数日前に食べた鶏肉」が原因だったというケースが多いです。

Q4. 感染して家族にうつりますか?

人から人への感染はまれですが、便を介して二次感染することがあります。トイレ後の手洗いを徹底し、タオルや食器を共用しないことが大切です。

Q5. ギラン・バレー症候群になる確率は?

非常にまれですが、カンピロバクター腸炎後に1000人に1〜5人程度がギラン・バレー症候群を発症すると報告されています3)。しびれや筋力低下が出た場合はすぐに医療機関を受診してください。

 

医師紹介

東海林英典(しょうじ ひでのり)院長

📍経歴

国立東北大学医学部卒業後、消化器内科・内視鏡内科の道を歩み始め、日本屈指の胃腸・内視鏡専門病院の平塚胃腸病院にて消化器・胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。

胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間3000件弱の内視鏡検査、および在院中は早期がんの治療も含めのべ数千件の内視鏡手術を施行。

令和6年10月より上田胃腸クリニックの院長に就任。

内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れている。

  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医

🩺 診療にあたっての想い

「症状がつらい、病気が怖い…」そんな患者さんの気持ちに寄り添い、ご不安がある方でも、「ここを受診してよかった」と思っていただけるような診療を大切にしています。胃や腸のことで不安がある方は、お気軽にご相談ください。

アクセス

〒1710014
東京都豊島区池袋2丁目66-10  

上田胃腸クリニック

JR 池袋駅 北口の地上出口より徒歩5分。

(北改札口を出たら左へ、突き当たり右側の階段20bから地上へ)

お電話での予約・お問い合わせ:03-5953-5903

WEB予約は【こちら】

文責:東海林英典院長・神谷雄介理事長(消化器内科・内視鏡専門医)

参考文献

1)【厚生労働省 食中毒統計 2023】

2)【Neurology. 2001;56(8): 1117-1125】

3)【Clin Infect Dis. 2002;34(11):1450-1459】。


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